バツイチが転職する際に注意したいことや心構え
バツイチの転職は不利になるのか、そんな不安を抱きながら今後の生活を考えている人もいるでしょう。日本の離婚率は年々増加傾向にあり、職場に離婚歴がある人も決して少なくありません。
キャリアを積む際に、人生プランはとても重要な意味があり、結婚は男女共に仕事に与える影響が少なからずあります。とくに女性の場合は、シングルマザーとして働きながら育児も同時にこなさなければならない辛い環境がありますよね。
そのような背景を考えると、雇う企業側ではバツイチに抵抗があるのでしょうか。そこで今回はバツイチが転職する際に注意したいことや、有利に転職活動するポイントについてご紹介していきましょう。
企業は離婚経験者をどう見ている?
「バツイチは再婚相手を見つけるのが大変」という話はよく聞かれますが、仕事にはどのような影響があるかご存知ですか。では転職の際に気になる、離婚経験者に対する企業の考えについて見ていきましょう。
不利にはならない
離婚や結婚はあくまでもプライベートな出来事なので、会社としてはあまり深く追究できません。ひと昔前とは違い、今の時代離婚は決して珍しくはないでしょう。
そのため働く環境も、柔軟に対応する場所が増えていますので、どこの企業でも離婚経験者は存在しています。離婚歴よりも、仕事のスキルや経験のほうが重要視されるということなのです。
「離婚歴があるために落とされた」と悲観的になるよりも、前向きな気持ちで自分の経験をアピールしたほうがよいですね。
離婚経験者のほうがよい場合も
バツイチは転職活動者のほうが慎重になりすぎる傾向があり、会社からはさほど気にされない場合がよくあります。とくに女性の離婚経験者。
子供がいるので雇ってもらえないと考える人は多いでしょう。企業側にとって恐れるのは、採用者がすぐに辞めてしまうこと。独身女性だとこれから結婚や出産などのライフステージを迎えるため、退職するリスクが高いと考えられます。
逆に離婚者は、自立して生活を営むために収入が必要なので、長く働いてくれるという期待感があります。スキルをアピールして前向きに転職活動すれば、逆に離婚経験者のほうがメリットになる場合もあるでしょう。
転職と離婚のタイミングについて
バツイチの転職は、タイミングが重要になります。転職と離婚ではどちらが先か、順番が変わると不利になる可能性もあります。まずは転職と離婚のタイミングで、注意したいポイントを見ていきましょう。
履歴書に書くかどうか
たとえば夫婦で同じ会社に勤務している場合、離婚を機にどちらかが退職しないと働きにくい環境があります。また離婚と一緒に仕事も変えて、心機一転しようと考える人もいるでしょう。
このようなケースは、離婚してから転職というタイミングになりますが、その際に気になるのは履歴書です。履歴書には離婚について書く必要はなく、面接で転職理由を質問されたらスキルアップがしたいなど、別の理由で対処するのも可能です。
一般的には転職活動で、離婚歴について質問されることはほぼありませんのでご安心くださいね。
転職活動で伝えるべきこととは
バツイチにも色々なライフスタイルがあり、男性のように今までと全く変わりなく働ける場合や、シングルマザーになり家庭と仕事の両立が大変になるケースもあります。
離婚歴に関しては、自分から説明する必要はありません。しかしたとえば子供のお迎えがあるので残業はできないなど、仕事に影響する事情がある場合は面接の際に正直に説明しておきましょう。
採用されるために肝心なことを伏せておくと、職場内で温度差が生まれるケースもあるのでご注意くださいね。
状況を整理しながら進める
バツイチで転職するか、転職してからバツイチになるか。どちらも人生を変える大きな出来事なので、後悔するような決断はしたくありません。
気持ちの整理をするためには、プライベートも仕事も最初からスタートしたいと思う人は多いはずですが、どちらが先になるとしても順番やタイミングは整理しながら冷静に考えましょう。
離婚は感情がコントロールできない場合もあり、一時的な気持ちで自分のキャリアを放り出してしまうこともあるでしょう。まずは何からすべきか、今後の人生が快適で有利に進むよう、丁寧にひとつひとつクリアしてください。
離婚と転職を同時にする際の注意点
バツイチが転職で失敗するのは、離婚を体験して暗い印象を持ってしまうのも理由です。不利になるかどうかは、あくまでも自分の考え方次第。
独身者や既婚者と同じで、ほとんど差がないことを理解して、元気よく転職活動をしましょう。では離婚と転職が同じタイミングになる場合に、注意したいポイントをご説明していきますね。
離婚してから転職するのが安心
バツイチになり転職したほうが、手続き関係などもスムーズに進みます。計画通りにいかない場合もありますが、離婚を今考えている人の転職活動は、プライベートが安定してからスタートすることをオススメします。
バツイチになって転職活動をすると、勤務時間や勤務地の制約がないため、仕事を選びやすくなります。また離婚を経験すると仕事に対する本気度も変わりますので、企業に熱意をアピールしやすくなる可能性も。
離婚を考えて転職すると、気分的に作業に集中できずミスも多くなってしまいます。企業側にとっても、離婚経験者はリスクが低く採用できるため、お互いに有利になるでしょう。
当面の生活費を確保する
離婚と転職を同時進行させる場合、肝心な生活費を確保しておくのが大切です。離婚は男女どちらにとっても、経済的な負担がかかることが多く、とくにシングルマザーになる女性なら育児が最優先されてお金も必要です。
離婚による引っ越しや、法的な手続き費用など意外な出費もかかるでしょう。転職活動が期待通りに上手くいくとは限りませんので、離婚と同時に退職する人は、とくに経済面でもしっかりと準備してから転職活動を始めてください。
価値観が異なる企業の場合
バツイチが転職する際は過去にとらわれず、自分がやりたいことや今までの経験やスキルを活かし、他の人と同じ土俵に立って活動する気持ちが大切です。
稀にブライダル関係の会社など、従業員の離婚歴を面接で質問してくる場合もあるようですが、正直に隠さず伝えましょう。バツイチだから雇わない、という価値観のある企業はたとえ採用してもらっても、今後意見の相違があるかもしれません。
このような企業は避けて、周囲と同じように働ける快適な環境を見つけてください。
転職エージェントにサポートしてもらう
バツイチで転職に不安を抱いている人は、転職エージェントにアドバイスしてもらうことをオススメします。転職を成功させるためには、企業がどのような人材を求めるか理解するのが大切です。
離婚を経験すると考え方まで変わってしまうケースもありますので、迷いなく転職するためにもプロのサポートがあると安心です。
エージェントの中には離婚経験者もいるので、同じ立場から転職活動を応援してくれると考えられるでしょう。
まとめ
バツイチの転職は、人生を前向きに歩むためにも大切な転機になるでしょう。バツイチにこだわる人は近年とても少なくなっていますので、自分の中の偏見もなくして、勇気を持って転職に臨んでください。
仕事が上手くいくと自然と表情も明るくなり、プライベートも楽しくなるでしょう。転職先で素敵な人と知り合い、再婚する可能性もあるかもしれません。