転職に罪悪感があるときの考え方・引きずる前に心を整理しよう

転職に罪悪感があるときの考え方・引きずる前に心を整理しよう

転職する際に罪悪感を抱くのは、多くの人が経験することかもしれません。気分的に引きずるものがあると、転職活動にも影響を与えてしまうので、そんな時は心の整理もきちんとしておきましょう。

転職は、自分のキャリアを積むために大切なステップになります。過去のしがらみを捨てて前進する必要があるため、そのぶん複雑な気持ちになるはず。

そこで今回は、転職時に抱く罪悪感について、詳しく理由や改善策をご解説していきますね。



罪悪感を覚える理由について

転職に罪悪感があるときの考え方・引きずる前に心を整理しよう上司に退職したいと伝える際、なぜか申し訳ない気分になりますよね。なぜ転職する際に罪悪感が生まれるのか、考えられる理由についてご説明しましょう。

 

仲間に迷惑をかけたくない

転職に罪悪感を抱くのは、全体の3割程度だといわれています。しかし罪悪感があっても、転職を決意したという人がほとんど。なぜそんな気持ちになるのか、一番大きな理由は自分が会社を辞めると、他の人に負担や迷惑をかけるためです。

すでに忙しい職場。自分が抜けて、さらに忙しくなるのが目に見えているからなのです。繁忙期にもし転職するとしたら、とても迷惑になると考えられるでしょう。

そんな時期に次の人を採用しなければならなくなり、会社にとっては余計な負担にもなりかねません。また引継ぎがきちんとできないまま退職すると、他の人との連携もスムーズでなく「辞めた人が悪い」と陰で言われそうな不安がありますよね。

 

自分勝手な行為だと思っている

転職に罪悪感を覚えるのは、自分勝手な行為に見えるため。他の社員は嫌なことがあっても頑張って仕事を続けているのに、自分は我慢できず途中で投げ出しているように感じるのでしょう。

職場はチームワークがとても大切なので、それを乱す転職は自分勝手で迷惑な行為、そう思うと仲間や上司に申し訳ない気持ちになります。

 

恩返しできなかった

素晴らしい人材だと見込んで採用してもらったのに辞めてしまうと、会社に恩返しできない状態。丁寧に仕事を教えてくれた先輩や、いつも気にかけてくれた上司のことを思うと、つい転職する気持ちが揺らいでしまいます。

また一緒に頑張った仲間を裏切るような気持ちも、罪悪感の根底にあるのでしょう。仲間意識が低い自分に腹を立てているのかもしれません。

 

会社に嘘をついて転職活動したから

転職は現職の仲間や上司には、あまりオープンにはできないことです。「体調が悪いので」と嘘をついて、会社を早退して面接に。そんなことを繰り返していると、心配してくれる会社の仲間に対して気苦しい思いが湧いてくるでしょう。

またなんでも話せる仲間には、転職したくなった時に色々と相談に乗ってもらったこともあるはず。アドバイスしてもらい、状況を改善するようサポートしてもらったのに、その気持ちに応えられないのは罪悪感になるでしょう。

 

転職の罪悪感を整理するコツ

転職に罪悪感があるときの考え方・引きずる前に心を整理しようとてもよい会社で、職場の人間関係も快適だと、転職するのはとても悪いことをしているように感じるはず。しかしそんな働く環境を手放してでも、自分のやりたいことを目指す時期もあります。では罪悪感がある場合の、気持ちの整理方法についてご説明しましょう。

 

組織の立場になってみよう

転職することに罪悪感を抱くのは、自分にとって身近な人の顔や存在を思うためです。隣のデスクの面倒見のよい仲間、直属の上司など、仕事をしながらある種の連帯感が生まれるはず。

そんな人たちに申し訳ないという気持ちを抱くのは、転職をするにあたってごく自然なことです。しかし会社を組織として考えた場合、社員一人を手放すことは企業としてあまり痛手ではないかもしれません。

今までに何人も退職者がいて、採用も行っているはず。初めてのことではないので、驚かれる話ではないでしょう。自分が思うほど、企業は気持ちを引きずってはいないと考えてみてください。

 

仲間との縁が切れるわけではない

職場では同期、先輩、クライアントなど、あらゆる人との人間関係を築いてきたはずです。罪悪感を抱くのは、このような自分の好きな人たちに向けてのこと。

転職したら毎日のように顔を合わせることはありませんが、職場が変わると二度と会えないわけではありません。転職してからも、定期的に自分の好きな人たちと交流を持ち、色々なアドバイスや意見交換をすること。

一度築いた人間関係は大切に続けられるので、余計な不安や罪悪感は抱かないほうが安心です。

 

転職の完璧なタイミングはない

会社の決算期をはじめ、それぞれの業界に繁忙期がありますよね。このような時期を外して転職する計画をしても、必ず大きなプロジェクトや新しい中途社員が入ってきたり、場合によっては自分よりも先に退職する人がいたりするかもしれません。

このように転職は完璧なタイミングはなく、必ず誰かに多少迷惑がかかるもの。それを回避しようと転職のチャンスを窺っていると、逆に自分に回ってきたチャンスを逃すことになります。

キャリアを伸ばすチャンスは何度も訪れるものではなく、その時に掴まないと後悔するものも。だらだらと仕事を続けてタイミングを見計らうよりも、スパッと時期を決めておくことが大切です。

 

成長するチャンス

今の会社で全て満足し、将来の自分がイメージできる環境なら、転職を考えることはないでしょう。転職する人は次の勤務先に、現職では得られなかったことを期待しているはず。

それは自分の「成長」のために大切なものです。転職する際に罪悪感を抱くのは、なぜ転職するか目的をきちんと考えてみると、気持ちが整理しやすくなります。

自分が変わるため、成長するために状況を変えるのはよいこと。誰にもそれを阻止することはできないのです。

 

仲間の態度に流されない

「来月いっぱいで退職させていただきたいのですが…」と上司に告げた時に、ほとんどの場合、上司は驚きを隠せないはずです。喜ぶ人はまずいないはずですし、職場の仲間ががっかりする態度を思うと、気持ちが引きずられてしまいます。

しかしそれは自分から判断した相手の気持ちであり、実際は引き留めようとしているのではなく、突然のことでどうすればよいのか動揺しているだけかもしれません。

他人の気持ちや考えまで理解するほど、転職時期は心に余裕はないかもしれませんが、ネガティブに受け取らずに前進しましょう。

 

職業の選択は自由

罪悪感を抱き、いつまでも転職できないのは、結果的に自分が損する立場です。割り切って転職するためにも知っておきたいのは、日本では憲法で「職業選択の自由」が認められていること。

仕事を選ぶのもやめるのも自由なので、転職することに対して批判されたり、阻止されたりすることはないのです。それを大前提に心に留めておくと、罪悪感とも上手く付き合えるかもしれません。

 

転職活動を短期間で済ませる

転職する意志を固めて活動をはじめ、次の会社で働き始めるまで。この間はずっと現職の人のことや転職について迷いが生まれるでしょう。

罪悪感も同時に生じてしまい、本来気分を入れ替えて新しいフィールドに向かう自分を応援する時期なのですが、逆に気分が低迷してしまうもの。

そんな気持ちのままでは、面接でも意欲が感じられずよい結果が生まれないかもしれません。転職活動はストレスをなくすためにも、可能な限りとんとん拍子で進むのが理想です。

そのためにはきちんと必要な情報収集を行い、罪悪感を抱く期間をできるだけ短くすることもコツ。転職エージェントを使うと、転職活動のスケジュールも組みやすくなり、気持ち的に安心できるでしょう。

 

まとめ

転職する際に罪悪感を覚えるのは、それだけ自分が会社に感謝にしているということです。その気持ちをバネにして、新しい環境でも自分らしさを発揮してくださいね。



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