フリーランスが抱える不安について・正社員とは違うメリットとデメリット

フリーランスが抱える不安について・正社員とは違うメリットとデメリット

フリーランスでいることに対する不安は、全体の約7割の人が感じているともいわれています。正社員として会社に勤務する人から見ると、自由度の高い働き方はとても憧れる部分がありますよね。

しかしフリーランスはメリットもデメリットもあり、とくに将来的な不安に関しては、上手く向き合いながらキャリアを伸ばすことが大切なのです。

そこで今回は、正社員にはないフリーランスの不安やメリットなどについて、詳しくご紹介していきましょう。これからフリーランスを目指す人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。



フリーランスとは何か

フリーランスが抱える不安について・正社員とは違うメリットとデメリットフリーランスという言葉の誕生は、中世ヨーロッパで契約した騎士が有力者に仕えたという背景も。武器のランスが由来となり、契約騎士をフリーランスと呼ぶようになったという説があります。では現代のフリーランスとはどのような働き方をするのか、詳しくご解説しますね。

 

フリーランスについて

フリーランスとは特定の会社や団体に所属せずに、自らのスキルや経験を提供する独立した個人事業主のことです。自由業もしくは自由職業と呼ばれることもあり、働き方が柔軟であることが特徴といえるでしょう。

このような形態で仕事を請け負う人は、フリーランサーやフリーエージェントと呼ばれています。

 

フリーランスの主な仕事について

フリーランスの仕事といえば、出版社や新聞社などのメディアから依頼されて、記事の執筆をするライターがまず思い浮かぶでしょう。

それ以外にもデザイナーやイラストレーター、プログラマー、雑誌の編集者などもフリーランスとして有名ですね。

 

フリーランスが抱く不安やデメリットは何?

フリーランスが抱える不安について・正社員とは違うメリットとデメリットフリーランスは仕事に応じて自由に契約する働き方なので、一般的なサラリーマンのように土日休みで9時~5時までという、きちんとした労働時間も決まっていません。

残業の有無など、正社員とは異なる点が色々とありますが、とくにフリーランスでいることに次のような不安を抱える人は多いようです。

 

安定した仕事量が維持できない

フリーランスはどこかから仕事がやってくるわけでなく、自分で見つけて契約しなければなりません。そのため忙しい時期は、猫の手を借りたいほど仕事があるのに対して、急に暇になってしまうこともあるでしょう。

安定した仕事量が維持できないため、依頼がないと不安につながるという声はよく聞かれますね。

 

将来が不安

フリーランスが抱える不安は、なんといっても先行きが不透明であること。仕事がなくなったらどうしようという不安は、ほとんどの人が多少なりとも抱くところでしょう。

「手取り年収は300万円以下」というフリーランスが全体の約6割といわれるように、老後を考えて貯蓄をしたくても、経済的に余裕がないという人もいるかもしれません。

またフリーランスはあくまでも仕事を請け負う立場なので、あまり強いことが言えない場合も。そのため仕事を断ってしまうと、今後依頼してもらえない不安があり、無理をして働くこともあるでしょう。家族を養う立場なら、将来の不安はとくに募るものです。

 

健康への不安

フリーランスの人が体調を崩した場合は、有給休暇や手当などがないので全て自己負担。怪我で仕事ができない時期が続くと、その間は無給になってしまいます。

働き尽くしで金銭的な不安をなくそうとすると、それが逆効果になり健康リスクを増大させることにもなりかねません。フリーランスは自分の健康が資本になっていますので、普段から健康を意識した生活を送り、体調を整えなければならないプレッシャーがあります。

 

社会から孤立してしまう

フリーランスの不安は、職場の仲間と賑やかにコミュニケーションをとることがなく、社会から孤立したように感じる不安があります。

請け負う内容によって異なりますが、ネット環境がある場所で仕事をする人なら、他人との交流は限られたものになってしまうでしょう。

仕事を通じた知り合いは同じ業種に限られてしまい、情報収集の際に困ることもあるかもしれません。

 

フリーランスのメリットについて

フリーランスが抱える不安について・正社員とは違うメリットとデメリットフリーランスは不安がつきものですが、それでもフリーランスを選ぶ人はたくさんいます。その理由は、正社員にはない魅力やメリットがあるためなのです。

 

収入が増える

いきなり新卒でフリーランスになっても、高収入は見込めないかもしれません。しかし正社員として勤務した人がフリーランスに転向する場合は、収入の増加が期待できます。

フリーランスは1件ごとの仕事の依頼により、報酬として収入を得ますので、会社員以上の収入が望める場合も。とくにエンジニアなどの専門的なスキルが必要な職種なら、フリーランスのほうが高単価の案件が多くなることも魅力です。

 

自由度が高い

フリーランスなら長期的な休暇をとる際も、上司の顔色を窺う必要はありません。仕事選択の自由度が高いことは、正社員がとても憧れる部分です。

好きな仕事を好きなだけ選んでできること。嫌な仕事を頼まれて苦戦せずに、生産性の高い仕事ができるともいえます。会社員だと望んでいなかった部署に回されてしまうこともあり、同じ仕事でもストレスの感じ方は違うはず。自由に働き自由に休めることは、正社員にはないメリットになりますね。

 

副業ができる

会社員は企業によって、副業が就業規則で禁止されている場合がありますので、アルバイトをしたくても我慢しなければならない、もしくは内緒でやらなければならない状態です。

その点フリーランスは、本業に影響を与える副業だとしても自己責任ですし、仕事の負担を分散させて複数仕事を持つのも可能。勤務先の企業が危うくなっても副業ができない会社員とは違い、収入源を断たれるリスクは少ないといえます。

 

経費で落とせる

フリーランスは仕事に関する費用、たとえばミーティングの場所までの交通費や食事代などは、経費として計上することが可能です。あくまでも事業に関する費用として証明できるものに限られますが、会社員ではこのようなことはできないため、柔軟な対応ができることもフリーランスのメリットです。

 

税金のメリット

会社員なら、源泉徴収で会社が所得税などの面倒な手続きをしてくれるので、その部分の手間はありません。フリーランスはその点、白色・青色申告をする必要がありますが、帳簿をつける手間に慣れてしまえば上手に活用し、高額な控除を受けることが可能になります。

 

フリーランスの不安を解消するコツ

フリーランスが抱える不安について・正社員とは違うメリットとデメリットフリーランスの一番の不安は、将来もこのまま働けるかというところですよね。今はよくても数年後、仕事が継続して見つかるかどうか。

万が一のことがあったら、何も保障がないのは不安材料になります。そんなフリーランスの不安を解消するには、次の対策も考えてみましょう。

 

社会保険や年金に加入

業務に集中するためには、将来の不安を減らしていくことが大事。フリーランスでも加入できる社会保険制度、国民年金制度に加入しておくと安心です。

万が一廃業しても、会社員の退職金制度に代わる共済制度もあり、近年加入するフリーランサーが増えているといわれています。健康保険に関しては国民健康保険がありますし、民間の保険会社の商品を購入し将来に備えることはできるでしょう。

 

フリーランスの案件を探す

フリーランスの仕事は近年あらゆる種類があり、自分で仕事を見つける手間をなくせるよう紹介してくれるサービスも人気があります。

クラウドソーシングのようにフリーランサーが登録して、気になる仕事に応募するという流れ。このような中間組織が存在するだけでも、今後案件が見つかるかどうかという不安は軽減するはずです。無料登録できるサービスもたくさんあるので、ぜひチェックして参考にしてみましょう。

 

まとめ

フリーランスに対して不安があっても、このまま続けたいという人はたくさんいます。しかし安定した働き方をするなら、転職エージェントで相談することもオススメです。



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