40代の転職体験談・失敗した人と成功した人の違いは？
40代転職の体験談で、多くの人が口にする「年齢」の高いハードル。どのような職種も、若い人のほうが有利に見えますよね。
しかし年代に関係なく、仕事内容や働く環境に不満を抱えることはありますし、新しいフィールドに挑戦しようとチャレンジ精神旺盛な人もいるでしょう。
失敗しないポイントさえおさえておけば、40代でも転職は可能です。厳しい現実があるのも事実かもしれませんが、今回は40代の転職体験談をもとに、成功率を高める秘訣について詳しくお伝えしていきますね。
40代の転職体験談
転職市場で年齢はかなり大きな要素になっていますが、40代では無理だと諦める必要はありません。まずは成功例と失敗例、それぞれの体験談をご紹介しましょう。
成功例
「違う業種の企業への転職に成功しました。3人の面接官から違うアプローチで同じ質問が続き、違う職種に不安はないか聞かれました。採用されようとよい答えを考えることをせず、矛盾がない事実だけを話しました。結果的にその姿勢が評価され、ネット関連企業のマネージャー職に転職成功しました。」（43歳・男性）
「リストラされ、なんとか就職した会社。同じ年齢の同僚に年収について話すと、見くびるような態度をとられて悔しい思いをしながら勤務していました。もっと高収入を期待できると思い、転職を決意。いい歳してなかなか仕事が定まらない私に、小言が続く妻。4か月間転職活動を続け、やっと念願の企業から採用通知をいただきました。書類選考で落とされた会社も多く焦る気持ちもありましたが、企業の規模を少し小さくしたのが上手くいった理由だと思います。」（42歳・男性）
失敗例
「希望年収を高く設定しすぎました。あまりにもこだわりすぎたため、転職活動が長期化し失業保険で暮らす破目に。子供は高校受験を控え、家族を養うためにとにかくなんでもいいので仕事が見つかれば…と後半慌てたのも原因です。手当たり次第に応募したことが、面接で見抜かれてしまいました。」（45歳・男性）
「営業職を20年以上やってきた経験があるので、同じ職種の転職なら簡単だと思っていました。実際はバイトすら見つからず、落とされた企業に理由を聞いたら若い方を優先しました、と回答されました。もっと経験を上手くアピールすればよかったです。」（42歳・男性）
40代転職の体験談で共通すること
40代だからということが、転職で失敗する理由ではありません。成功しなかったケースにはいくつかの共通点がありますので、今後転職を計画している人はぜひ注意して考えてみましょう。
転職の動機について
転職が給与アップのため、という人は多いですよね。年齢に関係なく、少しでも給与が高くなることを目指して転職活動を続ける人がいますが、決して悪いことではありません。
40代転職の体験談でよく見られるのは「転職動機」で、収入に関してこだわりを持ちすぎている点。ある程度経験や実績を積む年齢で、年収や肩書にこだわる人が多いでしょう。
しかし自分の市場価値を知らないと、多くを期待しすぎて「今回はご縁がありませんでした」と、企業から不採用の連絡がくることに。
転職先では新人と同じ扱いされるのは想定内で、貢献する姿勢がないと扱いにくい人材だと思われてしまいます。自分の経験を高く売ろうとする態度よりも、真摯な態度で企業から提供されるものを喜んで受け取る態度が必要なのでしょう。
未経験職への転職
転職市場では40代の世代を、あえて求める求人も存在します。たとえば管理能力がある人や、専門性があり即戦力となる人など。40代がよいという企業では、経験者を想定しているとまずは覚えておきましょう。
でも中には過去の経験を活かし、新たな職種に転向したいと思う人も。未経験職は応募が可能でも、もし採用されたら待遇は現状よりも悪くなる可能性があります。
それでもキャリアをスタートさせたい夢があるのなら、現実を受け入れなければなりません。たとえば異なる業界でも、職種が同じであれば経験を活かすのは可能。
家電メーカーの営業が、アパレル業界の営業に転向するように、成功率が高い転職を計画するのも必要ですね。
求人数が少ない
40代の転職は、転職活動が長引く傾向があります。その理由は20代や30代と比較すると、40代以降を対象にした求人自体が少なくなるため。
企業としては即戦力が必要で、さらに給与水準が低い年齢層を好みます。また20代や30代なら経験値は低くても、将来性や柔軟性があるのは扱いやすい存在。そのため40代向けの求人を見つけるのは、思った以上に大変なのです。
限られたスキルと経験
社会人として経験を積んだ40代。それまでに築いたスキルや実績は、転職活動で期待通りに評価されない場合もあります。転職で失敗しないように、自分のスキルや資格を活かして活動を続ける人は多いのですが、逆に視野を狭くするリスクがあります。
結果的に現職と似た企業や職種を探すので、求人が限られてしまいます。40代は経験値を活かすだけでなく、積極的に視野を広げた転職活動がポイントになるので、無理だからと諦めず異業種にも目を向けるのが必要です。
適応力が不足する
転職で失敗する40代に多いのは、転職後の柔軟性が見られない点。自分を上手くアピールできない人は、自分自身を売り込むことだけにフォーカスして、社風になじめるかどうか企業が疑問を抱きます。
実績が多くなると、自分が企業を変えたいと意欲を持つ人も多いでしょう。しかし企業側では会社になじめる人を求めていますので、改革精神が多いよりも適応力があり、風土になじめるかどうかが判断ポイントになります。
40代の転職を成功させる3つの秘訣
年齢が原因で落とされたと悲観的になると、さらに自己アピールができなくなり、面接での評価が下がってしまいます。40代で転職を成功させた人も、世の中には多く存在します。では成功するために必要な、3つの秘訣についてご説明しましょう。
企業が求める人材を理解する
40代の転職は、自分の市場価値を高く見積もりすぎる傾向があります。そのためすぐに仕事が見つかると、安易な気持ちで転職活動をスタートさせる人も中にはいるようです。
転職に成功した人は給与だけでなく、他の条件もきちんとチェックし、企業が求める人材を正確に理解しています。ニーズに合った人材でない人は、たとえ社会経験が豊富でも即戦力にはならないでしょう。
応募企業は徹底的にリサーチし、相手が求めることをアピールするのが大切。企業とのずれがあると、転職しづらくなります。
チャレンジ精神を持つ
40代で転職成功した人は、前職での経験やスキルなどにあまりこだわっていません。未経験職でも若い人と同じく、ゼロからスタートする前向きな気持ちでいます。
「40代では、もう新しいことは覚えられない」と守りに入っている人は、たとえ経験のある仕事でも企業側からすると、あまり魅力的ではありません。
社会活動は常に変化しています。古いものを大切にするのも重要ですが、自分自身を柔軟に変える気持ちは転職でメリットになるはずです。
転職エージェントを活用する
40代という年齢を、引け目に感じる人は多いでしょう。成功させるにはタイミングが大切。プロのエージェントは経験を活かしたマッチングだけでなく、転職者の考え方や職種の相性なども考えてあらゆる提案をしてくれます。
また求人数が少ない年代向けの仕事も多くありますし、未公開求人も扱っているので転職活動は有利になるでしょう。アドバイザーが親身に相談に乗ってくれるので、転職で失敗経験がある人もまずは気軽に相談してみませんか。
まとめ
40代の転職は、少しでも多くの情報を確保して有利に進めるのが大切に。今までの経験が上手に活かせる転職が理想的ですね。
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