転職理由は給料アップ！面接で質問されたときの答え方について
転職理由は給料アップしたいため、そんな人はとても多いでしょう。仕事の大変さと収入のバランスを考えると、どうしても納得できないということはよくあります。
犠牲を払ってまで働くことに価値を見出せるか、そんな疑問を抱き始めると、転職したい気持ちが強くなるでしょう。しかし面接ではっきりと「年収」だけを理由にするのは、あまりよい印象を持たれませんよね。
そこで今回は、転職理由が給料アップの場合、好印象を与える面接のコツについてご説明しましょう。
給料アップの転職が難しいといわれる理由
働く意欲にもつながる給料。自分の能力が正当に評価されているかが判断材料になります。生活のために働かなければならないという現実的な理由はもちろんですが、給料はやりがいなど、モチベーションにもつながる大切なところ。
現在の仕事に抱く不満としてよく挙げられる年収ですが、転職理由が給料アップだと失敗しやすいといわれる理由についてご説明します。
年収が高い理由を考えない
買い物で高いものと安いものを見極めるには、そのもの自体の質やブランドなどが関係してくるでしょう。会社選びも同じく大手企業など、働く条件がよいところはとても気になりますよね。
年収は転職理由でもとても多く、求人内容を絞る際にも年収を検索条件にして選択する人は多いでしょう。しかし金額だけにこだわりすぎると、なぜ年収が高いのか、理由を把握せず転職することになりかねません。
同じ業界でもひと際目立って給料がよい会社は、給料を多くしないと人材が集まらないデメリットがある場合も。高い買い物はそれだけの理由がありますので、年収が高い会社はそれなりに従業員に要求も多くなるのです。
年収アップすると自己成長が止まる
転職して給料アップするのは誰でも嬉しいことですが、そのステップアップの理解方法によっては転職で失敗する可能性があります。
年収とはあくまでも勤務先が設定している基準なので、同じ仕事、同じキャリアでも会社によって給料は違います。それは従業員の価値をどう判断するか、会社ごとに違う基準があるためで、必ずしも転職して給料アップしたことは、自分が社会的に高いレベルで評価されたとはいえないのです。
そのため給料がアップするとそれで満足感を得てしまい、転職先で自己成長しない人もいるようです。年収アップと自分の市場価値のアップは全く違うことなので、キャリアを伸ばすためには金銭的以外なところで自分を磨くことも大切です。
やりたいことが見えなくなる
給料が少しでも高いほうがよいのは誰でも同じ。年収にこだわり転職活動を行うことは、本来自分がやりたいことを無視して、給料だけを意識することになります。
多少年収が下がっても、やりたい仕事ができるかどうか。価値観は人によって違いますので、転職活動で何を優先するかをはっきりさせておくことが大切です。
あくまでも給料アップだけを狙うのであれば、嫌な仕事や興味がない仕事を選んでも納得はできるでしょう。しかし給料だけが魅力の会社はバランスがとりにくく、人間関係が辛い、福利厚生が充実していないといったデメリットも。
このような犠牲をどこまで払って年収をアップさせるか、後悔しないよう自分の気持ちを固めておくことが大事です。
面接でポイントアップするコツについて
転職理由は色々な事情があるにしても、給料アップが一番という場合もありますよね。面接で理由を質問された時に、できるだけ好感を持ってもらうコツを意識してみましょう。
面接官が現在の年収を聞く理由
自分よりも給料が高い同期や、同じ業界で働く友人のほうが貯金があるなど、給料に関しては働く意欲を左右する要因がたくさんあります。
まず知っておきたいのは、面接で採用担当者が現在の年収を質問するケースがよくあることです。年収を知ることで、その人のある程度のスキルレベルを判断する目的がありますので、企業側と応募者のミスマッチを防ぐことが可能。
面接のたった数分間で、相手の人生観まで見えることはないため、短時間でその人のクオリティを知るために年収の質問がされます。
同じ業界なら、経験やスキルにより、年収はある程度想定できる部分。そのため応募者のアピール内容と年収に格差があると、採用者も少し不安を抱くかもしれません。
希望年収を質問された時
「ご希望の年収額を教えてください」と言われた時、転職理由が給料アップの場合は、現在以上の額を伝えたくなりますよね。転職活動中に希望年収を質問された経験がある人は、全体の6割以上いるといわれていますので、事前に準備しておきたい質問のひとつ。
希望年収を企業が知りたいのは、人材の採用予算との兼ね合いや、応募者がきちんと自己評価しているかを判断するためです。経歴や年齢、能力に応じた年収よりも遥かに高い金額を提示しても、企業には伝わるものがありません。
高く言えば自分が素晴らしい人間に見えるのではないか、そんな戦略もあるでしょう。しかしここでは希望する額を素直に伝えるよりも、現在の年収や能力に応じた一般的な年収額を答えるのが無難です。
好感度の高い転職理由の伝え方
面接では必ず退職する理由や応募理由の質問があり、合否に影響を与えるほど慎重に判断する採用担当者もいます。もし転職理由が給料アップしたいためという場合、一番無難なのは、あえて年収に触れない理由をつけること。
しかし年収のことをあえてアピールしたとしても、伝え方によっては好感度につながる場合もあります。年収が高い低いではなく、なぜアップしたいか、誠実に理由を述べることがコツ。
即戦力になる実績や経験がある、努力を続けて成長する意欲があることなどを伝えてください。希望年収を伝えたり、給与アップを転職理由にしたりするのは悪いことではありませんが、そのために自分に何ができるか、きちんと自己分析していることが大切なのです。
待遇面ばかり質問しない
転職で給料アップするかどうかはとても気になるところですが、面接で待遇面ばかり質問するのは、目的意識がはっきりせずよい印象にはなりません。
企業が求める優秀な人材とは、年収が下がっても会社のために成果を出すことにやりがいを感じる人。年収に関する質問がある場合は、ストレートに質問せず短時間でさっと済ませ、仕事内容に関連してそれとなく質問するといった工夫をしてみましょう。
面接で年収を交渉しても大丈夫？
面接で年収を交渉する場合は内定後がよいでしょう。面接段階で希望年収を強くアピールするのは、あまりよいイメージにつながらないため、少し有利になる内定後のほうが交渉は進みやすくなります。
面接で質問したい場合は、最後に「何かご質問はありますか」というタイミングでそれとなく待遇面について聞くことがコツ。丁寧に交渉を切り出して、希望年収にふさわしい自分のスキルなどを積極的に伝えてもよいでしょう。
転職せず年収アップする方法はあるか？
転職は給料アップのチャンスになりますが、大切なのはアップするために自分が努力できるかどうか。転職を考える前に、現職でスキルアップや資格取得など、できることに挑戦する気持ちも大切です。
自分を成長させれば、転職する時もさらに有利になりますし、何よりも自信が身につく点がメリット。確実に転職で年収アップするためには、今からできることもたくさんあるでしょう。
まとめ
転職で給与アップしたい時は、自分を過大評価せず、年収以上にやりがいを感じられる仕事選びも大切です。働く意義や価値は、自然と給与となり反映されるはず。そのためには適切に判断してくれる企業で働くことが必要かもしれません。
