書類選考で不採用になるのはなぜ？その後の対策

転職などの就活において、面接に至るまでの初期段階で書類選考を行われることが一般的です。人材を募集する会社が指定する様式の書類、履歴書や職務経歴書などを提出します。

会社側は応募者全員を面接するのはとても困難であり、書類選考で一定のふるいを掛けるのが目的です。書類選考で不採用になる理由と、書類選考を通過するための対策についてご紹介していきましょう。

 

書類選考で不採用になる理由

書類選考の段階で不合格になり、面接を受けることさえなかなか難しいという人がいます。書類選考を通過できる人は半数以下、３割程度とも言われ、実際に書類選考で涙を呑む人は多いのです。

しかし、何回も繰り返して書類選考で不採用になってしまう人は、提出する書類に何らかの理由がある可能性も。書類選考で不採用になる理由を探っていきましょう。

 

求める人材と相違すると判断される

求めている人材と相違すると判断されてしまうと、書類審査で残念な結果になります。経験やスキルが不足していると判断されてしまったり、経験やスキルが十分あったとしても会社が求めている経験やスキルとはかけ離れていたりする場合もあります。

応募する会社に応じた内容の経験やスキルなどを記載してアピールしなければ、的外れになってしまいかねません。実力主義の社会になりつつありますが、学歴は現在も一つの判断基準になるケースが多くあります。

求人内容と自分の学歴を考慮して、応募するのもとても重要です。年齢で不採用になる場合もあります。若手人材を中心に採用しようとしているのか、経験豊かな即戦力を期待しているのかなど、求人ターゲットとして重要視している年齢ではないということも。社員の平均年齢や、経験重視といった求人情報も参考にしましょう。

 

書類の記載内容に問題がある

書類に記載している内容に問題があると思われたり、採用したいと思わせる魅力が伝わらなかったりすることで、書類選考で落とされるケースもあります。

転職の場合、前職や現職を批判する内容や不満を強調するのは良い印象を与えられず、マイナスになります。実際はそうであったとしても、応募書類に批判や不満を書くなどネガティブな表現は避けましょう。

志望動機や自己PRなどに、入社への意欲が伝わらない内容を記載していると、採用したいという魅力がない人材と判断されてしまいます。

 

書類に不備や誠意が感じられない

応募書類は記載内容のみならず、体裁も大事です。手書きの場合、字の上手下手よりも悪い印象を与えるのは、書面に雑さが出ていることです。

丁寧さが見られない殴り書きのような文字からは、誠実さが感じられません。パソコン入力の場合、変換ミスや入力ミスによる誤字脱字は良い印象を与えません。

重要な書類のチェックもできないような人材と思われるのです。熱意を伝えたい、自分のことをより多く知ってほしいという思いなどから、記入欄の中に小さすぎる文字で詰め込んでしまう人もいます。

特にパソコンのフォントを調整すると、より小さくできます。熱意は多少感じ取れたとしても、読む気をなくしてしまいます。

逆に何も記入しない空白の欄があったり「特になし」などの言葉を多く使ったりしている場合は、意欲が感じられない書類と判断されかねません。

証明写真の印象も大切です。服装や髪型、表情などから受ける印象で大きく変わります。応募する会社にそぐわない証明写真になっていると、書類審査で落とされてしまう可能性もあります。

 

書類選考をクリアするには

書類選考をクリアするには、通過する確率を上げる必要があります。何度も書類審査で落ちてしまう人は、不採用になった理由を知り、改善することが重要です。

書類選考をクリアするには、どのような点に注意し改善すると良いのかを説明していきましょう。

 

自分に適した求人に応募する

自分に適した求人をよく吟味して応募するのが、書類選考を通過する秘訣のひとつになります。あまりよく考えずに、闇雲に応募することはやめておきましょう。

会社が求めている人材と客観的に自分を見て、自分の経験やスキルを活かしやすい会社を選択するのが大切です。そこには学歴や年齢といった要素も含まれます。背伸びしすぎずに、自分に適した求人に絞り込んで応募することです。

 

書類の内容に注意する

書類に記載する内容は、十分に熟考して書きましょう。仮に自分が採用する側の立場で想像して、採用を検討したい、面接で確認したいと思ってもらえる内容になっているかも重要です。

友人や家族などの第三者に見てもらい、改善点などの意見を聞くと良いでしょう。転職の理由がマイナスになりそうな内容になってないか、業界の中でもその会社を志望する理由が述べられているか、入社の意欲や自分の長所がアピールできているかなどです。

 

書類は読みやすく丁寧に書く

書類は読む人の、審査する人の立場になって書くことは、とても印象に影響するので大切です。読みやすく丁寧に書くのが重要です。

特に手書きの場合、人柄が文字や書面に出やすく、好印象になることもあればその逆もあります。きれいな文字を書くのが苦手であっても、丁寧に気持ちを込めて書く文字は、誠意や人柄が伝わります。

証明写真も清潔感や誠実さが出やすい服装や髪型、髭の処理など、気を配ったものにし、表情にも気を付け、良い印象を与えられるよう心掛けます。

誤字や脱字がないか、空欄の箇所がないか、文字の大きさが読みにくくないか、用紙が汚れていないか、写真がきれいに貼れているかなど、チェックを入念に行ってから提出するようにしましょう。

 

書類提出時のポイント

書類の提出で郵送する際にも、注意を払いたいポイントがあります。せっかく書類を一生懸命に丁寧に仕上げられていたとしても、郵送の仕方で台無しになってしまうととても残念です。では、書類提出時のポイントについてお伝えしましょう。

 

書類は大きめの封筒で郵送

書類は折り目を付けず送れる定形外の封筒に入れ、できれば透明のクリアファイル挟んで入れると一層丁寧な印象になります。

また送付状を同封することで、ビジネスの基本マナーもあると理解してもらえることもあります。封書の宛名も丁寧に書き、社名は略称にせず正式社名で書き、社名を誤字などで間違ったりしないようしっかり確認しましょう。

切手は真っすぐに貼り、郵送料金が不足しないように重量と料金の確認も大事です。切手の料金が不足していると、大変失礼にあたります。

 

書類を郵送前にコピー

提出する書類は、郵送の前にコピーを取っておきましょう。書類選考で通過したら面接までの間に、提出書類に書いた内容を再度よく確認します。

面接での応答で内容が食い違ってしまうと、疑念を持たれかねませんので注意が必要です。もし書類選考で通過できなかったとしても、次回の改善に役立てるためにもコピーを取っておくことは大切です。

 

それでも書類選考で上手くいかない場合は

いろいろと自分なりに改善を重ねても、書類選考で上手くいかない場合もあるかもしれません。そのような場合には、転職エージェントを利用するのも一つの方法になります。

転職エージェントでは、提出する書類の内容に関して、プロの目でアドバイスや指導を受けられます。また、自分の経験やスキルを分析してもらい、自分に合った会社のマッチングをしてもらえるため、書類審査での通過率を上げる際にはとても有効になるでしょう。