就活で活かせる語学資格と履歴書の書き方ポイントについて
就活の際に語学の資格があると有利になり、採用側にとって重要な判断材料になります。しかし全ての語学の資格が就職に強いとも限らず、人気があるものを選択して勉強したほうが安心です。
日本企業はグローバルに展開していますので、海外赴任や海外出張なども多いですよね。語学を活かす仕事をしたい人にとっても、資格はアピールポイントになるでしょう。
そこで今回は就活で活かせる語学の資格と、履歴書でアピールするコツについて徹底解説していきましょう。
就活で人気がある語学の資格について
履歴書に書くと、とても有利になる語学検定や外国語資格についてご紹介します。時代と共に人気が高まる語学は若干変化がありますが、定番ともいえる人気の語学の資格を見ていきましょう。
英語
日本の学校教育で取り入れられている英語は、最もなじみのある外国語といえるでしょう。そのため就活でも活かしやすく、あらゆる資格や検定がありますので、外資系企業を目指すかどうかは関係なく英語のスキルは高いほうが安心ですね。
ビジネスの世界では、英語が公用語になっているといわれていますので、就活で英語力を求める企業は多く存在します。何か語学を勉強したいという人は、まずは英語検定などの資格を考えるとよいかもしれません。
スペイン語
世界で最も使用される言語のランキングで、スペイン語は第4位。世界で4億人を超えるといわれています。語学力があると有利に働けるイメージはありますが、スペイン語は果たして活躍するかどうか、疑問に思う人は多いかもしれません。
スペイン語はスポーツ関係や商社、旅行関係などでも必要な言語で、日本ではスペイン語を話せる人が意外と少ないことがアピールポイント。
世界を見ると、スペイン語はとても活用しやすい言語なので、就活でも必ず注目される語学の資格といえます。
中国語
日本でも多く生活している中国人が多いので、中国語が話せると便利な機会はよくあるでしょう。しかし日本だけでなく中国語は、母語とする人が13億人も存在し、第二言語として2億人以上使っているともいわれています。
ビジネスでは専門用語が外国語で使う場合も多く、世界が中国に進出して工場を設置するなど、中国語でのコミュニケーションは当たり前になってきます。
技術関係や商社などでも中国語が話せる人材を求めていますので、就活で語学の資格が活かせます。
フランス語
フランス語は欧州連合や国際連合の公用語にも選ばれている言語で、英語に次いで多くの地域や国で使用されています。実際にフランス語が公用語になっている国は、フランス以外にもスイス、ベルギーなど29か国もあります。
これだけの国の数が使用する言語なので、関連する外資系企業などではフランス語のスキルはとても有利になるでしょう。外国語は通訳などが仕事としてまずイメージされますが、就活ではビジネスシーンを考えて使いやすい言語を選ぶのがコツになりますね。
就活で英語力を活かすためには?
英語のスキルは多少違っても、誰でも少しはわかる言語。そのため就活で英語力をアピールするためには、資格や検定があると証明になります。では日本人にとってもなじみ深い英語を、就活で活かすコツをご紹介しましょう。
英語は重要なスキル
企業にとって今後、ビジネスパーソンで重要なスキルなのは「英語」と考えられています。英語力があれば、必要な人材になる可能性は高いということ。
新卒採用試験では適正検査なども、筆記試験で英語の能力検査が含まれているように、決して外資系企業だけが求めるスキルではないのです。
しかし英語力は自己申告では就活では活かせませんので、学生時代にしっかりと身に着けておきたいもの。目に見える形で表せるように、語学の勉強をすることが大切です。
英語力を求める企業について
英語力があると就活が有利になるだけでなく、キャリアを伸ばす際にも優遇される業界や職種もあります。企業で英語力を求めるのは、まず外資系金融企業。
ネイティブレベルの高い英語力をはじめ、入社後は常に英語力を磨くよう会社でも教育制度を整えているところもあります。また英語力を求める企業として、おなじみなのは商社。
海外勤務に憧れる人なら、商社で英語を使って活躍したいでしょう。海外との取引、海外勤務、英語での商談などプレゼンできる英語力があると理想的。
また商社では英文メールや電話のやりとりもありますので、実践力をつけたほうが安心ですね。他にもホテルスタッフ、翻訳家、英語講師、システムエンジニアなどもあり、日系企業でも航空会社やIT関連企業では英語力を重視しています。
有利な英語の資格について
「英語が好きです」というレベルでは、就活にはあまりメリットはないかもしれません。資格や検定でレベルをきちんとアピールできないと、語学力としては認められないでしょう。
英語は勉強している人の数が多いため、少しでもスキルを有利にするためには就活で活かしやすいものを選ぶこと。TOEICは新卒採用時に、半数の企業が応募要件にしたりスコアを採用の判断材料にしていたりするといわれています。
期待する平均スコアは545、英語を使用する業界では620以上。また就職してからも、TOEICのスコアで報奨金や資格手当の対象にしている企業も、全体の3割ほどあるといわれています。
就活で活かせる英語の資格には、日本英語検定協会が実施する検定試験があります。通称「英検」と呼ばれるこの試験。学習レベルにより7つの級があり、級が高いほどよいとされています。
履歴書で語学力をアピールする方法
これからのビジネスシーンでは、何かしらの語学力があったほうが就活で便利。書類選考で注目されるためにも、履歴書に語学力をどう書けばよいのか、大切なポイントをご説明しましょう。
履歴書に書けるレベルとは?
たとえば英検。初心者レベルの5級を履歴書に書いても、よい判断材料にはならないかもしれません。履歴書の資格欄に書けるレベルとは、英語なら英検2級以上、TOEICのスコアなら600以上。
これらのレベルは、基本的に日常生活で支障がないスキルと考えられるためです。英語を使う職業なら、もっと高いスキルでないと就活では有利にならないでしょう。
募集要項をチェックしておく
履歴書の資格欄や特技欄は、自分を積極的にアピールするために重要です。語学は就活でメリットになるといっても、全ての企業が外国語を話せる人材を必要としているわけではありません。
有利に就活するならまず募集要項をチェックして、どのような語学スキルやレベルを求めているか確認してください。たとえば「TOEICのスコア550以上」と条件がある場合。
現在500の人は募集要項を満たしていないので、このまま書いても意味がないかもしれません。その際には今TOEICの勉強をしていることや、次回のテストを受ける予定であることなども記載しておくとよいでしょう。
資格の書き方にも注意
履歴書の資格欄は、正式名称で記載してください。たとえば英検。きちんと「実用英語技能検定○○級」と記載しないと、就活に前向きな姿勢が感じられない場合もあります。
資格がひとつもない場合は「特になし」と書きますが、セミナー受講や語学のスクールに通学中など、履歴として記載するのも可能です。
あくまでも企業が求めるスキルをアピールすること。全く関係ない語学の資格や特技で記入欄を埋めてしまうと、企業は応募者の志向に疑問を感じてしまうかもしれません。
まとめ
有利な就活や転職をするためにも、語学の資格はあると便利です。これから語学の勉強を考えている人は、自分が目指すキャリアや業界に合わせて語学の種類を選んでみましょう。