転職活動で応募は何社までするべきか?同時進行の際に注意したいポイント

転職活動で応募は何社までするべきか?同時進行の際に注意したいポイント

転職活動で応募企業は一度に何社までにするべきでしょうか。一社だけに絞った場合、もし内定がもらえないと、次の応募先を決めてゼロからスタートすることになります。

効率的に転職するためにも、応募先の数はきちんと計画しておきたいですね。そこで早速ですが、転職で応募する企業の数や、同時進行する際の注意点について詳しくご説明していきましょう。



転職で何社応募するべきなのか?

転職活動で応募は何社までするべきか?同時進行の際に注意したいポイント転職活動を始めると、ふと気になるのは何社応募するべきか。一度で上手くいくとは限りませんので、万が一のことを想定して複数社応募したほうが安心ですね。ではその際に考えておきたいポイントを見ていきましょう。

 

内定するまでの期間について

一社ごとに転職活動をした場合、どれくらい期間がかかるのか、目安をまずは理解しておくこと。一般的なケースで最も多いのは、応募してから内定をもらうまで全体の50%の企業が2週間以内に通知をしているといわれています。

しかしこれは連絡をもらうまでの期間なので、実際は応募する企業を決めて書類を整え、内定をもらってから入社するまでは他にも色々とやることがありますので、転職活動全体の目安としては2~3か月は考えたほうが無難。

それ以上の長期戦になることも珍しくはありません。企業によっては経験者を採用する際、面接を複数回繰り返すこともありますので、内定をもらうまでにかなり時間がかかると思ってプランを立てたほうが安心ですね。

 

一社で成功する率は低い?

統計で見ると、第一希望の企業にまず応募して書類選考で通過するのは1/3の確率。さらに面接まで到達しても、そこで通過する確率は半分と激減します。

もちろん運よく一度だけで希望企業から内定をもらえる人も存在しますが、一般的なケースを参考にしてみると、一社に応募して内定に至る人はとても少ないといえますね。

内定がもらえなかった場合、転職活動の過程を最初からやり直すことに。このようなリスクを考えると、複数応募は転職活動の基本かもしれません。

 

周囲は何社応募しているか?

転職活動で応募は何社しているのか、経験者の統計を見ると、応募者数の平均は「8.4社」。応募の数は年齢が上がるほど増える傾向があり、20~25歳は約6社、26~30歳は約7社、31~35歳は約8社、36~40歳は約9社といわれています。

年齢が若いほうが転職市場で有利になるのは、応募社数を見てもなんとなく想定できますよね。単純に計算しても、書類選考率が30%だとしたら、100人応募社の中で通過するのはたったの30人。

そこから面接をして、さらに厳しい選考を受けるため、自分が100人のどの枠に入るか確信が持てないのは当然なのです。

 

複数応募するメリット

転職活動で応募は何社までするべきか?同時進行の際に注意したいポイント転職で応募する企業の数が多いと次のようなメリットがあります。この会社がダメでも次が待っているという安心感は、不安がつきまとう転職活動には必要ですね。

 

短期間で転職できる

転職活動は思った以上に時間がかかりますので、複数社同時進行したほうが短期間で内定をもらえる可能性は高くなります。応募数を限定した場合、内定がもらえるまで転職活動が長引くことが想定されるでしょう。

結果待ちの時間のロスは、よい求人を見逃すリスクにもなりかねません。その点複数社を同時進行させておくと、仕事をしながら転職活動をする人にとっても同じ日に何社か面接するなど、スケジュール調整がしやすくなります。

 

企業の比較ができる

時間的なメリットだけでなく、転職で応募社数を増やすことは、同時に違った企業を比較できる魅力があることもポイント。きちんと企業研究して応募したつもりでも、面接で違った印象を受けることもありますので、実際に転職活動を進める中でタイムリーな情報や企業の魅力を発見するためにも応募数を多くすることはメリットになるでしょう。

第二志望の企業のほうが働きやすそうだと気づくのも、同時進行して比較できるためです。

 

失敗リスクを減らす

場数をこなすと、苦手なことでも徐々に慣れていくように、転職で応募社数を多くすることは転職活動に慣れて失敗のリスクを減らせるメリットがあります。

さまざまな業界や企業に訪問するたびに、徐々に自分らしく対応できるようになり、応募企業から高い評価を得られることもあるでしょう。一社ごとだといつまでも緊張感が残り、本来の自分がアピールできないかもしれません。

 

複数応募するデメリット

転職活動で応募は何社までするべきか?同時進行の際に注意したいポイント複数応募するとデメリットになる場合もあるので、自分のケースが当てはまる場合は慎重に判断してくださいね。

 

時間調整がしにくい

退職前から転職活動をする人は近年とても増えていますが、複数社を同時進行すると面接日程の調整など、仕事の兼ね合いで上手くいかないこともあります。

転職活動はできれば現職には知られたくないことなので、外出が増えると不審に思われることもあるでしょう。

 

無駄な時間を使ってしまう

同じ業界内での転職で経験や実績がある人なら、すでにある程度の事情は理解しています。その場合は、有利に転職活動が進められる可能性がありますので、複数社応募すると逆に時間の無駄遣いになる可能性があるでしょう。

知り合いの紹介、ヘッドハンティングされるケースなら一社に絞って様子を見たほうが安心です。

 

やりたいことの軸がぶれてしまう

転職で何社も応募すると、さまざまな企業な特色や魅力が発見できることは、自分のキャリアプラン構築のためにもメリットになります。しかし逆に色々と知りすぎると、本来やりたいことの軸がぶれてしまい、その時の気持ちに左右されてしまう可能性も注意が必要です。

絶対にこの会社に勤務したいという強い意志がある場合は、一社ごとに応募したほうが熱意は伝えやすくなるでしょう。

 

同時進行するコツについて

転職活動で応募は何社までするべきか?同時進行の際に注意したいポイント転職で何社も応募して当時進行する場合、メリットとデメリットを理解して効率的に活動するためにも、次のポイントを意識してくださいね。

 

管理できる範囲にする

手当たり次第に応募すると、時間的にもマネジメントできないリスクがありますので、現在どれくらい転職活動に余裕があるか、自分の生活範囲を知ることが大切です。

管理シートを作り、上手くスケジュール調整しながら、同じ書類を同じ企業に郵送してしまうなど、ミスをなくして活動を続けてくださいね。

 

同じ志望理由は使わない

業界を限定して応募する場合、何社も同じ志望動機を繰り返し使ってしまうと、業界内のつながりで応募社の情報が共有される可能性もあるので注意が必要です。

たとえば前職の企業と関連する企業に応募する時、志望理由から現在の不満が見えてくることもあるでしょう。そのような情報が今の会社に伝わってしまうと、円満退職がしにくくなります。必ず応募企業ごとに魅力や特色を理解して志望動機を考えてくださいね。

 

正直に伝える

面接で「他にも応募されている企業はありますか?」と質問されることがあります。転職活動を同時進行していることを非難しているわけではなく、採用担当者は応募者の管理能力や転職活動の進み具合を知りたい理由があります。

ライバル企業に人材をとられては困ることもありますので、この質問がされたら正直に複数社応募していることを伝えておきましょう。

具体的にどの企業に応募したか説明する必要はありません。他の企業からも内定をもらえる可能性をそれとなくアピールすることも方法です。

 

まとめ

転職で応募社数をどうするか迷った時は、まず気になる企業をピックアップして優先順位を決めておくこと。仕事を続けながらの転職活動は、何かと不都合な面も出てくるはずなので、そのような状況が想定される場合は転職エージェントを利用することもオススメです。



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