未経験転職の30代の成功率はどう？やりがいのある仕事を見つけるためのコツ
未経験転職は30代になると、20代よりも多少不利になるのは仕方ありませんが、自分の能力を上手にアピールすると、年齢が逆に有利に働くこともあります。
未経験業界や業務は、自分にとって成長のステップにもなるでしょう。将来的にキャリアを積むためにも、できるだけ早い転職がオススメ。
30代までが転職しやすいといわれる年齢ですが、未経験転職は30代で成功するのかどうか、やりがいのある仕事を見つける方法をご説明しましょう。
未経験転職を考えている30代が知っておきたいこと
「30代で未経験の仕事に就くのは難しい」と思っている人がとても多いはずですが、興味のあることへの挑戦は、年齢の壁を乗り越えれば不可能ではありません。
しかし注意したい点もいくつかありますので、まず未経験転職を30代で行う場合に知っておきたいことについてご説明します。
成功率について
年齢が高くなるにつれて、転職の成功率は下がってしまうといわれていますが、30代の転職率は43%前後で毎年増加傾向にあります。未経験転職の難易度は高くなるものの、狙う業界や企業によっては30代という年齢は武器になるでしょう。
なぜ30代の未経験転職が増えているかというと、近年よくいわれる人生「100年時代」に突入していることも関係しているようです。定年延長の動きもあり、30代はまだまだ働き盛りで、今後も活躍してほしい年代。
働き方もフリーランスなどの副業を解禁する大手企業があるように、多様性が社会生活の中でも定着しています。
厳しい理由について
未経験転職を30代で行う場合ですが、必ず成功する約束はなく、20代よりも難しい状況があることも事実です。その理由として考えられるのは、30代に求めるものが即戦力であるためでしょう。
すでに社会経験を積み、スキルや経歴もある年代。だからこそ転職先では、今までの経験を活かして即戦力になってほしいと考える企業が多いのです。
また30代以降は、第二新卒などの20代とは違い、新しい環境に馴染むのが難しいことも。転職市場では、30代で未経験OKという求人が少ないことも背景にあります。
30代の求人は40代になると、さらに半分に減るともいわれていますので、キャリアチェンジをするなら少しでも早くアクションを起こすべきといえますね。
未経験転職が難しい業界について
未経験転職は30代にとって厳しい業界がありますので、転職を考える際に参考にすることも方法です。たとえばIT関連。同業種から転職する場合も、どのような仕事を何年やっていたか、自分のプロフィールが採否に関係します。
未経験転職だとゼロから専門知識を身につけることになり、即戦力になるのは難しいでしょう。たとえば製造業の企業で、システム部門にいたという場合。
ITに関係する経験は多少あっても、IT専門の企業では太刀打ちできないこともあります。IT業界は採用基準が明確になっている企業も多いため、30代の未経験者にとってはハードルが高くなるかもしれません。
不動産や建設関係の企業は、資格保持者を優先する場合もありますので、30代で未経験転職する場合は宅建を持っていない、転職先で任される仕事内容が限られてしまう可能性があります。
未経験もOKという企業はたくさんありますが、長期的な教育時間を考慮して20代が優先される可能性が高くなります。
年収ダウンの可能性がある
未経験転職を30代で行う場合、やりたいことを成し遂げるためには多少の犠牲を払うこともあるかもしれません。今まで働いていた会社ならそれなりの役職もあり、安定した年収がある人も多いはず。
しかし未経験転職すると、新人と同じレベルになってしまいますので、給与が下がるリスクも。よほど給与水準の高い業界でないと収入減になる可能性は高いので、福利厚生や企業の規模などを考えて、転職目的の優先順位を決めておきましょう。
30代が未経験職種に転職するコツ
30代の未経験転職は、絶対に大丈夫とは言い切れないものの、やりたい仕事に就き成功している人はたくさんいます。では成功者に学び、上手にキャリアチェンジをする転職のコツについて見ていきましょう。
自己分析を徹底的に行う
即戦力を求められる30代の転職市場。未経験業界に挑戦するためには、少しでも多く自分の強みを把握することが大切です。今自分ができること、資格やスキル、経験などの棚卸をしてください。
全く違う業界でも、実際の業務内容で活用できるスキルはあるかもしれません。できるだけ詳しくリストにして、客観的に自分の市場価値を知ることが必要ですね。転職活動に向けて職務経歴書を試しに作り、自己分析することもよいでしょう。
盛り上がる業界を狙う
売り上げが低迷している業界よりも、伸び盛りの業界は人手不足で、年齢に関係なく採用してくれる可能性があります。IT業界は専門知識が必要になりますが、テック系の企業は急速な拡大がありますので、あらゆる業務で人手不足が考えられます。
たとえば経理の経験がある人なら、プログラミングはできないけれど、今までの経験を活かし違う業界で事務職に就くことは可能です。
流行りのベンチャー企業。大手のような安定感はないかもしれませんが、スピーディに物ごとが進んでいますので、組織変更や業務提携と転職市場にも影響力があります。
未経験でも転職しやすい業界を狙う
未経験転職がしたい30代にとってどの業界を狙うか、ターゲット次第では転職しやすい場合があります。年齢、経験をあまり問わない業界には配送関係、介護業界、販売やサービス関係、営業職などがあるでしょう。
これらの職種や業界は慢性的な人手不足になっているため、経験者でなくとも社内の教育制度が充実しているので安心。入社後に資格取得をサポートしてくれる介護業界のように、新たなキャリアとしてスタートしやすいところが色々とあります。
やりがいのある仕事を見つけるために考えること
やりがいは何歳になっても常に感じていたいことです。30代の未経験転職は、ライフスタイルを変えるほど大切な意味があり、もちろん勇気が必要ですよね。
しかし今以上にやりがいを感じられる仕事に就く挑戦は、人生を充実させるためにも重要なのです。ではや30代からやりがいのある仕事を見つけるポイントについて、大切な点をご説明しましょう。
キャリアの軸を築く
未経験転職したいのはなぜか、そもそも転職する目的について明確になっていますか。未経験でも自分のキャリアの軸がはっきりしている人は、とても魅力な人材に見られます。
ただ今の仕事が合わないからという理由だけでキャリアチェンジをしても、結果は同じことかもしれません。未経験転職でも、現職から引き続き発揮できる自分の経験や能力が何か、さらに磨き上げるという観点を持つことを意識してください。
ポータブルスキルを活かす
未経験転職は転職先で全てゼロから学ぶことがあり、慣れるまでかなり負担があるかもしれません。即戦力になりたいと思う反面、与えられた仕事が上手くこなせず、気持ちだけが焦ってしまうこともあるでしょう。
そんな30代の武器になるのは「ポータブルスキル」です。どの会社、どの部署でも必要とされるコミュニケーション能力ややる気などは、今までの社会生活の中で高い経験値になっているはず。
ポータブルスキルを活かして、柔軟性の高さを積極的にアピールすれば、やりがいのある仕事が見つかりやすくなります。
まとめ
未経験転職を30代で計画している人は、転職の目的を考え、焦らず希望職種に就くことが大切です。40代よりもチャンスが多い30代。有利な点を意識して転職を成功させてくださいね。
