焦る人の心理とは?仕事でミスしやすいときの対策方法
焦る心理に影響されることはよくあり、落ち着こうと思ってもさらに慌ててしまいます。コントロールできないとイライラして、夜も眠れないこともあるかもしれません。
とくにミスが許されない仕事では、焦りは禁物。そのような環境にいると、さらに不可解な焦りが襲ってきます。そこで今回は、そんな瞬間に直面した時に落ち着けるよう、焦る人の心理と対処方法についてご解説しましょう。
焦る人の心理背景について
約束の時間に間に合わない時、ミスをした時など、慌ててはいけない時に限って余計にあたふたしてしまうものです。そんな時はどのような心理背景があるか、焦りやすい人の特徴を見ていきましょう。
疲れている
疲れている時は正しい判断が下しにくく、突然の場面でも上手く対処できませんよね。焦る人は心理的にも疲労が原因して、些細なことでも大げさに焦ってしまいます。
たとえば残業が連日続く時のように、疲れたまま出勤すると仕事でミスをする可能性が高くなると思われます。心身共にエネルギーをチャージしていれば、正しく対処できる場面も多いはず。
しかし疲れていると、よい解決策が生まれず過剰に焦ってしまい、さらに事態を悪化させるサイクルが生まれます。
完璧主義
焦る人は心理的に完璧でありたいことが特徴で、期待に応えようと無理に神経を使っています。そのため丁寧すぎる仕事の仕方をしたり、求められたこと以上の成果を出そうとしたりして、想定外の展開になると慌ててしまいます。
完璧でありたいと思う気持ちは、社会生活でも重要な原動力になりますが、あまりにも完璧を求めすぎると現実とのギャップにショックを受けるでしょう。
このタイプは想定外の事態に弱いため、あらゆるシチュエーションを想定しながら仕事をするとよいですね。
悲観的
焦る心理になる人はマイナス思考の傾向があり、これから起こりそうな事態を悪く想像する習慣があります。書類の記入を1か所間違えただけで、このためにトラブルが発生してクビになるのではないかと、被害を大きく見積もりするのが焦りの理由に。
ほとんどの場合、心配するに至らない程度で終わるのですが、悲観的な心理背景のために日常的に不安を抱えてしまいます。
不安や迷いがある
物ごとを進める時は、ある程度頭の中で次の事態を予測して行動を起こすもの。焦る人は心理的にも気持ちを動かされやすい傾向があり、考えずすぐに行動に移してしまうことがよくあります。
思い通りに物ごとが進めばよいのですが、シミュレーションをしていないため問題に直面するとパニックに。人に頼まれたことをその場で引き受けてしまい、後であまりにも大変で慌ててしまうような場面もあるでしょう。
迷いや不安があると衝動的に焦りは起こりますので、気分的な判断はしないほうが安心ですね。
失敗したくない
喜んで失敗したがる人はいないはずですが、焦る人は心理的に失敗することを過剰に怖く感じる傾向があります。間違ってはいけない、失敗してはいけないという固定観念が強いため、そんな場面に直面すると落ち込みから焦りに変わってしまいます。
ミスをした自分を想像すると、余計に失敗したくない思いが強くなり、結果的に簡単で安心できるルートを選んでしまうでしょう。失敗は成功のもと、そんな考え方を大切にすることも必要かもしれません。
追われている
焦る人は心理的に「追われる」ことが理由です。しかしほとんどの場合、追いかけてくるものは自分で作り出しています。たとえば上司から依頼された仕事。
急ぎで頼まれたわけではないのに、なぜか焦ってしまうケースがありますよね。それは威圧感を覚える自分の考え方のため。時間に余裕がある場面でも、間に合わないかもしれないという不安が起こり、焦ってしまいます。
仕事が山積みになっていたり、やるべきことが溜まっていたりすると焦るのは仕方ありません。このような状況で焦る人は、他の人以上に追われる意識が強くなるでしょう。
情報が多すぎる
焦りの原因は色々とありますが、心理的な要因は自分が作り出している場合がよくあります。たとえば何かを始める際に、必要以上に情報収集をしないと安心できないタイプ。
結果的に不安を煽ることまで知ってしまうので、次第とこれから取り掛かることに対して焦りを感じています。「○○をやるとこうなる」などのメディアの情報を信じ込み、自分を不安にさせる場合など。すると情報に振り回されて、とても怖くなってしまうのです。
焦りは禁物!仕事でミスをしない対策
焦りやすい人は簡単なミスもしやすく、後でよく考えると自分自身にがっかりすることがあるかもしれません。仕事のミスは重大な結果を招く場合もあるので、焦りをコントロールしてミスを減らす必要があるでしょう。では仕事のミスが多い人にオススメの対策をご紹介しますね。
冷静になる
突然の事態でも落ち着いた行動をとれるかどうか、誰しも多少の不安はありますよね。職場は人間関係や仕事のプレッシャーなど、あらゆるストレスが生まれる場所。
不安や迷いを感じる場面もよくあるでしょう。ミスをしないためには冷静になるのが大切ですが、一度パニックになるとなかなか周囲が見えなくなります。
そんな時はまずは深呼吸。やろうとしていることをいったん止めて、外に出て気分転換するのもオススメです。冷静になろうと自分に余計なプレッシャーをかけると、さらに慌ててしまう可能性があるので、まずは失敗を重ねないようワンクッション置きましょう。
準備をする
焦る人は心配性で考えすぎる性格が目立ちますが、逆に楽観的な人も焦る場面がよくあります。行動を起こすまではなんとかなると油断しているので、実際に手をつけると想定外で急に慌ててしまうのです。
仕事は頭で理解しても、作業を始めるとギャップがある場面にもよく直面します。このような時にミスが発生しやすいので、リスクを減らすためには事前準備が何よりも大切です。
心配性の人も楽観的な人も、失敗したくない場面では必ず準備をしておくこと。そうすればあらゆる事態が想定できるので、柔軟に対応できるでしょう。
弱い自分をさらけ出す
完璧主義な人にありがちな、プライドを優先して仕事をするタイプ。失敗して上司やクライアントから怒られるのが嫌で、自分にプレッシャーをかけています。
周囲のことを意識すると物ごとに集中できず、ミスは増えてしまうかもしれません。どう思われるか考える前に、やるべき作業をきちんと完結させましょう。
またよい結果を望むだけでなく、苦手分野がある自分もきちんと受け入れてください。思い切って弱い自分を周囲に見せるだけでも、焦りやすい性質は改善できるかもしれません。
時間に余裕を持つ
ミスをしやすい人は時間的な余裕を作ることで、心にもゆとりが生まれます。「正体はわからないけれど、何かに追われている」という気持ちになった場合は、時間があれば自分と向き合い冷静になれるでしょう。
また時間に追われず仕事ができればダブルチェックもできますし、優先順位を考えて手際よく仕事をこなしていけます。
全て抱え込まない
上司に褒めてもらいたいなど、周りの評価を気にすると些細な失敗でモチベーションがぐんと下がってしまいます。なんでもかんでも仕事を引き受けるのは、作業の質が悪くなりさらに慌てる原因に。
周囲から評価してもらうために、能力以上の作業をこなすのは焦りの要因です。できないことはきちんと断り、できる時は自分からアプローチする習慣を意識しましょう。
まとめ
焦るとなかなかよいことは起こらないもの。臨機応変な対処の仕方は、あらゆる場面を経験しないと身につかないかもしれませんが、ミスが将来の成功につながると考え自分の糧にしてくださいね。