第二新卒が面接でアピールしたい内容とは
「第二新卒」と聞いてどのような印象をお持ちになりますか。どちらかというと、マイナスな印象をお持ちの方が多いかもしれません。
実際に第二新卒になろうかとしている人にとっては、面接でどんな点をアピールしたらよいのか困ってしまう場合もありますよね。
第二新卒者が、面接でアピールしたい内容やポイントをお伝えしていきましょう。
第二新卒とは
第二新卒という言葉を、今まであまり聞いたことが無くて、詳しくは分からないという人も中にはいらっしゃるでしょう。近年よく使われるようになった、就職活動に関する比較的新しい言葉なのです。では第二新卒について、具体的に説明しましょう。
第二新卒者は新卒者や既卒者とどう違うのか
第二新卒に明確な定義としてはありませんが、新卒や既卒との使われ方には明確な違いがあります。
第二新卒者とは、大学や短期大学・専門学校・高専・高校などの学校を卒業後に一度就職し、主に3年以内に退職して転職を希望する人のことをいうのが一般的です。
正社員を短期間でも一度は経験していること、概ね25歳くらいまでの若い人材という点が、特徴的なポイントになります。
新卒者とは、学校を3月末に卒業する見込みで就活を行う学生の人材で、新規卒業者を略しています。
既卒者とは学校を卒業後に、正社員としての経歴が全くない人をいいます。したがって、アルバイトのフリーターや派遣社員など、正社員の経験がない人は既卒者に含まれるのです。
第二新卒は注目される人材
少子化の影響もあり、人手不足や人材不足が言われています。新卒者の求人倍率も高い状況が続いて、優秀な新卒者を集めるのに苦労している会社もあります。
新卒入社後3年以内に離職した第二新卒者は、約3人に1人ともいいます。思っていた以上に多いと感じたのではないでしょうか。
第二新卒は、貴重な若い人材として注目されているのです。第二新卒者にターゲットを絞って求人をする会社もあります。
第二新卒を採用するメリットとデメリットについて
貴重な若い人材として注目されている第二新卒。若い人材を採用するのは、会社の成長や存続に欠かせないひとつの重要な要素でもあるのです。バランスよく各世代の人材で会社が構成されていてこそ、安定的に継続した世代交代につながります。
では、第二新卒を採用するメリットやデメリットには、具体的にどのようなものがあるのでしょう。
第二新卒を採用するメリット
新卒者は4月の入社ですが、第二新卒者は時期に関係なく、若い人材を採用することができます。欠員などで今すぐ人材がほしい場合、4月まで待たずに第二新卒者は採用できるというメリットがあります。
第二新卒者は正社員を経験しているため、新入社員研修などでビジネスマナーを始め、一定の教育を既に受けているケースが多いのです。
したがって、教育のための時間や費用などの削減にもなり、新卒よりも短期間に早く戦力としての期待ができます。
一度、正社員として採用された実績があるので、少なくともある程度のレベルの能力を持っていると想定でき、まだ若いのでいろいろなことを吸収し成長するポテンシャルを大いに期待できます。
また、前職の期間が短いので凝り固まった部分がまだ少なく、柔軟な考えがあるため育成しやすい部分もあります。一度目の就職で失敗しているとしても、その経験を活かしてよく考え調査した上、新たに選定して応募を行っているので、自分に合った会社の判断ができている可能性が高いといえます。
第二新卒を採用するデメリット
第二新卒者のデメリットの一つとして誰しも気になるのは、少なくとも3年以内に一度会社を辞めていることによる印象です。
採用してもまた短期間で辞めてしまうのではないかという、マイナスな印象を持たれてしまいます。
第二新卒者は、実際に正社員として働いた期間が短く、即戦力になるスキルがあまり期待できないのもデメリットといえるでしょう。中には3年近く働いて、一定の経験とスキルが身についている第二新卒者もいます。
しかし、即戦力として採用したい場合には、中途採用者の豊富な経験と実績の方が確実と判断されるのです。
第二新卒者が面接でアピールしたいポイント
第二新卒者の人は、短期間で会社を辞めてしまったという引け目を、多少なりとも感じているのではないでしょうか。
面接では必ず離職した理由を質問されると思うので、どう受け答えしたらよいのだろうか、面接で何をアピールしたらよいのだろうかと、面接を不安に感じている第二新卒者は多いのです。
では、第二新卒者が面接でアピールしたいポイントについてお伝えしましょう。
失敗から学んだこと
第二新卒者は短期間で離職したという、ある意味失敗を経験しています。面接では離職の理由を必ず聞かれると、考えておいた方が良いでしょう。
この受け答えはとても大事で、内定をもらえるのか大きなポイントのひとつになります。絶対に離職の理由を、会社側の原因にしてはいけません。
実際そうであっても、ここはグッとこらえるようにして、前向きな回答を心掛けましょう。自分の至らなかったことを素直に表現し、それを改善するために取り組んでいること、努力していることを具体的に説明します。
離職という挫折を一度経験して、精神的にも成長し、二度と同じ失敗を繰り返さない決意を誠実に伝える必要があります。失敗から学んで成長するのは、仕事をやっていく上でも重要ですので、アピールできるポイントと思うくらいの方が、面接で声も張れて好印象を持ってもらえます。
入社の熱意
第二新卒者に限らず言えることですが、入社の熱意を伝えるのは大切なアピールポイントです。どうしてこの業界を選んだのか、その中でこの会社を選んだのには理由があります。
扱っている商品であったり、社会に貢献している内容であったり、その会社でどうしても働きたいという熱意。さらに入社してどのように貢献したいか、会社に○○で貢献できる人材になりたいなど、意欲や決意を伝えましょう。
若い将来性
長年経験を積んだ中途採用に比べて、第二新卒者は若さが最大の武器でもあります。若さ溢れる体力と気力、将来性のある成長・伸びしろが見込めるところ、フレッシュさをアピールしましょう。
自己啓発で学んでいる内容やスキルアップの取り組みなど、自身の成長に努めていることを伝えるのも、積極的で前向きな印象を与えます。
第二新卒者であっても、中には2年から3年近くの間、正社員としていろいろな経験をしている人もいます。そこで培った経験やビジネススキルも整理しておき、即戦力に近い状態で貢献できるとアピールするのも良いでしょう。経験豊かな中途採用と、あまりそん色のない即戦力の印象を持ってもらえます。
第二新卒をマイナスと思わずプラスに
第二新卒の経験をしている人は、ほんの一部の人と思いがちですが、とてもたくさんの人がいます。短期間で会社を辞めてしまったということを、マイナスな部分であると思う必要はありません。
早期に離職し、より自分に合った会社に転職をするのは、将来的にプラスになると考えましょう。より自分に合った会社に転職をするためには、転職エージェントを利用するのも一つの方法になります。
第二新卒者は、特に次の会社選びには慎重になるものです。次は失敗したくないと強く思いますよね。転職エージェントでマッチングをしてもらうことで、うまくいく確率もアップし、安心して転職活動ができます。