履歴書で特になしと書いてもいい?空欄がある場合の対策方法
履歴書で特になしと空白欄を残しても大丈夫なのか、記入することがない場合は困ってしまいますよね。書類選考は履歴書の内容や書き方が、とても重要な判断ポイントになるため、間違った判断をされないためにも適切な書き方が提出するのが必要です。
しかし履歴書の欄には回答しにくい部分もあり、余計なことは書かないほうがよいのでは?と不安になるケースも。そこで今回は失敗しないための、履歴書で特になしと書く場合の対処策をご説明していきましょう。
履歴書で特になしと空欄にしても大丈夫?
履歴書には学歴と職歴のように迷わず記入できる欄や、趣味や特技のように何を書けばよいか困ってしまう欄もあります。その場合に特になしと空白にしてもよいのか、履歴書の基本的な書き方についてご説明しましょう。
空欄はないことが基本
履歴書は、まず応募先の企業に自分のことを知ってもらう自己紹介のようなもので、きちんと記入しないと選考で不利になる可能性があります。
またアピールするための手段にもなるため、履歴書は基本的に記入できる欄はきちんと書くのがルールです。本来はそれぞれの欄に、記入すべき内容を記載しておくこと。
また何も資格がない人が資格欄を空欄にする場合などは、書き方として選考上不利になることはありません。もし空欄になる場合は、そのまま空白にせず「特になし」「なし」と記入して、採用担当者が記入漏れだと誤解しないよう配慮しましょう。
空白の期間について
履歴書で特になしと書くのは、できれば避けたいことなのですが、学歴や職歴で空白期間がある場合などは仕方ありません。たとえば学生時代に卒業するまでに、4年間ほど海外留学でブランクがある場合、前職を辞めてから転職活動のための空白期間があるなど。
この場合は、端的に自己PR欄で説明を加えておくのも可能ですし、面接できちんと説明してもよいでしょう。学歴と職歴で空白期間があると、マイナス印象を与えるリスクがありますが、だからといって事実と違うことを履歴書に記載はできません。もし採用されてそのことが後でわかったら、取り消されてしまう可能性もあるのです。
書くことが思いつかない苦手記入欄の対策
履歴書で特になしと書きやすい項目についての対策をご説明します。「特になし」という記入方法は、空白を避けるための手段という程度の内容なので、できればきちんと記入できるよう上手に対処しましょう。
趣味と特技欄
趣味や特技欄は思いつかない人も多いので、履歴書で「特になし」と書きやすい欄といえます。しかし趣味や特技は、人間関係を構築する際の糸口になる話題。
面接でスムーズなやりとりができるように、きちんと記入したほうが有利になります。趣味として取り組むものがない場合は、興味のあることや何時間も続けても飽きない好きなことを記入しましょう。
採用されることを意識して、その企業カラーに合うもの、職種に関係する趣味を選ぶ必要はありません。企業は趣味を通じて、応募者の人柄を知る目的がありますので、印象づけるためにも何か考えておきたい部分。
また特技について、ポイントとして補足をつけて書くとわかりやすくなります。たとえば書道が特技の場合は「○○展で受賞歴あり」など、アピールのツールとして使いましょう。
自己PR
履歴書で特になしと書いてしまうことが多い自己PR欄ですが、控えめな性格が多い日本文化では、自分を積極的に売り込むことに抵抗を感じる人もいるようです。
しかしこの欄は、応募先企業に熱意を伝えるためのチャンスになりますので、どのような人材を求めているか事前にリサーチし、関連したアピールポイントを記載しましょう。
たとえばこれまでの実績、経験、スキル、また仕事に対しての姿勢など。入社後にどう活躍してくれるか、企業がイメージしやすい内容を具体的な例を使って説明すると、好感度もアップするでしょう。
本人希望欄
何を記載すればよいのか難しい「本人希望欄」は、履歴書を書く際に特になしと記入するケースがよくあります。この欄は名前の通り、本人が希望することを書く部分で、企業に求める条件などがあれば記載します。
この欄に記入したことが、全て叶うわけではありません。しかし場合によっては考慮してくれる状況もありますし、逆に評価になり選考で有利になるケースも。
しかし全く思いつくことがない場合は、特になしでなく「貴社の規定に準じます」と記入するのが一般的です。
資格欄
この欄は何もなければ、特になしと記載しても全く問題はありません。しかしアピールしたい内容があれば、資格取得に向けて勉強中であることや「○○年○月に△△資格を受験する予定」など、自己PRするのも方法です。
採用者が高く評価する履歴書の特徴
履歴書で特になしと記入する欄は、できればないほうがよいかもしれませんが、空白を残さないことだけが好感度を高くする履歴書のコツではありません。
採用担当者の目に留まる、印象強い履歴書を書くポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
履歴書のテンプレートの選び方のコツ
履歴書のテンプレートは種類がありますので、企業からとくに指定がない場合は、最も多く利用されているJIS規格の履歴書を使用しましょう。
この履歴書は、職歴欄や資格欄が多くスペースをとられているので、職歴が少ないと空白が目立つ可能性があります。自分の長所など自己アピールしたい内容がたくさんある人は、記入欄を多く使ったテンプレートを選ぶとよいでしょう。内容に合わせて、バランスのよいテンプレートを使うと有利です。
志望動機で好感度アップ
履歴書の志望動機欄の記入方法が、難しいと感じる人は多いでしょう。多くの人が同じ内容になりがちなので、企業側ではあまり意識しないのでは?と勘違いしやすい部分です。
しかし志望動機は、書き方次第で大きく印象が変わります。複数企業を応募する場合もそれぞれに合わせて、志望動機の使い回しはしないのが必要です。
企業をきちんとリサーチして興味を持った部分、魅力的に感じる要素を具体的に説明するのがコツ。その際の言葉遣いですが「…だと思います」より「…と考えます」と、丁寧でプロ意識を感じる言葉を選びましょう。
郵送の仕方
履歴書は、書類選考で事前に企業に郵送します。その際に書類が汚れたり折れたりしないように、クリアファイルに入れて封筒に入れましょう。
宛名の書き方はそれほどこだわる必要はありませんが、縦書きで記載したほうが印象がよくなります。封筒表面の左下には必ず「応募書類在中」または「履歴書在中」と書くこと。
これらの応募書類を郵送する際は、添え状をつけるとさらによい印象を与えられます。
職務経歴書にも自己PRを書く
転職活動の場合は、職歴がかなりポイントになりますので、履歴書とは別に職務経歴書を作成して添付する場合があります。その際のコツですが、職務経歴書にも自己PRを記載しましょう。
書類選考では履歴書がとても大切。しかし二次面接や三次面接に進んだ場合、現場責任者が行うケースも多いため、職務経歴書をもとに質問されることになります。
その際に自己PRが記載されてあると熱意がもっと伝わり、事務的になりがちな書類にインパクトが残ります。
まとめ
履歴書で特になしと書ける部分と、できれば記載したほうがよい欄があります。書類で自分をアピールするためには、採用担当者の立場になって考えてみると、アピールポイントがわかるようになるでしょう。
履歴書の記入方法などはネットでも紹介されていますので、自分のよさが伝わるよう、慎重に各欄記入してくださいね。