ザイガニック効果で自分をアピール!人を惹きつける心理効果

ザイガニック効果で自分をアピール!人を惹きつける心理効果

ザイガニック効果は、人に自分の存在や魅力をアピールする心理的な方法で、営業やマーケティング現場でも活用することができます。

ただ決められた方法で毎回営業活動をするよりも、人の心の奥を理解したほうが上手くいく場面もあります。ザイガニック効果は、営業で業績が伸びない人を救うチャンスをもたらしてくれますので、実際に使える場面を想定しながらザイガニック効果とは何か理解してみましょう。

 

ザイガニック効果という心理学について

ザイガニック効果で自分をアピール!人を惹きつける心理効果心理学では「ツァイガルニク効果」とも呼ばれるザイガニック効果は、相手を引きつける魔法のようなもの。勉強や恋愛、仕事や人間関係など、あらゆる場面で使うことができます。ではザイガニック効果について、詳しくご解説していきましょう。

 

ザイガニック効果とは

簡単に説明すると人間は完成されたものよりも、未完成のもののほうが印象に残りやすい傾向があり、これを使ったアプローチがザイガニック効果です。

たとえばテレビのCMを思い出してみましょう。連続のドラマ仕立てになっているCMが増えていますが、毎回話が完結しないため次がとても気になり、つい見てしまいますよね。

完成されないものに興味を持ってしまうのは、人間の深層心理なのです。かつて実験を行われ、この効果を実証しているという説もあります。

二つのグループに課題をいくつか与え、ひとつのグループには全てを回答させ、もう一方のグループは途中で強制終了。次の課題に入った段階で、前の課題について記憶度を調べると、途中で終わらせた後者のグループのほうが多くの課題を記憶していたといわれています。

誰しも経験があるはずですが、試験の後で内容を思い返すと、解けなかった問題のほうがいつまでも記憶に残っていましたよね。これと同じ現象が、ザイガニック効果なのです。

 

完成させたくなる人間心理

なぜ未完成のものに、人間は興味を示すのでしょうか。それは自然な欲求で、完成させたい気持ちが湧くためです。

テレビCMのようにストーリーが途中で終わってしまうと、結末がどうしても知りたくなります。完成しないものは関心や興味を引き、そんな心理背景はビジネスシーンでも活用されています。

また人間関係でも同様で、完璧な人よりもどこか物足りないタイプや守ってあげたくなる人を、好きになる場合がありますよね。欠点があるほうが、相手を完成させたいと希望が湧くのかもしれません。

 

webマーケティングでも使えるザイガニック効果

ビジネスはネットを主体とした場合が近年増えていますが、ザイガニック効果は対面で効果を狙うだけでなく、ネット界でも使えるといわれています。

たとえばwebマーケティング。続きが気になる、結末が知りたいという人間心理を使い、「続きはリンク先ページで」とさらに誘導する手法があります。

メールマガジンも同様に全て説明せず、一部だけを紹介した後で詳細はリンク先ページを確認してもらいます。これはザイガニック効果を狙った、マーケティングのテクニック。途中で終わってしまうともっと知りたくなる、人間特有の心理なのです。

 

ザイガニック効果で人を引きつける方法

ザイガニック効果で自分をアピール!人を惹きつける心理効果多くの人と関わりを持つ営業職をはじめ、ビジネスシーンでは商品よりもまずは自分を売り込むのが大切です。ザイガニック効果を期待するためには、次のようなポイントを意識して相手の興味を引きましょう。

 

言葉の全てを言わない

ザイガニック効果を使ったプレゼンテーションを、導入している大企業があります。他人の関心を引きつけるためには、話術が何よりも重要なポイント。

余白を残しながら話すテクニックは、一体次は何を言うのだろう?と聞き手の関心をさらに高められます。言葉を全て言い切らないのがコツ。

有名な起業家がプレゼンを行った場面でも、実際にザイガニック効果を用いたという話もあるのです。そして聞いている人の興味を引くことに成功したともいわれています。

 

結論を先に言わない

ザイガニック効果で人を引きつける方法として、会話の中で答えを言わない話術があります。たとえば「この服、どこで買ったかわかる?」と質問されるとあらゆることを考え、回答が気になりますよね。

「○○のセールでこの服を買った」といきなり結論から入ってしまうと、あまり印象に残りません。クイズをするように相手に問いかけると、相手が回答を探るために意識を集中させます。

それは物ごとの全貌が見えないためで、結末を知りたいザイガクニック現象なのです。

 

話の構造を先に言う

だらだらと続くプレゼンやミーティングはいつ終わるのか、集中力が途中で途絶えてしまいます。ザイガニック効果を活用し、いつまでも興味を持ってほしい場合は、話の構造を先に伝えてから本題に入るのもコツです。

たとえば「これから3つの風邪対策方法を教えます」と言われると聞き手の負担が減り、今後の話の流れが想定できるので集中力を分散しやすくなります。

抽象的な話し方になりがちな人はこのテクニックを使い、要点をまとめておくともっと周囲が興味を持ってくれるでしょう。

 

アポイントメントでも活用しよう

ビジネスシーンでよく活用されるザイガニック効果ですが、営業マンが電話で訪問依頼をする場面でも活かされています。この場合は相手が興味を持ちそうな話題を提供して、アポイントメントを取りつけるでしょう。

事前にある程度、訪問時の内容を提供するのは大切ですが、全て電話で終わらせてしまうと会う必要がありません。このような場合でも「訪問時に料金に関してはご説明させていただきます」と言えば、アポ当日の相手の関心はさらに高まっているはず。

また訪問依頼する際にも、肝心なことは会わないとわからないと興味を引くのも可能です。

 

ザイガニック効果でモチベーションをアップさせる

ザイガニック効果で自分をアピール!人を惹きつける心理効果ザイガニック効果は相手との関係だけでなく、使い方によっては自分のモチベーションを高めるメリットも期待できます。これからは次のポイントを意識して、ザイガニック効果を自分のために活用してみましょう。

 

疑問はリスト化する

完成度を高めるためには、自分の迷いや疑問をリスト化しておきましょう。漠然とした心構えで物ごとに取り組むと、疑問を抱いた時にひとつひとつ丁寧に対応できません。

具体的な対策をするためにも、事前に疑問点を把握したほうが、作業や勉強なども効率的に捗ります。わからないことは自分にクイズを出すように、もっと関心を高めるとよいですね。

 

途中で切り上げる

仕事を「きりのよいところでいったん終わりにしよう」というのは、一般的な考え方ですよね。ザイガニック効果を活用するなら、わざときりの悪いところで作業を終わらせると、再開した時にすぐに取りかかりやすくなるといわれています。

勉強も同じで、計算問題がわからず途中で終わりにしたほうが、完成しないもやもや感が残りモチベーションが逆にアップするのです。

 

やりたいことはどんどん溜め込む

たとえば読書を始めたいけれど、なかなか時間がなくてできない場合。ザイガニック効果の未完成を完成させたい心理を活用し、やりたいことをどんどん溜め込んでいきましょう。

本をたくさん買い込んでわかるところに保管しておけば、まだ読んでいない本がたくさんあり、より読書のモチベーションがアップします。今はできなくてもいつかやろうと、頭の中で気になる存在になるでしょう。

 

まとめ

ザイガニック効果は仕事をスムーズに進めるうえで、他人や自分にも活用できるテクニックです。やる気を引き出したい時は、ぜひザイガニック効果にチャレンジしてみませんか。

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