キャリアプランとはなにか？面接でアピールする際のコツについて
キャリアプランとは、少し複雑に考えてしまいがちですが、面接で質問された時に自然と答えられるよう、常に考えておきたいですよね。
「プラン」作りは、お金、健康、人生など、あらゆることにおいて必要です。とくに仕事に関することは、人生の価値をさらに高めるためにも、キャリアプランがあるほうが進むべき道が見つけやすくなります。
そこで今回はキャリアプランとは何か、意識したことがない人に向けて面接の対策についてもご解説しましょう。
キャリアプランの意味や必要性について
「キャリアプランはありますか？」と言われて、すぐに答えられる人は少ないかもしれません。転職活動では「キャリアプラン」という言葉がよく聞かれますが、どのように考えておくべきなのでしょうか。
キャリアプランとは
「キャリア」とは、一般的に経歴や職歴を表す言葉ですが、キャリアプランとは自分が理想とする将来を明確にして、実現するための具体的な行動計画のことです。
どのような仕事をしていきたいか、またその仕事を通じてどのような人間になりたいか、といった意味があります。
キャリアビジョンやキャリアパスとの違い
キャリアプランと同じような言葉で「キャリアビジョン」「キャリアパス」といったものがあります。キャリアビジョンは将来求める自分の理想像のことで、職歴だけにこだわらず生き方や働き方なども含まれます。
キャリアパスはキャリアを獲得するまでの道筋のことで、たとえば勤務先の会社で部長になるために必要な経験やスキルなどを示すもの。
主に昇格や昇進するためのモデルプランがキャリアパスとなります。色々な段階でフォーカスすることがありますので、これらを総体的に考えることがキャリアプランともいえますね。
キャリアプランの必要性について
キャリアプランとは未来の自分に出会うためのプランで、今何が欠けているか、不足部分を見つけながら成長していくことです。
しかし転職活動中の人や、長く勤務している人でも、キャリアプランがない人はとても多く存在します。仕事をするうえでキャリアプランは必ずしも必要ではありませんが、考えておく必要性がいくつかあるのです。
まず考えたいのは日本社会の変化。ずっと同じ会社に勤務して、定年を迎えられるというという確約はないでしょう。大手企業が倒産することもある今の時代、会社任せのキャリアプランでは、将来に対応できないことも考えられるのです。
そのためには個人の実力をつけて、先行きを明確にすることが大事。さらに技術革新によりあらゆる業務がAI化されていき、将来的に自分の仕事は自動化されてしまう可能性も考えなければなりません。
キャリアプランを持つメリットについて
キャリアプランとはざっくりした計画で、なくても大丈夫だと思う人もいるでしょう。しかしキャリアプランを持つといくつかのメリットが得られますので、仕事の悩みを抱えている場合には解決策につながるかもしれません。
まずメリットとして挙げられるのは、理想像から逆算して現在の自分とのギャップを見つけ、今やるべきことがわかる点。将来脱サラしてレストランを始めたいと考えているなら、料理の勉強や経営について学習が必要だと考えられます。
また仕事へのモチベーションが下がりやすい時も、キャリアプランがあると目的意識が明確になり、毎日の業務が自分のビジョンに沿っていると感じるようになるでしょう。
自発的に仕事に取り組むようになると、自然と評価も期待することができます。さらに終身雇用が減る今の時代、キャリアを選択する機会が何度か訪れる可能性も。
キャリアプランがあると、転職の時期や選択する職種を考える際にも有用な土台となるのです。
キャリアプランがない人はどうするべきか？
キャリアプランとは全ての人が考えていることはないので、いざ質問された時に困ってしまいますよね。自分の理想像に向かって仕事をするために有益なキャリアプラン。ない人は次のポイントを意識して考えてみましょう。
現在の自分を分析する
今後自分のキャリアを積むためには、肩書や経歴などよりも人柄やその人だけが持つ魅力がとても大切。仕事だけでなく、組織風土や職場環境に合うかなども企業側が知りたいことです。
キャリアプランを考える際は、現在の自分の棚卸をしてみましょう。性格や価値観をはじめ、発揮できる能力が何か。自己分析をしっかり行うと、そこから将来の自分への道が見つけやすくなります。
過去の自分を振り未来を考える
過去の自分を振り返ることは、成功体験や失敗体験を知るチャンスになります。子供時代に得意だったことや、出会った人たちとの関係など、あらゆる出来事を元に自分の価値観や仕事観へつなげてみましょう。
現在の自分があるのは、過去の経験があるため。同じように現在から未来へシフトさせるためにも、スタート地点を知ることが大事なのです。
未来の自分を考える時は抽象的なイメージよりも、「35歳で○○支店のリーダーになる」と具体的なイメージを持つことがコツです。
なりたい自分を考える
キャリアプランを考える際にとても重要なプロセスが、なりたい自分を見つけることです。現在の自分の延長線として考える必要はありません。
今営業職をやっている人は、必ずしも営業が将来のキャリアになるのではなく、素直に自分の気持ちと向き合い、どのような自分になりたいかを考えてください。
やりたいこと、そしてそれが実現可能かなど、あらゆる視点で振り分けていくと、たくさんやりたいことがあっても絞られてくるでしょう。
達成するためのプラン作り
キャリアプランとは考えるだけでなく、理想像に向けて実践することが大切です。そのためのプラン作りなので、何をするかというアクションプランも考えましょう。
10年後の自分をゴールにするよりも、1年後の自分を考えたほうが現実的なプランが考えられます。今不足するものをどう埋めるか、たとえば資格取得、営業成績を伸ばすといった今からできることを戦略にしてみましょう。
プランを立てて行動に移す、キャリアプランとは最終的に自分のモチベーションを高めることなのです。
面接対策について
面接でキャリアプランに関することを質問するのは、企業が求める人材とマッチするかをチェックする意味があります。自己アピールの機会にもなりますので、よい印象を与えるためには次の点を意識してみましょう。
実行可能なプランにする
キャリアプランを質問された場合は、ただ漠然とした夢を語るのではなく、実行可能なプランにすることがコツです。実際に将来に向けて実行に移していることがあれば、さらに印象強く残ります。
たとえば海外支店で働きたいので今英語を勉強中など、プランを持ってアクションを起こしている人、または過去の経験などを元に現実的なプランを立てていることをアピールしましょう。
応募企業との関連性をアピールする
たとえばアパレル関係の企業に応募した場合、将来医薬品関係に携わりたいキャリアプランなら目的が一致しませんよね。面接でキャリアプランを質問されたら、応募企業がプランに組み込まれるようなアプローチが大切です。
「御社の経営理念が私のキャリアプランのモチベーションになっています」など、仕事を通じて理想的な自分へ近づけることが熱意として伝わるでしょう。
まとめ
キャリアプランとは可能性のある人材を見つけるために、企業がとても重視する部分です。まだ考えたことがないという人は、やりたいことをまずはリストアップしてみましょう。ゴールを決めておくと、転職活動中の迷いも軽減されるかもしれません。
