役に立ちたいと思う心理背景にあること・人の役に立つ仕事の種類について

役に立ちたいと思う心理背景にあること・人の役に立つ仕事の種類について

役に立ちたいと思う心理は、日常生活で誰しも感じることがあるはずです。とくにビジネスシーンで周囲の役に立つ人は、上司や先輩からも評価されやすく、自分にもメリットになるでしょう。

役に立つ自分に満足することで、さらに磨きをかけることもできるのです。世の中にはあらゆる種類の仕事があり、他人に貢献していると実感しやすい職業もあります。そこで今回は、役に立ちたいと思う心理背景や、人の役に立つ職業についてご説明しましょう。



役に立ちたい心理背景にあること

役に立ちたいと思う心理背景にあること・人の役に立つ仕事の種類について役に立ちたいと思うのは、心理的にどのような意味や理由があるのでしょうか。人助けをして感謝されたいというのは誰でも抱く願望かもしれませんが、とくにその気持ちが強い人は次のような心理背景が考えられます。

 

使命感がある

任されたことをきちんと完成させる人は使命感があり、役に立ちたい心理が働いています。誰も見ていないところで仲間のために掃除をしたり、手を抜かずに作業をしたりするタイプ。

少し地味に見られがちなのですが、使命感がある人は自分が納得するよう努力できるため、見返りを期待しないで他人を助ける特徴があります。

使命感は、責任感とは少し違った意味があり、スピリチュアルな解釈をする人もいるでしょう。自分は選ばれた人間だと使命感を抱くと、辛いことにも全力で向き合えるという人もいるのです。

 

自分自身を肯定してあげたい

失敗しても自己肯定感がある人は、必然的に立ち直りが早くなりやすいでしょう。社会生活を快適に送るためにも大切な自己肯定感は、役に立ちたいと思う心理に関係しています。

人のためになる自分。それは安心感や自信につながり、自分を受け入れやすくなる材料なのです。困っている人をすぐに助ける自分。セルフイメージがある人は、物ごとの本質を考えるよりもそのイメージだけを大切にして行動していることがあります。

困っている人の立場ではなく、助ける自分が好きだから。そのような理由でも結果的に人助けができるなら、何もせず立ち去ってしまう人よりはよいのかもしれません。

 

貢献したい

役に立ちたいという心理背景にあるものは、貢献感を得たい願望です。人助けはよく人間の「エゴ」といわれることもありますが、人の役に立ちたいという思いは、他人にストレートに伝わらない場面もよくあります。

貢献感は自分が満足するために欠かせないことで、他人から評価されなくても自分の中で湧き上がる貢献感だけで幸福になれる人もいるのです。

他人を感動させたい、喜んでもらいたいということだけにフォーカスすると、仕事でもやりがいを感じやすくなるでしょう。

 

大切にされたい

役に立ちたい心理は、周囲の人からもっと大切にされたい願望のため。仕事を手伝った後に「ありがとう」「助かったよ」と感謝されたい気持ちがあります。

困った時にすぐ助けてくれる人は、周囲にとって大切な存在。自分の居場所を確保したい時に、誰かの役に立ちたいと思うこともあるでしょう。

自分よりも他人を優先することは、人生をより充実させるためのアイデアともいえますね。仕事と自分の関係は恋愛と同じく、お互いに必要とし合える関係が理想なのかもしれません。

 

個性をアピールしたい

個性的な人はいつも周りから注目されて、自分自身を上手にアピールしています。仕事場でも個性を上手くスキルに組み込めば、評価につながることもあるでしょう。

人の役に立つということは簡単そうで、実は難しく勇気が必要。個性的な人は周囲の視線を気にせず、自分の考えや思いを貫いているため、さっと困っている人に手を差し伸べることができます。

自分をアピールすることで、同じ立場や似た人と差をつけることができるので、役に立ちたい人は一歩リードしたいという思いを社会にアピールしているのでしょう。

 

目立ちたい

困っている人を助ける人は、周囲から注目を集め目立つ存在です。広く浅く人付き合いする風潮がある今の時代、困っている人の気持ちまで考える余裕がない人も増えています。

自分のことで精一杯になっていると、他人を優先して役に立っている人はスポットライトを浴びますよね。目立ちたい願望は役に立ちたい心理になり、自己満足になっている場合も。周囲に強く印象を残し、一目置かれたい気持ちがあります。

 

仲間意識が強い

役に立ちたいという心理背景は、仲間意識が強いことが考えられます。会社はひとつのチームとして、それぞれが役割を果たしながら全員が同じ方向に進みます。

仲間意識はどのような企業でも必要なものなのですが、同じレベルで全ての人が感じるものでもありません。役に立ちたい心理は、とくに仲間意識を大切にしたい思いのためで、他者に対して自分の仲間であると認識しています。

お互いに協力しようと強く思うので、時には相手にも仲間意識を強要することもあるかもしれません。

 

承認欲求がある

他人から認められたいと思っても、思い通りの評価がされないことはよくありますよね。承認欲求が強い人は役に立ちたい心理があり、自分自身を認められない不安を抱いています。

そのため人助けや役に立つことをやって他者から承認され、自分の存在価値を証明したいのでしょう。他人の言葉や態度により、自分の気持ちが浮き沈みしやすいケースも。人の役に立つことを、相手の目線ではなく自分の利益を考えてやってしまうタイプです。

 

人の役に立つ仕事はどれ?

役に立ちたいと思う心理背景にあること・人の役に立つ仕事の種類について人の役に立つ仕事は、世の中にたくさんあります。役に立つということは感覚的なことなので、どのような仕事でも結果的に誰かを喜ばせられるなら役に立っているといえるでしょう。では役に立ちたい気持ちが強い人に向けて、オススメの職業をご紹介します。

 

介護や福祉関係の仕事

高齢者社会が進む日本。介護や福祉関係の業界は、人手不足が慢性化しているともいわれています。社会福祉は役に立ちたいと考える人にぴったりの仕事で、ホームヘルパー、介護福祉、施設運営会社など、あらゆる職種があります。

実際に介護に携わる仕事は資格やスキルが求められますが、相談業務や事務、営業などは未経験からスタートするのも可能。困っている人を前向きな気持ちにさせ、相談者と信頼関係を築けるため、日本の将来に役立つ仕事になるはずです。

 

医師や看護師

病気で苦しむ人のためになる仕事といえば、医師や看護師などの医療従事者が思いつきますよね。人助けを実感しやすい仕事のひとつで、医師になるためには豊富な知識や経験が求められます。

看護師も国家資格が必要で、慢性化した看護師不足は医療業界でも深刻な問題に。病院などの医療機関なら、医療事務なども役に立つ仕事なので、仕事で充実感を得たい人にはよいでしょう。

ただし医師や看護師をはじめ、医療機関で勤務する人は、人の命と直接的に関わりますので、仕事が辛いと感じることもよくあるかもしれません。なぜ人のためになりたいのか、目的意識をはっきりさせておきたいですね。

 

IT関連

パソコンやスマホがないと暮らしにくい今の時代、違った角度から人の役に立ちたいと思う人にはIT関連がオススメです。医療現場のように直接困っている人を助ける仕事ではありませんが、IT産業が土台にあり、おかげで今の私たちがスムーズに生活できるということ。

中でもホワイトハッカーと呼ばれる職種は、近年注目されている人助けのできる仕事です。ホワイトハッカーとは、エンジニアの技術やセキュリティの知識を使い、悪意のあるハッカーを未然に防止する仕事。専門学校や大学で知識を学び、IT関連企業や一般的な企業のIT部門で活躍できます。

 

まとめ

役に立つかどうか、職種だけで判断するのは難しいことです。自分が自信を持って全うできる仕事は、必ず誰かのためになっているもの。そう納得できる仕事をすることが理想的ですね。



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