仕事を教えない先輩の心理にあること・仕事がしにくいときはどうすればいい?
仕事を教えない先輩は、心理背景を考えて対処すると、不安が軽減するかもしれません。職場に稀にいる嫌がらせのようなことをする先輩。
しかし相手の態度だけでは判断できない部分もたくさんありますので、感情的にならずに考えてみましょう。職場の人間関係は、仕事を覚える以上に負担になることもよくあります。
仕事を楽しく続けるためにも知っておきたい、仕事を教えない先輩の心理や対処法について徹底的にご解説していきますね。
仕事を教えない先輩の心理とは?
誰かが教えないと作業ができないことはわかっているはずなのに、なぜか仕事を教えない先輩がいますよね。こんな困った状況を乗り越えるには、まず相手の心理について理解してみましょう。
教えるのが苦手だから
仕事を教えない先輩の心理とは、人に教えることに「苦手意識」があるため。自分がきちんと理解していることでも、相手の経験や知識に合わせて説明するのは簡単ではありません。
会社によっては社員教育がきちんとされていないため、先輩が後輩に正しく教えられない環境になっていることも。間違ったことを教えたくないという気持ちがあると、相手がわからず困っていてもつい放置せざるを得ないかもしれません。
仕事ができない人
仕事を教えない先輩は、心理的に自己否定しやすい性格で、自分の知識に自信がありません。新入社員なら周りの人全てが自分を助けてくれる存在だと思ってしまうので、些細なことでも積極的に質問する人もいるでしょう。
しかし中には仕事を教えるどころか、内容すら把握していない先輩もいるのです。仕事ができないコンプレックスを抱えている人は、後輩に質問されてボロが出てしまうのが嫌。
そのため仕事を教えない態度になっているのですが、本当はわからなくて教えられないだけなのでしょう。
教えるよりも自分でやってしまうタイプ
仕事を教えない先輩は、心理的になんでもさっさと片づけたい効率的なタイプで、仕事をわからない人に教えてやるよりも自分が早くやってしまったほうがいいと考えているからです。
仕事ができる自信もあるので、慣れない人にやらせるよりも自分のほうが速くて正確。常に効率を重視するタイプなので、仕事は早くて量をたくさんこなしますが、教育者としては不足する部分もあるかもしれません。
このような先輩と一緒だと、いつまでも自分が仕事を覚えられず困ってしまいます。
相手の態度が気に入らない
仕事を教えない先輩の心理とは、教わる人の態度が気に入らないため反発しています。「これ、できないです」などと突き返すようにしてくる後輩だと、態度が悪く教える気持ちにはなりませんよね。
教わる時は教える人のスキルはとても大切ですが、それだけでなく教わる立場も丁寧にお願いしなければなりません。偉そうな態度やふざけた態度で接してくる人には、親身になれないのは当然。
たとえば職場のように、あらゆる年齢層が一緒に生活する場所は、自分とかなり年齢差がある人もいますよね。年下で世代の違いを感じると、態度の悪さに不満を感じることもあるでしょう。
自発的に学んでほしいから
仕事を教えない先輩は、心理的に相手を思って突き放しているためです。わからない人を放置してしまうのは一見冷たい態度に見えますが、他人を頼りにしてほしくないと厳しく相手に教えているのです。
なんでも聞いてしまえばそれで済むこと。しかしわからず自分一人で悩みながら見つけた答えは、ずっと忘れないですよね。少し厳しいところがある人で、考え方が古風な点も特徴。
「この仕事、わかる?」を後輩に声をかけることはなく、「教えてもらえますか」と言われるまで何もしてくれないかもしれません。
時間がなくて教えられない
仕事を教えない先輩は、意図的に意地悪しているのではなく、自分の仕事が忙しくて教える暇がないため。人手不足の会社だと常にこのような状況がありますので、新入社員がきても仕事がきちんと覚えられず、やりがいを感じられないために退職してしまうでしょう。
求人が慢性化していつも人手不足の状態。このような環境は、仕事を教えない人の責任ではなく、会社全体に問題があることもあるかもしれません。教えたいのに教えられないという理由では、お互いにストレスを感じてしまいます。
仕事を教えてくれない時の対処法
仕事はわからないままやってしまうとミスをして、他の人にも迷惑がかかってしまいます。しかし積極的に仕事を教えてくれない先輩の場合はどうしたらいいか、次の対処法を参考にしてください。
他の先輩に質問する
仕事を教えない先輩は、心理的にも考えられる要因がいくつかありますが、仕事はいつまでも時間をかけてできないこともありますよね。そんな場合は他の先輩を頼りにしてみましょう。
新しい職場では担当してくれる教育係の先輩がいるはずですが、忙しくて手が回らないこともあります。その場合は誰でもいいので、先輩や上司に声をかけて助けてもらうことも方法。
アクションを起こせば、教えてくれない先輩の存在がはっきり周囲にわかりますので、上司から一言先輩に注意が届くかもしれません。
自力で努力する
仕事を教えない先輩の場合は、自力で学ぶことも方法のひとつ。人によっては考えることが苦手なので、簡単なことでもすぐに他人を頼ってしまう場合もあるかもしれません。
わからないことに直面したら、まずは自分で考えること。同じ作業をしている人が近くにいたら、見て覚えることもオススメです。この場合、わからないところを自分なりに解決して仕事を完成させたら、念のために先輩や上司に確認してもらうこと。
教えなくても大丈夫だと思われても困るので、わからないことがある状況はアピールしておきましょう。
教わったことは記録する
仕事を教えない先輩の中には、「また同じ質問?」と否定的に感じる人もいるかもしれません。何度も同じことを教えるのは、先輩にとってはとても面倒なこと。
自分の時間を犠牲にしてまで、仕事を覚えない人の相手をしなければなりませんよね。そんな負担にならないためにも、教わったことはきちんと記録しましょう。
質問しやすい先輩だとしても、何度も声をかけるのは迷惑になります。一度できちんと覚えてくれる人なら、教えるほうも楽に感じるはずです。
質問を明確にする
教わる時は自分のわからないところを明確にして、質問の目的をアピールしましょう。お互いに仕事をしながらのやりとりになるので、余計な時間はかけたくないはず。
的確かつ効率的に仕事を覚えるためにも、いきなり質問せず、わからないことはまとめてリストにしてから聞くこともよいでしょう。たとえば「この書類がわからないのですが」と質問するよりも、具体的に「この書類の合計金額の計算方法がわかりません」と言ったほうが、教える人もすぐに問題解決しやすくなります。認識のずれは、双方の知識にも影響を与えてしまいます。
転職を考える
仕事を教えない先輩がいる職場は毎日負担ですよね。仕事が進まないだけでなく、先輩とのコミュニケーションがストレスになり、仕事のやりがいを感じることは難しいでしょう。
その場合は転職して、社員教育システムがしっかり整った職場で働くことも方法です。その前に必ず上司や職場の同僚などに相談して、あらゆる角度から解決策を考えてみてくださいね。
まとめ
仕事を教えない先輩は、心理的に相手に誤解される理由があるのかもしれません。きちんと教わるためにも、先輩となんでも話せる関係にすることが大切。休憩時間などを活用して、豊かなコミュニケーションをまずは意識してみましょう。