履歴書の志望動機に書くと好感度がアップすること
履歴書の志望動機は、担当採用者がとても知りたい部分。しかし上手く書けず、熱意が伝わらない場合がよくあります。履歴書は書類選考で重要なので、ありきたりの答えしか書けない部分も、自分らしさをアピールするためにきちんと考えなければなりません。
とくに志望動機は、採否を決定するほど重要に判断されるケースもありますので、できるだけ応募企業に好感を残す内容にしたいですね。
そこで今回は、頭を悩める履歴書の志望動機の書き方について、詳しくご解説していきましょう。
履歴書の志望動機の書き方のポイント
どこでもいいから採用してほしいという人は、履歴書の志望動機に何を書けばよいのか迷うでしょう。志望動機はアピールすべき部分なので、好印象を与えるためには次のポイントを意識してください。
好まれる内容は?
新卒採用や中途採用、書類選考の際に採用担当者が重視する項目は、若干異なるといわれています。中途採用は職務履歴がポイントになりますが、どちらの場合でも志望動機は企業が相手の人柄などを判断するためにも、しっかりとチェックしています。
入社した後に当社で何ができるか、入社したい理由は何か。このような角度から採用担当者は、会社のニーズにマッチする人材かどうか見極めるために書類選考を行います。
そのため志望動機は、企業側が知りたい答えを盛り込むのが大切なポイントになります。
まずは情報収集しよう
なるほど、と採用担当者を説得できる履歴書の志望動機を書くためには、なぜこの会社なのかという部分をきちんと説明できなければなりません。
そのためには応募企業をよく知らないと、説得力が乏しい内容になってしまいます。応募する企業の情報収集は、履歴書を書く前にやっておくと、濃い内容で仕上げるのが可能です。
たとえば応募企業が、アパレル関係の大手だとしましょう。実際に提供している商品を使ってみたり、販売店に足を運んで雰囲気をチェックしたり。
自分が顧客目線で、企業に興味を持つのが必要です。会社情報はインターネットでいくらでもリサーチできますが、リアルに触れることがコツ。
自分が感じたこと、見たことなどを言葉で説明するためにも、企業の情報収集は重要なのです。また一般的な会社情報や経営理念、事業内容や営業拠点なども熟読しておきましょう。
企業が求める人材を意識する
履歴書の志望動機は、企業が求める人材を意識した内容にするのがポイントです。スキルや経験など、自分の強みが仕事でどう活かされるか。
また企業のどのような点に魅力を感じ、興味を持っているかも書くようにしましょう。志望動機は、表面的な部分を伝えればいいと思っている人が多いですよね。
商品の魅力や事業内容、社風など、これだけでは好印象を与える志望動機にはなりません。他の人が答えそうな内容でなく、自分が個人的に感じる魅力を志望動機に結びつけるのが大切なのです。
将来のビジョンを伝える
志望動機は、応募企業に向けた内容を考える必要があります。業界が同じ企業でも求める人材は異なりますので、応募する企業に特化する自分の強みをアピールしましょう。
また自分の将来のキャリアビジョンを志望動機に組み込むことで、さらに採用担当者に熱意が伝わります。自分が貢献できること、将来に向けて学べることなど、具体的な内容にするとよいですね。
その際は応募企業の特徴を踏まえて、自分が実現できるものを伝えてください。たとえば留学経験を活かし、グローバルな営業活動をしたいなど、企業へアイデアを提案するチャンスにもなります。
文章量に注意する
履歴書の志望動機は、どれくらいの文章量にすればよいか悩みますよね。基本的に書き方は二つあり、ひとつ目は職務履歴書の冒頭にまとめて書く方法。
そしてもうひとつは、職務履歴書とは別に志望動機書を作成して提出する方法があります。履歴書の欄に記入する場合は、スペースが少ないので簡潔にまとめること。
だらだらと長くなると、マネージメント力にも影響を与えますので、7割程度を使って書くのがコツです。文章は必ず「オリジナル」にすること。
転職理由や志望動機を関連させ、一貫性のある内容にまとめてください。
志望動機で失敗しやすい内容について
自分ではこれでばっちりだと思っても、採用担当者から見るとあまり熱意が伝わらない場合がよくあります。そこで注意したい、志望動機のNG例についてご説明していきましょう。
商品やサービスについて
「御社の商品がとても使いやすく、気に入っております」というユーザーのコメントのような内容は、企業にアプローチする際に大切です。
しかし便利、使いやすいという表現はあくまでも感想で、志望動機にはなりません。なぜそう感じたか、具体的な商品の魅力を加えるようにすることで、しっかりと分析しているという評価につながります。
その商品がよいと感じた自分なりの意見をプラスし、こうすればこう使える、こんな点を改善するとさらによくなるなど、アイデアを提供するのもよいでしょう。
共感しましたという表現
「御社の理念に共感しました」という志望動機は、履歴書でよく見かける定番のフレーズです。何を書けばよいのかわからないと、無難な表現になりがちです。
注意したいのは「共感」という言葉で、書面では具体的に相手に気持ちが伝わりません。悪い言葉ではありませんが「共感した」という表現をする場合には、なぜ、どのような部分になど、自分の考えや経験をもとに共感した根拠を具体的に書きましょう。
容易に「共感しました」とアピールすると、企業側ではあまりオリジナリティが感じられないかもしれません。
謙虚さをアピール
絶対に私なら御社で活躍できます!と自信を持ってアピールする人、逆に真摯な態度で謙虚に「御社で学ばせてください」というタイプがいます。
どちらも応募企業に気持ちを伝える手段としては間違ってはいませんが、謙虚にアピールしすぎると「この会社は成長させてくれる」と企業頼みになっているように思われます。
それよりも自分の経験を活かし、どんどんよいことを吸収したい、スキルが役立つように磨いていきたいと周囲に伝わりやすい表現がオススメです。
面接で志望動機は同じにするべきか?
書類選考が通過し、いよいよ面接。ここでも必ず質問されるのが志望動機です。履歴書に書いたことと、内容は変えるべきなのか悩む人も多いですよね。その際に考えておくべき大切なポイントを見ていきましょう。
内容は変えなくてもよい
履歴書に書いた志望動機と面接で、内容はあえて変える必要はありません。逆に全く違う角度からアピールすると、一貫性がない人だと思われる可能性がありますので、面接の前にもう一度履歴書の内容を確認しておきましょう。
好感度がアップする面接
志望動機を面接で質問されたら、2分程度に収まる内容でまとめておくと安心です。長くなるとインパクトの残る部分がなくなり、時間配分が下手だと思われます。
面接官が全て履歴書を読んでいるとは限りませんので、答える時は応募書類に書いた内容も省略せずに伝えること。そして話し方や態度も企業のニーズに合わせ、明るく説得力のある態度を意識してください。
まとめ
履歴書の志望動機は、どこの企業にも当てはまる内容では熱意が感じられず、よい印象を与えないかもしれません。自分らしさを盛り込み、採用された後のことをイメージし、入社後に実現したい内容を盛り込むとよいかもしれません。
書面では限られてしまいますが、時間をかけて考えられる部分なので、まずは応募企業の情報収集をしてみましょう。