転職回数が多い人は不利なの？弱みを強みに変える転職のコツ
転職回数が多いので内定をもらえなかったという経験はありませんか。転職市場において転職回数は、企業が判断する際に慎重になる部分であることは間違いありません。
しかし不利になりやすい転職回数も、アプローチの仕方によっては自分の強みに変えることも可能です。そこで早速ですが、転職回数が多い人に向けて、成功の秘訣を徹底的にご解説していきましょう。
転職回数が多いのはこんなタイプ
なぜ転職回数が多いといけないのか、疑問を抱くことも多いでしょう。転職した本人にとってはきちんと理由があってのこと。それとは逆に、世間一般的に抱かれるイメージについてまずは理解しておきましょう。
飽きっぽい性格だと思われる
転職回数が多い人は、飽きっぽい性格に見られるのは仕方ありません。ひと通り仕事を覚えた後はマンネリ化してしまい、刺激が欲しくなり転職。
飽きっぽい性格だと何をやっても長続きせず、仕事以外でも苦労する場面はあるかもしれません。刺激を求める人は、社内でも大切な仕事を任されなくなるなど、自分の意思とは反した扱いを受けることもあります。
飽きっぽい性格だから仕方ないと開き直ってしまうと、どんな仕事でも楽しくは見えないはずです。
プライドが高い人
転職回数が多い人はプライドが高く、自分の価値を過大評価しているように見られてしまいます。「もっと給料が高くていいはず」「こんなつまらない仕事は合わない」など、不満ばかり溜まっていくでしょう。
自分が会社に合わせるのではなく、会社が自分に合わせる、そんな考え方が定着していますので、上司ともぶつかりやすい可能性があるのです。
プライドがあることは上昇志向につながるものの、高すぎるプライドは苦労が多くなるかもしれません。
我慢できない性格
社会生活では、自分の好きなように物ごとが進まない場面がよくあります。その環境に順応するためには、努力や我慢は必要不可欠。しかしそんな考え方ができない人は、一度嫌になると違う会社に行きたくなり、結果的に適応能力が低下したまま働いています。
残業が連続しただけで嫌になる、性格が合わない人がいると嫌になるなど、我慢のレベルがとても低いのでしょう。客観的に考えられない性格で、嫌なら辞めればいいと短絡的なので、人生において達成できることが少ないかもしれません。
キャリアプランがない
転職回数が多い人は、とくにやりたいことがないためで、少しでも嫌な部分があるとすぐに転職を考える癖があります。思った場所ではなかった、そんなネガティブな気持ちになることはよくあるでしょう。
しかし目的を持って転職した会社なら、多少の困難は乗り越える意味があるはずです。キャリアプランがなく、最初の転職がスムーズにいくと、意外と転職は簡単にできるなと誤解する人も。
そのためやりたいことを明確にせず、給料など待遇だけを理由にして転職を考えるようになるのです。
人間関係が苦手
転職理由でよくある職場の「人間関係」の問題。どんなに素晴らしい会社でも、自分と相性が合わない人は必ずいるものです。転職回数が多い人は職場の雰囲気に馴染めず、基本的に人間関係の構築に苦手意識があります。
社風に合わなかったとあっさり解釈するのではなく、自分に問題がないか、視点を変えて考える時も必要に。気が合う人が職場で見つからないのは、無意識のうちに友人探しをしているためでしょう。
会社は親友を作る場所ではないため、お互いに気を遣い多少やりにくさを感じるのは当然です。わからないことを質問できない人や、積極的に輪に入って付き合いをするのが嫌な人など。人間関係で無理するのが嫌な人は、転職回数が多くなる可能性があります。
転職が多いことによるデメリットについて
やりたい仕事をするために何度も転職するのは自己満足につながるかもしれませんが、長い目で考えるとデメリットになることも色々とあるので慎重な判断が必要です。
転職が不利になる
転職回数が多いと、応募先の採用担当者がマイナスイメージを抱くのは仕方ありません。転職しやすい人の特徴を考えて、そんなタイプが職場にいたらどうなるか。
せっかく教育してもすぐに辞められたら、会社にも迷惑がかかります。企業によっては履歴書だけで判断されることもあり、転職回数の多さは不利になることがほとんど。
1回や2回の転職ならまだしも、3回目以上となると企業は気にするといわれていますので、明確な判断ルールではありませんが、転職回数が多い人は厳しい状況を想定しておいたほうが安心です。
退職金が減ってしまう
退職金制度をなくしている企業も近年増えていますが、長く勤務すると退職金にもメリットがあります。転職回数が多い人は、必然的にそれぞれ勤務した年数が短く、生涯受け取れる退職金の金額は少なくなる可能性があるでしょう。
自己都合で退職すると退職金は減額されることもありますので、働いた年数が短いと本来長く勤務できる環境もゼロに戻ってしまいます。
イメージダウンせず転職するコツ
転職回数が多いことが、内定を勝ち取れない理由になることは実際にあります。しかし必ずしも不利になるとはいえず、イメージダウンせず弱みを強みに変えたアプローチが必要なのです。
では転職回数が多い人はどのような点を意識するべきか、成功の秘訣についてご説明しましょう。
転職でスキルアップしているか
嫌だから会社を辞めたと悪い印象を持たれやすい転職回数ですが、決してネガティブな理由だけでなく、転職は前向きに自分のスキルアップのきっかけにしている人も少なくありません。
採用する側にとって、転職がそれなりのスキルアップの場になっている人はとても魅力的な人材に見えますので、たとえ3回以上転職していても企業が欲しがる人材をアピールしましょう。
そのためには即戦力があること、転職で得た経験やスキルをアピールして、適応能力の高さを理解してもらうといいかもしれません。
共通してアピールできることを伝える
製造ラインから営業職、次は販売職など、一貫性のない転職を繰り返す人は、やりたいことがわかっていない可能性があるでしょう。企業はそのような点をチェックしていますので、転職回数が多い人はあれこれアピールせず、過去の転職を通じて共通するアピールポイントを考えておきましょう。
たとえ違う職種に繰り返し転職したとしても、自分のセールスポイントに一貫性を持たせること。「すぐに仕事が覚えられます」など、明確な自分の魅力をわかりやすく伝えてください。
退職理由をポジティブに伝える
転職回数が多い人が覚悟しておきたいのは、面接で退職理由を質問されることです。何度も転職していると不利になるので、つい隠したくなるところですが、正直にポジティブに理由を説明しましょう。
たとえば残業が多くて大変だった会社なら、「プライベートの時間とのバランスが上手くとれなかった」と、前職の悪口は言わないこと。「経験を活かして次の企業で違う部署に挑戦したかった」など、前向きな印象を与える答え方をしてください。
人材不足の仕事を狙う
短期間に転職を繰り返した人は、スキルを身につける間もなく採用担当者にはよい印象を与えられない可能性があります。そんな場合は、人材不足の業界を狙うのもコツ。
急成長して人手が足りない、または求人件数が増えるボーナス前後など、企業の緊急性を考えて賢く転職のタイミングと合わせることも方法です。
まとめ
転職回数が多いことで自分を否定してしまうのはまず避けたいことですね。あらゆる経験を積み、色々な企業で働いた経験は、必ず自分の価値につながっているでしょう。
転職回数が多くても、希望の企業から内定をもらえることはありますので、しっかり下準備しておきたいですね。
