「上司との相性が悪くうまくいかない」というときの対処方

「上司との相性が悪くうまくいかない」というときの対処方

会社や組織に所属し働く以上、自ら上司を選ぶことはなかなか難しいことが多いものです。

しかし、自分で上司が選べない以上、上司との相性が悪かったり、なかなかスムーズにコミュニケーションが取れなかったりするると、非常につらいですよね。

世の中、どのようなコミュニティに顔を出しても、相性の合わない人の1人や2人はいるものです。自分の上司と相性が合わず、悩んでいる方は、このまま不要なストレスを自分自身にかけ続けるのもあまり望ましくありません

そもそも、上司と相性が悪いケースはどういったものがあり、それぞれどのように対応すべきなのか、解説していきます。

 

上司との相性が悪いケースはどういうものがある?

「上司との相性が悪くうまくいかない」というときの対処方いつも上司から無理難題や無茶ぶりのようなオーダーが来る

上司からオーダーを出されるのは期限ギリギリのものばかりであったり、そもそも上司もイメージがついていないような、高い目標のオーダーを出されたりと、上司から無理難題や、無茶ぶりを出されることで、部下が困ったり疲弊したりするケースがあります。

仕事の進め方が合わない

自分はじっくりと計画を立てて、リスクも考慮したうえで、確実に進めたいが、上司は、とにかく即行動することを求めるため、いつも成果が上がらず終わってしまう、といったことがあるようです。

その他のケースとしては、自分自身はチームで協調性をもって、各メンバーとの合意を図りつつ進めたいと思っているが、上司がほぼ独断で決め、メンバーの意思は聞かずに推し進めようとするといったケースにより、部下の不満がたまるケースもあるようです。

とにかく何をしても怒られる

上司とすり合わせた通りに行動したにも関わらず、次のタイミングでは、違うことを言って怒られる、といったケースも中にはあるようです。
また、成果が出ないと暴力的になる上司も中にはいます。

上司との相性が悪い原因は何か?

上司との相性が悪いというケースは様々ですが、これらについてはそれぞれ「なぜ上司と相性が悪いのか?」という原因を考えてみる必要がありそうです。

(上司と部下で)目標達成状態のイメージがあっていない

仕事を進める上では、「達成状態(どうなっていれば完了なのか)」、「期限(いつまでに完了させる必要があるか)」を必ず設定する必要がありますが、この「達成状態」や「期限」が上司とすりあっていないケースです。

これがすりあっていないと、仕事がうまくいくことは間違いなくありません。
(もしうまくいったとしても、それはおそらく交通事故的に、たまたまうまくいったものと思ったほうが良いでしょう。ビジネスに必要な再現性がなく、次の仕事ではおそらく失敗してしまうことになります。)

上司から「とにかくいいから、この仕事やっといて」といった感じで依頼やオーダーをされることがあれば、部下からはしっかりと「達成状態(どうなっていれば完了なのか)」と「期限(いつまでに完了させる必要があるか)」ということを確認するようにしましょう。

上司の中には、これらを確認すると、明らかに嫌そうな顔をしたり、態度に表す人もいます。しかし、ここで食い下がってしまってはいけません。

なぜなら、「達成状態」や「期限」が明確になっていない状態で仕事を進めても、結局最終最後は、失敗に終わり、仕事を任された側(あなた)の責任にされて終わってしまうからです。

仕事に着手する段階で「達成状態」と「期限」を確認することで、そもそも”達成不可能”なオーダーが出されていれば、そのタイミングで調整をする必要があります。(そのまま請け負ってしまったら、あとで自分のせいにされて上司から怒られて終わる、ということは目に見えています。)

もし、上司が「達成状態」や「期限」を明確にすることを嫌がるようであれば、上司の中でも明確にイメージがついていないのかもしれません。

その状態で部下に押し付けようとしている場合は、明らかに上司の対応不備ですので、その点は明らかにする必要があるでしょう。

(上司と部下で)目標達成状態のイメージはあっているが、登り方のイメージがあっていない

これは、上司と部下のタイプが異なることにより、仕事の進め方がすりあっていないことによるものが多いです。
仕事をする上で、人のタイプは主に以下に分けれます。

①ドライブ×アナライズタイプ

頭はキレ、論理的に考えることが得意だが、その分自分自身の意見主張を通したいタイプ。
分かりやすくリーダーシップを発揮したいと思うタイプであり、後述の「②ドライブ×クリエイティブ」タイプなどと一緒に仕事を進めようとすると、なかなか馬が合わず、お互いがあまり譲らないため、仕事がうまく進まないことが多い。

②ドライブ×クリエイティブタイプ

いわゆる熱血タイプ。
あまり細かく理論立てて考えることは好まず、感覚的に「とりあえずやってみよう」という形で物事を進めることが多い。こちらは先ほど記載の様に「①ドライブ×アナライズタイプ」と波長が合いにくくなり、上司と部下がこういった関係性の場合は、上手くいかないケースも多い。

③ボランティア×アナライズタイプ

あまり口数が多くなく、静かに机に向かって、淡々と仕事をこなす人に多い。
ドライブタイプの人間の指示に従うことにあまり苦を感じないため、あなたがこのタイプに当てはまる場合は、「①ドライブ×アナライズタイプ」や「②ドライブ×クリエイティブ」のタイプの上司と仕事を進めるうえでも、意外とうまく波長が合うことも多いでしょう。

④ボランティア×クリエイティブタイプ

こちらもあまり口数が多いタイプではないですが、見た目によらず思い切った大胆な発想で物事を進めることがあります。
また、会議の中などでも、たまに発言する内容が斬新なアイデアで採用されたり、周囲のメンバーが気が付いていない点を指摘したりといったことで貢献することも少なくありません。
あなたがこういったタイプの場合、「①ドライブ×アナライズタイプ」の上司などとはあまり馬が合わないことも多いでしょう。

上司が感情にモノを言わせて怒ってくる

これは上司と部下の相性というよりも、上司が一方的に感情的になり、あまりまともに話をしても折り合いがつかないケースになります。

上司との相性・関係性を改善するにはどうすればよいか?

「上司との相性が悪くうまくいかない」というときの対処方まずは仕事をするうえでの「期待値」をすり合わせる

まずは上司と、仕事をする上での「期待値」がすりあっているかどうかを確認しましょう。
仕事における「期待値」とは何でしょうか?
主には以下の要素があります。

 ・そもそもなぜその仕事が必要なのか(目的)
 ・何がどうなればよいのか(対象・基準)
 ・いつまでにやればよいのか(期限)
 ・誰が何をするのか(役割)
 ・どのようにするのか(方法)

仕事を始める前に、まずこれらを上司とすり合わせなければ、うまく仕事が進み、上司ともコミュニケーションが擦りあうことはありません。
上司は部下に対して、これらの事項を明示する責任があります。
部下は上司に対して、これらの事項を確認する責任があります。
もし上司からこれらの事項が示されない場合は、まずは上司に対して確認するコミュニケーションをとってみましょう。
それでも上司が明示してくれない場合は、杓子定規に言えば、その仕事を請け負う必要はありません。(「期待値」がすりあっていない状態で仕事を請け負っても、最終的には請け負った側の責任になることがほとんどですし、あまり良いことはありません)

お互いのタイプを理解する

仕事の「期待値をすり合わせる」ということに加えて、あなたが上司のタイプを理解し、また、あなたのタイプを上司にも理解してもらえるよう努めましょう。
ビジネス・仕事というものは、1人で完結することはまずありません。必ず、何かしらの形で他人と関わりながら進める必要があります

学生であれば、自分と気が合う仲間とだけコミュニケーションをとっていれば良かったですが、ビジネス・仕事となると、そうもいきません。

様々な人を巻き込んで、役割分担をして進めていくものでありますから、上司とタイプが合う/合わないに関わらず、まずは上司のタイプを理解し、あなたのタイプを上司に理解してもらうことがファーストステップとなります。

勿論、もともと上司とあなたがタイプが合っていれば、この記事を読まれていることもないでしょう。
おそらく、上司とあなたのタイプが異なることで、うまく波長が合っていないことが考えられます。

しかしよく考えてみてください。ビジネス・仕事は一人で完結することはまずないと書きましたが、まさにその通りで、世の中のあらゆる会社・組織は、各個人が「自分が出来ること」に専念し、それ以外の部分は他人に任せるということをして成り立っています。

上司が得意だがあなたが苦手なことは、極論あなたがする必要はないかもしれません。逆に、上司が苦手だが、あなたが得意なこともあるのではないでしょうか。
そういう意味では、うまくお互いのタイプを理解したうえで、お互いを活かせるようなコミュニケーションをとることが出来るようになれば、あなた自身のビジネスマンとしての力も、一段引きあがっていることになります。

また、上司と自分のタイプが異なることを、前提として理解していれば、上記のようにチームとして成果をあげやすくなったり、上司から頼られやすくなる(上司が出来ないところを自分が補う)ことも出来るようになり、更に言うと、上司から学ぶことも多くなる(自分に持っていない視点を上司が持っていることが多い)でしょう。

上司が感情にモノを言わせて怒ってくる場合は、早めに他の人に相談しましょう

ここまでに書いたようなことを取り組んだとしても、「上司がとにかく感情のままに八つ当たりしてくる」といったこともあるかもしれません。
こういったケースにおいては、上司と1対1で話すことだけで、問題を解消することは難しいと考えたほうが良いでしょう。
周囲にいる同僚や、斜め上の上司、または上司の更に上司に相談に行くことをお勧めします。間違いなく、物事が前に進むはずです。
※ちなみに、上司以外の人間に相談しに行く際は、形式上で構いませんので、あらかじめ上司にも相談をしておきましょうおそらく、上司は取り合ってくれないと思いますが、それで大丈夫です。あなたにとって、別の人に相談する口実ができるので、あとから上司に「なんで他の人に相談したんだ!」と不要な叱責を受けることもないでしょう。

それでも上手くいかない(上司との相性の問題を解消できない)場合にはどうするか?

客観的な視点を入れるためにも、外部の人間に相談したほうが良さそうです。
特に、あなたが新卒であれば、世の中の「当たり前」というものが感覚的につかみにくくなっている可能性があるので、世間一般的な定規と比較して、いまの環境を冷静に分析・判断したほうが良いでしょう。
上司に対しても、真正面から向き合うことで、問題の解消が難し以下と思いますので、早めに行動してみることをお勧めします。

そもそも何のために仕事をしているのか?

そもそも、という話になりますが、あなたは何のために仕事をしていますか?上司に好かれるためでしょうか?周囲の人間とうまくやっていけるようになるためでしょうか?そうではないですよね。

では、収入を得るためでしょうか?家族を養うためでしょうか?それとも、仕事においてやりがいを感じるためでしょうか?自分ややりたいことに没頭するためでしょうか?

何が正解で、何が不正解か、ということはありませんので、人それぞれあって良いと思います。

しかし、「上司との相性が悪い」とか「上司との関係性がうまくいかない」と悩んでいることは、非常に勿体ない状況です。

あなたの時間は有限です。
人間には、全員に平等に割り当てられた”時間”という中で過ごしています。
その”時間”を活かすも殺すもあなた次第ですが、「上司との相性や関係性」に思い悩んでいる時間って、非常に勿体なくないですか?

 

まずは行動を起こしてみましょう

上司との相性が合わず、不要なストレスがかかり続ける状態をは、あなたにとっても上司にとってもお互いにとって良いことがありません。
そんな不要なストレスを受け続ける必要はありません。

まずはすぐに出来ることからやってみましょう。
それでもだめなら、いっそのことすぐに転職してしまう、という選択をとることが懸命だと思われます。

あなたは仕事においてやりがいを感じられていますか?
あなたの貴重な時間を、長く投資するのが、ビジネスというものでしょうから、どのみち長い時間を費やすのであれば、やりがいを感じ、熱中してできるほうが良くないでしょうか?

それにより、結果、あなたの人生が楽しくなりますし、仕事においても成果が出やすくなるでしょう。
結果、収入も上がる。将来の選択肢も増える。

良いことづくめですよね。

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