中途採用の適性検査対策・内容や事前に準備することは?
中途採用で適性検査をする場合ですが、面接対策のように事前に準備できることはあるのでしょうか。自分に合った仕事を見つけるためにも、適性を知っておくことはとても重要なポイント。
また企業が欲しがる人材に近づくためにも、中途採用の適正検査はできるだけよい結果を残したいですよね。そこで今回は適性検査の目的や、事前準備する内容について詳しくご解説していきましょう。
中途採用の適性検査とは?
転職活動中に、適性検査を受けたことがある人もいるでしょう。書類選考や面接以外のことなので、どのようにすれば上手く対処できるのか、事前の準備をせずに失敗することも。では中途採用の適性検査とは何か、基礎情報をまずはご説明しますね。
適性検査とは何か
企業側としては、できるだけ条件に合う人を採用したいと思うのは当然のこと。性格や能力面など、あらゆる判断基準があるはずですが、履歴書や面接だけでは見えない部分もあります。
どの程度応募者と企業が求める人材がマッチしているのか、さらに踏み込んだ審査をするものが、中途採用で行う適性検査です。かつては適性検査はペーパーテストでしたが、最近はネットで検査する企業も増加傾向にあります。
企業が適性検査を行う目的は、業務に支障を与える人物ではないかどうか知ること。適材適所に人材を配置するための手段として導入するケースもあります。
企業によっては、面接と同じくらい適性検査の結果を重視することもあるため、しっかりと事前準備をしたほうが安心ですね。
適性検査の実施方法
適性検査は、大きく分けると2タイプ存在します。マークシートの筆記試験、そしてwebテスト。筆記試験は試験会場に行く手間がありますが、web試験なら企業が指定する会場以外にも、自宅のパソコンやスマホで受験するのも可能です。webテストのほうが双方にとって利便性が高いため、近年人気が高まっているといえるでしょう。
実施するタイミング
中途採用の適性検査を行うタイミングは、企業によって異なります。多数応募者がいる場合は、一次面接の前に振り分けるために適性検査を先に行い、選定した人だけが履歴書や適性の結果をもとに面接に進める場合も。
または面接を行った後で適性検査を実施して、面接官の評価の裏づけをして適性検査の結果を使うこともあります。実施のタイミングにより、企業側でも違った目的で結果を判断しているのでしょう。
3タイプの中途採用の適性検査の内容と特徴
中途採用で実施される適性検査には、主に3つのタイプがあります。それぞれの特徴や受け方、また適した対策についてご解説しますので、本番に向けて心の準備もしておいてくださいね。
Cubic(キュービック)
検査時間は20分ほどという短時間の適性検査です。内容は通常バージョンの採用適性検査とストレス耐性バージョンがあり、さらにモチベーション測定や能力検査なども場合によっては実施されます。
この適性検査は、企業ごとの採用基準を設定して実施できるため、中小企業を中心に人気があるもの。性格的な診断をする通常バージョンとは異なり、能力検査では英語や数理などの科目があるので、対策次第でよい結果を出すことが可能です。
クレペリン検査
日本の心理学者が開発した、性格と職業適性検査。内容は一列の数字を左から右へ足していくもので、前半15分、後半15分となっています。
このテストでは処理能力のレベルや、性格・行動面の特徴を判断することができるでしょう。評価を高めるには、正確な回答数を増やすことがコツです。
SPI3(エス・ピー・アイ3)
日本初の採用目的で作成された適正検査です。言語、非言語、性格の3つの検査パートがあり、それぞれのスキルやレベルを調べて適する仕事を見つけるもの。
新卒採用でよく導入される適性検査ですが、中途採用でも実施されています。よい結果を残すためには、じっくりと事前準備をするようにしましょう。
中途採用の適性検査の対策ポイント
中途採用で適性検査を行うかどうか、求人広告に掲載されている場合もあります。もしくは応募した後に選考基準として、企業から連絡がくることもありますので、適性検査をすることがわかり次第すぐに対策しましょう。
適性検査で落ちる理由は?
面接や書類選考では全く問題がなかったのに、適性検査で落とされてしまう人がいます。不採用になる理由としては、適性検査をする会場で緊張して、全問回答できなかったということがよくあるようです。
また性格診断の質問では、同じような質問が何度も繰り返され、答えの矛盾が生じると誠実さに欠けると判断されるケースも。一番の不採用の理由は、適性検査の対策をせず臨むことです。
とくに学力が判断される検査の場合は、業務の特殊な知識を問われることもありますので、合格基準を満たすには対策が必要ですね。
企業リサーチをする
適性検査の内容は、その場に行かないことにはわかりません。適性検査は単なる性格診断ではなく、応募者の人格や能力を判断するための大切なテスト。
とくに応募企業の情報をきちんとリサーチしておかないと、専門的な質問で失敗する可能性があります。たとえば金融関連の企業なら、時事問題や企業が扱う商品の種類など。このような企業情報は、ホームページなどで確認しておきましょう。
参考書で事前対策
「適性検査は思ったことをそのまま回答すればいい」と油断していると、結果が悪くなり不採用になる可能性があります。適性検査はあらゆるタイプがあり、参考書が販売されています。
言葉の意味、数理関係などはいきなり問題を出されても、理解できないこともあるでしょう。試験問題に多少でも慣れておけば、当日も緊張しすぎて時間を無駄に費やすことはないはず。
インターネットでも模擬試験ができますので、一度は目を通しておくことをオススメします。
リラックスすること
どのような試験でも、緊張感はつきものです。中途採用で適性検査を行う場合は、採用判断の材料として結果を使う場合もありますし、配属部署を決めるために使用することもあり、必ずしも採用を左右するとはいえない場合もあります。
しかしできるだけ本来の自分に近い結果を出すことが、中途採用にもメリットを与えますので、当日はリラックスすることが大切ですね。
嘘の回答をして、できるだけよい結果を残そうとする人も稀にいるもの。しかし適正検査に通過して入社しても、社風や業務に合わずぎくしゃくすることもあるでしょう。
採用担当者なら、適性結果を見ながら面接である程度人柄を見抜きますので、嘘の回答はデメリットになるだけです。適性検査では、ありのままの自分をアピールするよう意識してくださいね。
ニュースや新聞を読む
時事問題はどのような業界に応募するにしても、ビジネスパーソンにとって大切なポイントです。今世界で何が起こっているか、テスト前の対策としてニュースサイトをチェックしたり、新聞を読み込んでおいたりするのもよいでしょう。また応募する業界の今後の動向なども、ある程度理解しておくと安心です。
口コミ情報をチェック
実際に検査を受けてみないと、どれくらい緊張するか、時間は充分なのかなど細かいところまではわかりません。SNSやネットで、中途採用の適性検査についてレビュー、体験談などをチェックして参考にすることもオススメです。
初めてのことは、何をイメージするべきなのかわかりません。そんな不安は当日の緊張につながり、いつも通りの状態で臨めない可能性があるのでご注意くださいね。
まとめ
中途採用の適性検査は、事前に対策ができるものです。最大限の能力をアピールできるよう、きちんと準備しておきましょう。また緊張しやすい人は、自分に適したリラックス方法もこの機会にマスターしておくとよいかもしれません。