フリーランスから正社員になるメリットとデメリットについて
フリーランスから正社員になるには、どのような準備をするべきでしょうか。IT関係の仕事などは自宅でもできるので、フリーランスで活躍している人は多いはず。
しかしフリーランスから正社員になりたいと思っても、情報量が少なく不安でなかなか行動に移せない人も少なくありません。そこで今回は、フリーランスから正社員として就職を考える人必見の、メリットとデメリットについてご解説していきましょう。
フリーランスのメリットについて
フリーランスに憧れる人は近年とても増えていますが、魅力に感じるフリーランスのメリットとは何か、詳しくご説明していきますね。
時間の拘束がない
一般的なサラリーマンのように、社員として企業の一員になっているのではなく、フリーランスは会社などの団体に所属せず自由に契約して労働すること。
カメラマンやデザイナー、ライターなどの職種で、フリーランスとして活躍している人がたくさんいます。フリーランスから正社員になる際に捨てがたいメリットは、時間の拘束がなく働けることです。
始業時間や終業時間がないため、毎日遅刻する心配もありません。会社員だと通勤時間を含めて拘束されているようなもの。その点フリーランスは時間的な自由があるので、長期休暇もとりやすいでしょう。
収入アップが可能
正社員だと昇給するまでに時間がかかりますが、フリーランスなら引き受ける仕事量で収入を調整することができます。またフリーランスは、自分の仕事がそのままクライアントに評価されますので、サラリーマンのように成果を上げても昇給に直結しないことは少ないでしょう。
フリーランスは場合によって、ネット環境だけでビジネスをスタートできるため、正社員よりも年収が高くなることは想定できます。
職場の人間関係で悩むことがない
フリーランスから正社員になる際に抵抗になる部分は、大勢の人との交流があることも挙げられるでしょう。職場の人間関係は、仕事の内容とは別格のストレスがありますので、人付き合いが苦手な人ならフリーランスで単独で働くほうが気楽かもしれません。
また同じく仕事を自分で選べるのも、ストレスが溜まりにくいメリットになります。仕事を確保できるルートが確立されれば、好きなものだけを選び快適に働くこともできるのです。
正社員として働く場合は、嫌な仕事も引き受けなければなりませんので、転職したくなるきっかけになる場合もあるでしょう。
勤務地が自由
正社員だと、会社に通勤しないと仕事ができません。最近はリモートワークが注目されていますが、全てのサラリーマンが自宅で働けるとは限らないでしょう。
フリーランスは自由に好きな場所で働けるため、パソコンだけが必要な仕事なら、カフェや図書館でも作業ができるのです。また長期旅行している間も、必要な道具さえあれば仕事ができるため、快適に自分の好きな場所で働けるのはメリットですね。
フリーランスのデメリットについて
フリーランスは自由な働き方で、憧れる人はとても多いもの。しかしデメリットもあり、フリーランスから正社員に転向する人も少なくありません。では正社員と比較すると、フリーランスはどのような点がデメリットになるのでしょうか。
収入が不安定
フリーランスから正社員になる人で一番多い理由は、収入面が気になることではないでしょうか。正社員なら定期的に安定した収入がありますが、フリーランスは自分で仕事を見つけて獲得しなければなりません。
そのため仕事がないと収入がなく、業界の動向が悪くなればすぐにダメージを受けてしまうでしょう。その点正社員は仕事をきちんとこなしていれば給与がもらえるので、仕事を見つけるストレスはありません。
スキルを伸ばせない
企業などの団体に所属して働くと、サポート体制が充実しているため、社内の勉強会にも参加できます。また会社が費用を負担して、スキルアップのための講習を受けることもできるでしょう。
フリーランスは、自分の仕事の合間をぬってスキルアップをしなければなりませんし、その費用も自己負担になります。いつまで経ってもスキルレベルが同じだと、依頼される仕事も同じで退屈するケースも。結果的に収入アップが見込めないため、正社員のほうが魅力的に感じるかもしれません。
孤独でつまらない
フリーランスは孤独で、黙々と働くイメージがありますよね。会社員なら職場の人と毎日交流があり、気が合う人とはプライベートでも付き合うこともあるでしょう。
孤独に働くことは、仕事でストレスが溜まった時に理解者がそばにいないため、とても苦痛に。フリーランス向けの異業種や同業種のイベントも開催されていますので、積極的に人間関係を広げたい人は、自分からそのような出会いの場所に出向く必要があります。
だらだらと働く傾向がある
フリーランスは有給休暇や昼休みなどの区切りがありませんので、自分で労働時間を管理しなければなりません。休んでしまえばその間は無給になりますので、正社員のように有給を使い旅行することはできないでしょう。
また自宅で働いている場合、パソコンが目の前にあるとどうしても仕事をしてしまう習慣もあるでしょう。オンとオフのメリハリをつけるためにも、厳しく自己管理をする必要があります。
フリーランスから正社員になるためのポイント
フリーランスから正社員になることは、決して難しくはありません。成功させるためにはコツを掴み、重要とされるポイントを意識して就職活動を始めましょう。
企業により評価が変わる
フリーランスとして成功するためには、それなりのスキルや技術が求められます。しかし企業によっては、フリーランスに対する価値観が異なりますので、自由な勤務スタイルを経験した人にはあまり期待しないこともあるでしょう。
フリーランス時代にやってきた仕事を会社で任せてくれないなど、充分に自分のスキルを発揮できないケースもあるかもしれません。
またフリーランスから正社員に転向する人の扱いに慣れていない企業もあるので、好意的に受け入れてくれるとは限らないことを意識しておきましょう。
明確な理由を伝える
フリーランスから正社員になるためには、きちんと明確な理由を伝えるのがコツです。その際にフリーランスのデメリットばかりをアピールするのでなく、正社員に向けた意欲や肯定的な理由を述べるとよいでしょう。
たとえば企業の一員として自分の力を発揮してみたいなど、正社員だからこそできることを積極的に理由に組み込むのがオススメです。
フリーランスで得たことを強みにする
フリーランスとは、無限に自分の可能性を発揮できる働き方。その素晴らしい経験を、自分の強みとしてアピールしてください。
正社員なら昇給や昇格で自分の存在価値を示すことができますが、フリーランスだとよほど有名にならないと評価されない場合も多いでしょう。
しかし自分で仕事を探して給与を得るという働き方は、営業や事務などあらゆるジャンルを一人でこなしたという実績につながります。だからこそ正社員として活かせる部分もたくさんあるはずです。
正社員としての適性をアピールする
フリーランスから正社員になる際に、企業側が不安になるのは規則で固められた働き方に馴染めるかどうか。勤務時間、休日など細かい部分でも、企業の規則に従うことが正社員には求められます。
この不安を取り除くためには、自由なスタイルから正社員としてどのように考え方を変えられるか、企業風土にマッチする部分を明確に伝えるのもオススメです。
まとめ
フリーランスから正社員を目指す人向けに、セミナーなども開催されています。まずは情報収集を行い、有利な就職活動を始めてみてくださいね。
