履歴書の自己PRを短文でアピールする方法・まとめ方が上手な人は有利!
履歴書の自己PRは短文にしたほうが、読み手も内容を理解しやすく好印象を与えるといわれています。転職活動を行っている人にとって履歴書は、まず頭を悩ませるところになるはず。
書類選考の際に自己PRは、重要な判断材料になるのは間違いありません。そこで今回は、まとめ方のスキルをアピールできる、履歴書の自己PRを短文で書くコツについてご紹介しましょう。
履歴書の自己PRを短文でアピールするコツ
履歴書は自己PRするために、文章がだらだらと長くなってしまうことがあります。自分の魅力を知ってもらいたい気持ちは納得できますが、同時に構成やまとめ方などもチェックされる部分なので、短文でメッセージ力の強い自己PRを意識してみましょう。
その際には次のポイントを意識しておくと、すっきりとまとめることができます。
文字数の目安について
履歴書の自己PRスペースはとても小さいので、書きたいことを上手くまとめておかないと失敗してしまいます。自己PRを短文で仕上げる際の目安は、150文字前後がよいでしょう。
長くても300文字程度にまとめ、履歴書のフォーマットに合わせてレイアウトに沿うように記入すること。一文の長さは文字数70文字程度で、読みやすく分けてください。
全体的な文字数が少なくても長文だと、全体的にだらだらとした印象になりがちです。また短文すぎてもPR内容が伝わりませんので、文字数を意識して3~5文くらいの文章でまとめてみましょう。
結論を先に書く
履歴書の自己PRを短文でアピールする際は、結論を先に書くスタイルもオススメです。たとえば「私の長所は我慢強いことです」と最初に書いておくととてもインパクトがあり、読み手は長所を事前に理解して、その後の内容を積極的に理解してくれるでしょう。
結論を先にすると、とても自信のある姿勢が窺えますので、他の人の履歴書と差をつけるためにもよいですね。
要点を考える
履歴書の自己PRを短文にする時は、何を書きたいのかという要点を絞ることが大事。アピールしたいことがたくさんあっても、その中でとくに人事担当者に知ってもらいたい部分があるでしょう。
逆にアピールポイントをたくさん記入してしまうと、どれも特別感がなく印象に残らない可能性もあります。一番のPRは何か、ひとつだけに絞って根拠となるエピソードをまとめることもオススメです。
読み直すこと
履歴書の自己PRを仕上げたら、必ず読み返しておきましょう。不要に思う部分は削る必要がありますし、もっと言い換えて端的な表現に改善する場所も見つかるはずです。
書きたいことがたくさんある場合は、文字数を意識せずに全部書き出し、最後に調整して文字数を減らすことも方法のひとつ。最初から要点をまとめるのは大変なので、必ず読み返して修正をしておきましょう。
独自のアピール内容を考える
履歴書の自己PRを短文にするなら、少しの情報で人事に強い印象を与えることが求められます。よくありそうな言葉は使わず、独自の長所や表現を意識しましょう。
たとえば「協調性がある」というPRは大勢の人に当てはまり、ライバルと差別化できない可能性があります。印象を強くするには、長所のポイントをさらに現実的にアピールするために、どのような役割を担ったかなどエピソードを加えておくとよいですね。
文章のまとめ力がある人の特徴
文章のまとめ方は、人事がよくチェックしているところなので、とくに自己PRは短文かつ内容の濃いものに仕上げたいですよね。なぜ企業は文章のまとめ力を重視するのか、文章力のある人だけが持つ魅力についてご説明します。
理解されやすい
文章をまとめる力は、転職活動で採用されやすくなるだけでなく、ビジネスパーソンにも求められるスキルです。そのため中途採用で書類選考を行う場合は、内容やまとめ方までしっかりチェックされています。
文章力がある人は書き方が優れているのではなく、相手に理解されることを重視しているため、相手の目線で文章をまとめることができるのです。
大卒で勉強ができる人でなくても、相手に伝わりやすい文章を書ける人はたくさんいますし、逆にIQが高いのに文章の構成が苦手という人も。
自分なりの論理を整理し、必要な内容だけを残して、不明瞭な表現をなくしたすっきりした文章力を持っています。
生産性が高い
読み手がすぐに理解できる文章は、仕事上でも生産性につながりますので、転職活動では有利な人材として評価されるでしょう。効率的に要約できるスキルは、プレゼンや仕事の指示などにもメリットがあり、意思疎通しやすい存在になります。
説得力がある
文章力がある人は、話し方も共通してとても説得力があります。相手に理解されやすいよう言葉を選び、表現するスキルがあるということ。
説得力がある人は自分の仕事に自信があるだけでなく、他者とのつながりについてもバランスがとれて、リーダー的な存在になるかもしれません。
人事が履歴書で見ているのはどこか?
大企業の求人なら、採用担当者は多くの履歴書に目を通すことになります。限られた情報の中から応募者を判断する際には、人事はいくつかのポイントを重視しているでしょう。自己PRはもちろん、次の点も意識しておきたいですね。
履歴書の写真
意識しなくても、まず履歴書を見た時に目に入るのは写真です。ルックスのよさ、美人かどうかとは関係なく、全体の雰囲気、髪型、表情、写真の仕上がり具合などがチェック対象になっています。
人事にとって応募者の顔写真は、入社の意欲を判断する部分。どうしても採用されたい応募先に提出する履歴書なら、顔の表情に力があり、細かい点まで意識していると解釈されます。
スピード写真でも対処はできますが、写真で好印象を残したい場合は、写真館などでプロに撮影してもらいましょう。
職歴
中途採用者の過去の職歴はとても重要な判断ポイントで、転職回数が多いとそれだけでマイナスメージにつながることも。転職回数が多い人の場合は、それぞれの会社の在籍期間を考え、どのような人生観があるのかを探る人事担当もいます。
履歴書とは別に職務経歴書を提出する場合もありますので、重要な情報を端的に提供することがコツ。社名と配属先、仕事内容や実績も書いておきましょう。
志望動機
複数の企業に応募する場合は、履歴書の志望動機がマンネリ化して、オリジナリティがない内容になりがちです。人事担当者は志望動機から応募者が何を目的に転職をするのか、そして仕事への意欲や働く姿勢などもイメージしています。
志望動機が簡単すぎると真剣みが伝わらない場合もありますので、会社の情報をリサーチしたうえで自分の言葉できちんと志望動機を書きましょう。
文字
字を書くのが苦手な人にとって履歴書は、とてもハードルが高いものになりますよね。最近はエントリーフォームに入力するだけで面接に進む場合もありますが、手書きの書類は転職活動でいつ必要になるかわかりません。
履歴書を郵送する場合も原則は手書き。自信がない人も丁寧に読みやすく書くことを意識しておきましょう。誤字や脱字がないか、スペースに合わせた文字サイズになっているか。
達筆の人でもやる気がないと書きなぐったように見え、決してよい印象を残すことはできません。
まとめ
履歴書の自己PRを短文で書くためには、人事に伝えたいことをまず考えましょう。さらにどのような点がチェック対象になるかというポイントをおさえると、好感度の高い履歴書に仕上がるはずです。
例文がネットでも紹介されていますので、丸写しではなく必ず自分の表現力を使い、注目される履歴書を提出しましょう。