履歴書の資格欄に書くと有利な資格とは?
履歴書の資格欄は転職の際に重要で、キャリアを伸ばすためにもこれから何か学ぼうと考えている人は多いでしょう。資格取得は活用して初めて有効になるものですから、宝の持ち腐れではもったいないですよね。
また就活や転職を有利に進めるためにも、どのような資格を履歴書に書くとよいのか、悩む人は多いもの。そこで履歴書の資格欄に書くと有利な資格や、その書き方について詳しくご解説していきましょう。
就活や転職に有利な資格について
企業が求める人材と自分のスキルがマッチしないと、仕事を見つけるのは難しいですよね。その時に有利になる資格。しかし持っている資格が全く役に立たない仕事では、転職が有利にならない場合もあります。
ではどういったものがよいのか、一般的に就活や転職で有利になるといわれている資格についてご説明しましょう。
TOEIC
ETSというアメリカの非営利団体が開発した、英語のコミュニケーションスキルを測定する「TOEIC」は、最低10点~最高990点がスコアになります。
スコアが高いほど英語力があり、転職や就活の際にはとても有利になります。外資系企業だけでなく、今の日本はグローバル化していますので製造業や販売業、あらゆる業界で英語に触れる機会が増えています。
英語が話せないよりは、話せたほうがよいと考える企業は多いでしょう。たとえば製造業。海外に拠点を置いて、工場運営を行っているケースがよくあります。
会社によっては昇格の際に、TOEICの一定レベルを条件にしている場合も。評価されるのは730点以上だといわれていますので、英語に興味がある人はチャレンジしてみましょう。
MOS
募集要項でExcelやWordなどのスキルが求められる場合に、かなり有利になるのがMOSです。この資格は「マイクロソフトオフィススペシャリスト」という資格で、仕事でよく使用するExcel、Word、PowerPoint、Access、Outlookの5つの科目の能力を認定するものです。
ExcelやWordは、日常的にあちこちで使用されていますので、即戦力としてこれらのスキルがあって当たり前と考える企業も少なくありません。MOSは全国一斉試験と随時試験の2タイプがあります。
日商簿記
日商簿記の2級以上は、履歴書の資格欄に書くと有利になる場合があります。簿記の資格は主催によって種類がいくつかありますが、日本商工会議所主催簿記検定試験、通称「日商簿記」は就活や転職でも人気がありなじみがあります。
簿記は企業活動の経済的な収支を知るための大切なスキルで、金融業界や財務関係を志望する人にはオススメです。
日商簿記は5つの等級があり、3級以下は比較的優しいので、スキルをアピールするなら2級以上を目指しましょう。簿記の試験は6月、11月、2月の年3回実施されています。
日経TEST
ビジネスの基礎力を証明する日経TESTは、日本経済研究センターと日本経済新聞社が主催する、経済知識を診断するTESTです。
この資格は就活の大学生にオススメで、社会人になる前の準備としてもよいでしょう。このテストはWEBで申し込みが可能で、受験票を持って当日受験会場で試験を受けます。
どの業界でも、ビジネスにおいて信頼できる情報を身につけられます。どのような仕事をするかはっきりと決めていない人にも、この資格があれば有利になるかもしれません。
公認会計士
合格率は10%前後と、かなり難易度が高い国家資格です。しかし公認会計士は履歴書の資格欄に書くととても有利ですし、会計事務所に勤務しなくても金融業界をはじめ、あらゆる業界の総務や経理でも求められる資格です。
会計のプロである公認会計士は企業に勤務するだけでなく、将来的に個人で事務所を開設するのも可能です。
この資格を取得するには、学生時代から時間をかける必要がありますが、コツコツと勉強してゴールを目指したい人にはよいでしょう。時間をかけた分、それ以上の高評価を得られる資格だといえます。
履歴書に書くべき資格の種類
就活や転職の際に履歴書には、どのようなものを書くとよいのでしょうか。その資格の種類についてご説明しましょう。
普通自動車
直接的に仕事に関係ない場合でも、自動車免許は今後のキャリアで活かせる可能性がありますので、免許を持っている人は、必ず資格欄に書いておきましょう。
最近は自動車免許を持っていない人も増えていますので、有利になる場合もあります。他に持っている資格がなくても、自動車免許があれば履歴書の見た目も多少は変わるでしょう。
パソコン関連
近年パソコンを業務で使用するのは当たり前になっていますので、パソコン関連のスキルや認定資格を持っている人は、資格欄に書くと有利です。しかも自己PRにもなるでしょう。
国家資格
志望する職種や業種に関係なく、国家資格はとても有利。これまでの職歴を証明する際にも役立ちますので、複数の級を保持している人は最も上級のものを履歴書欄に記入してください。
履歴書の資格欄の書き方ポイント
資格は、なんでも履歴書に書けばよいというものではありません。資格欄は自分のスキルをアピールするところなので、企業側に伝わるものを記入しましょう。では履歴書の資格欄の書き方について、大切なポイントをご紹介しますね。
書かなくてもよい資格とは?
資格と呼べるものはとても種類が多く、人に自慢できる資格であっても就職の際にはあまり役立たないものもあります。たとえばたくさん資格を持っている場合、資格欄に書ききれないなら厳選して、有利に働くものだけをピックアップしましょう。
資格の中でも書いても書かなくてもよいものは「趣味」の認定資格。たとえば漢字検定など、このような検定はスキルがあってもなくても、実際に業務に影響を与えないと考える企業が多いのです。
ただし日本語力を必要とする職種の場合には、かなり有利になるでしょう。またスポーツの段や級なども、直接業務と関係しない場合は書く必要はありません。
資格がない場合はどうする?
履歴書の資格欄で悩むのは、書く資格がない場合です。その場合は正直に「特になし」と記入してください。もしくはセミナー受講やスクールに通学したことを、資格欄に履歴として記入するのも可能です。
注意したいのは、応募する企業とは全く関連性のない資格を記入したり、嘘の記載をしたりすること。無理なアピールは、採用担当者に悪いイメージを与える可能性がありますのでご注意ください。
今勉強中の資格について
取得していないけれど今勉強中、もしくは取得予定のあるものに関しては、履歴書の資格欄に「○○を勉強中」と記載するとよいでしょう。
または試験日がすでに確定している資格に関しては「〇月に受験し取得予定」とすることもオススメです。ただ勉強中と記入すると、あまり説得力が感じられない場合もあるので、その場合はできるだけ具体的な予定などを書いておくと安心ですね。
嘘の資格は書かない
履歴書は正式な書類なので、資格欄で嘘を書いてしまうと経歴詐称になります。もし嘘の資格で採用された場合も、バレた時には解雇される可能性もあります。
会社によっては、資格を証明するものを要求してくる場合もありますので、履歴書の資格欄は正直に記載してください。
まとめ
履歴書の資格欄は、自分のスキルや今まで勉強してきたことの証になるところです。積極的に自己PRするチャンスになりますので、興味のある仕事に就くためにはどういう資格があるとよいか、計画的に勉強することも大切です。
またすでにお持ちの資格を活かし、有利な就職をするためにも、転職エージェントでアドバイスしてもらうことをオススメします。
求められる人材と自分のスキルは、豊富な求人情報の中でマッチするものが見つかるでしょう。