天職を見つけるにはまず自分を知ること・自己分析の適切な手順
天職を見つけるためには、最初に自己分析をしてステップを踏む必要があります。やりたい仕事に就いても、それが必ずしも天職とは限りません。
働き甲斐を感じるためには、働く環境や条件だけでなく、もっと違った観点から仕事を見るのも大切ですね。そこで今回は、天職を見つける方法について徹底的にご解説しましょう。
天職を見つける時に考えるポイント
自分の仕事に満足していない人はたくさんいるはず。「今の仕事は天職なのか」、そんな疑問を抱いたことはありませんか。天職とは「天から授かった仕事」「天性に最も合う職業」と解釈されていますが、天職を見つけるには次のことを考えてみましょう。
天職の特徴について
天職とは、給料の高さや企業の知名度などの魅力とは関係なく、一生この仕事を続けたいと思うもの。またこの仕事ができてよかったと、素直に感謝できるのが天職の特徴です。
またどのような業種でも、最終的に自分の仕事が誰かに感謝されているか、そんなことを実感できるのも天職といえるでしょう。飲食店のウエイトレスの仕事も銀行員も、どちらもお客さんのニーズを満たすことが目的。
誰かに感謝されている認識があると、やりがいのある仕事と思えるものなのです。これが自分の天職だと実感するのは、人によって違うポイントがあるでしょう。
たとえば誰にも負けない自信がある仕事、努力が苦にならない仕事など。どのような魅力も自分を豊かにさせてくれる理由があれば、天職を見つけたことになるのです。
自分の強さにフォーカスする
働くことは自分自身をあらゆる角度から試すことで、学生時代にはわからなかった自分の弱さや短所が見えてくる場合もあります。もし好きなことや興味がある物ごとをすでに始めている人なら、嫌いな仕事をするよりもストレスは少ないはず。
何かしらメリットを感じて働いている人なら、その仕事を天職に変えるのは可能なのです。その場合は自分の強さにフォーカスして、集中できることや得意な部分を伸ばしてください。
可能性を探し続けるよりも、自分が輝きやすい部分を見つけるほうが、ビジネスでは成功しやすいのです。
ターゲットが見えるかどうか
天職を見つけるには、目先の物ごとに集中する必要があります。もっと簡単にいうと、具体的にやるべきことがわかるかどうか。たとえばカメラで写真を撮影する時、被写体にレンズを合わせますよね。
それは全体像を素晴らしくさせるためのステップで、天職を見つける際にも同じなのです。人生においてどの方向に進むか、方角を知るのはとても大切。
しかし具体的にどの道を選ぶのか、それはカメラで写真を撮る前に被写体を選ぶのと同じです。自分のやりたいことを具体的に受け入れることこそ、天職を見つけるためのステップになりますね。
自分自身を幸福にする
満足度や幸福度を感じる部分は、人それぞれ異なるでしょう。お金がなくても幸福な人、恋愛が充実しないと満足しない人など、人生の豊かさを高めるためには、何をすれば自分自身が幸福になるのか知ることが大切です。
天職とは適職とは違い、自分のコア部分が刺激される仕事。そのためには幸福度を得られる仕事をするのが重要なのです。たとえば直接的に人助けする医療関係、オシャレをサポートする販売業務など。
人によって好きな食べ物が違うように、幸福になる原動力は違うはず。そんな観点から仕事を選ぶと毎日がさらに充実し、もっとアイデアが浮かび努力もしやすくなります。
個性が活かせる仕事
天職を見つけるには、自分しかできない仕事を選ぶのがコツ。決して特別なことではなく、仕事をしている自分を輝かせられるかどうかが大切です。
私は特別、変わっている、他人と違う、そんな自分自身への思いを抱くのはとてもよいこと。無理して他人と同じ仕事をする必要はありませんし、業種や業界でその人の人間性が決まるわけでもありません。
天職を見つけるには自信を持ち、自分らしさを失わない働き方を意識してください。同じ事務職でも、他の人よりも自分のほうが仕事は丁寧だと思えるよう、あらゆる面で個性を活かしましょう。
手ごたえを感じる仕事
人生で起こる出来事は、時間や場所など想定できずに起こりますよね。しかし出来事は何かしらの要因があるために起こるもので、仕事も同様に結果を生むための要因作りが欠かせません。
たとえば営業職。いつまで経っても成績が上がらないと、仕事が嫌になるでしょう。しかし成績を上げるために努力して手ごたえを感じること、それが天職に共通する部分です。
いきなり大成功することを求めず、日々努力しながら働くのも必要。その気持ちが必然的に成功を導き、結果的に天職になっている可能性があります。
自己分析のやり方について
天職に就ける人は感謝の気持ちが豊かで、自分が今ここに存在できるのは自分をサポートしてくれる人がいるからと解釈する余裕があります。
世の中には天職を見つけられる人と、見つけ方がわからず見逃してしまう人がいます。天職を見つける人は自己分析をして、誰よりも自分自身をよく理解しているのが特徴。そのためには次のステップで、自分の考え方を固めていきましょう。
苦手意識と向き合う
天職を見つけるには、自分の得意分野を優先すると見つかりやすくなります。しかしそれだけでは、単に仕事が面白いというだけで終わってしまうケースも。
自己分析する際には、自分の苦手意識を知るのが大切です。仕事をして何か違和感を覚える時、それは自分をよく知るチャンスになるでしょう。
苦手意識はこのように「何かが違う」「自分には合わないかも」という疑問や不安として湧き上がっている場合がほとんど。その際に仕事を辞めるのではなく、自分を知る手がかりとして活用するのです。
人に接するのが苦手な人は、なぜ苦手に感じるか原因を知りましょう。さらに問題点を克服できるか、適応性も考えてみてください。苦手意識をクリアすると、さらに得意な分野が輝くようになります。
人生で重要なことは?
自己分析とはキャリアプランを見つけるためだけでなく、長いスパンで人生を考えながら自分を再発見するのが大切です。人生で重要なものは何か、仕事を探す際に考えた経験はありますか。
仕事は表面的な条件ばかり気になり、やりがいや幸福度をもとに選ぶことが少なくなりやすいもの。自己分析して人生の価値を見出すと、自然と自分が選ばれるべき天職が見つかるでしょう。
自分なりの幸福の感じ方、そんな点を意識して人生で大切にしているものを考えてください。
自分で変えられるところ
自己分析をして正しく自分を受け止めると、職場や家庭、学校などで他者との付き合いが楽になるはずです。自分らしく過ごせるようになると、さらにスキルも磨きやすくなり、結果的にあまり興味がない仕事でも天職へとシフトされるケースもあるのです。
自己分析する際に自分を知るだけでなく、変えられる部分もリサーチしてください。嫌いなものや苦手分野を発見するのは簡単ですが、その中で何を変えられるか、努力できるところを見つけるのです。
得意分野にフォーカスするだけでなく、コントロールできない部分から何か引き出すのも、自己分析する価値につながるはず。未経験の仕事でもすっと吸収できる人は、自分の力量をきちんと知っているからなのです。
まとめ
天職を見つけるには、やりたい仕事や嫌いなものなど、全てを紙に書き出してください。その中から優先順位をつけていくと、次第と進むべき道が見えてくるでしょう。