面接で好印象を与えるためのポイントとは
面接で好印象を与えることは、転職や新卒での入社などを目指している人にとっては、とても大切です。採用試験などが良い成績であったり、これまですばらしいキャリアを積んでいたりしたとしても、実際に面接官と直接会って話をする面接で、印象を悪くしてしまうと一転して不採用と判断されるケースにもなりかねません。
面接で好印象を与えるためのポイント、言い換えると面接で印象を悪くしない、失敗しないポイントを説明しましょう。
ルールとマナーを守るようにする
ルールとマナーを守るのは、社会人として基本的なことであり、面接においても重要です。当然守るべきことと分かっていても、しっかりと意識して行動しなければ、ついうっかりミスをしてしまうケースもあるので十分に注意しましょう。
全ての社員に丁寧に接する
会社の敷地や建物など、会社のエリアに近付いた時から気を引き締めた行動をしましょう。歩きタバコなどはもってのほかで、早く着いたからといって会社の門の前でタバコを吸うなども厳禁です。
会社に入る際は、保安の方や受付の方にしっかり挨拶をして、面接に伺ったことを伝え、指示に従いましょう。面接会場や待機する控室に案内されたら、そこに移動するまで全ての社員に挨拶や会釈するなどして、丁寧に接するようにします。
制服や名札で社員と分かる場合と、明確に社員と判別できない場合もありますが、全ての人に丁寧に接する心構えが必要です。面接が終了してもほっとして気を緩めないで、帰るまでが面接と考えましょう。
終始落ち着いた態度で過ごす
面接を受ける時は、終始落ち着いた態度で過ごすのが大切です。まずは遅刻しないこと。時間ギリギリに、慌てて到着しないようにするのは基本です。
時間の余裕をもって、到着するように事前に下調べなどをおこなっておきましょう。敷地が工場などの場合は、構内の安全通路や歩道など決められたルートを歩き、ポケットに手を入れて歩いたり、慌てて走ったりしないこと。
指示された場所以外に立ち入ったり、無断で勝手に写真を撮ったりしないのも大切です。このようなルールやマナーを守って、落ち着いた行動を取るのが重要ですね。
待機する部屋でも、面接を受ける他の人とは挨拶程度にとどめて私語は慎みます。スマホの電源は切って席につき、キョロキョロしたりせず、静かに心を落ち着けて待ちましょう。
社内の自動販売機を使用しない
面接先の会社内で、飲料の自動販売機使用は避けた方がよいでしょう。社員のために設置されている自動販売機を使用するのはプラス印象を与えるよりも、マイナス印象になりかねません。
好みの飲料の販売もされていない可能性もありますので、事前に購入して持参しましょう。持参する際はジュース類よりも、お茶またはミネラルウォーターのペットボトルが無難です。
なお、空のペットボトルなどのゴミは必ず持ち帰るようにしてください。飲料メーカーの会社を志望の際は、そのメーカーの飲料を持参し、他メーカーの飲料を持って行くのは厳禁です。
面接官への接し方
面接官への接し方は、採用してもらえるかどうかの判定に直接影響するため重要です。しかし受付や面接官をアシスタントする方などへの接し方も、疎かにしないよう注意が必要です。面接官への接し方において、好印象を与えるためのポイントをお伝えしましょう。
書類を渡す時には両手で丁寧に
履歴書や経歴書・エントリーシートなどの書類を持参して提出するケースもあります。書類を渡す時には両手で丁寧に、渡す相手の目を見て差し出しましょう。
バッグなどの荷物を持ったままや、片手での手渡しはとても失礼になります。事前に書類はバッグから取り出しやすいようにしておくか、書類を入れた封筒を直前に取り出しておくとスムーズで好印象です。
適度に目を合わせる
相手の目を見て話すのは、コミュニケーションの基本とよく言われます。面接官が複数人の場合もあります。聞くときは話している相手の目をしっかり見て、話す時は各々の面接官の反応を見つつ、適度に目を合わせるようにしましょう。
下を見てばかりいたり、常に目をそらして話したりすると印象が悪くなります。自信が無い印象やコミュニケーションに難があると、よくない評価をされる可能性があります。
「目は口ほどに物を言う」というように言葉だけでなく、目で入社ややる気の意志を伝える意識も重要です。目線だけでなく、姿勢にも意識を持ちましょう。
椅子の背もたれにもたれかからないで、背筋を伸ばした姿勢を意識するのが大切です。
笑顔を見せることも必要
真剣な表情と真摯な気持ちで、面接の受け答えをするのはとても大事です。誠実で真面目な印象を与えるためには、服装や髪型・立ちふるまいなどの身だしなみは重要で、顔の表情も含まれます。
ただし、真面目な表情だけでは、面接官に好印象を十分に与えられない可能性があるでしょう。会話の内容など、ケースバイケースで空気を読みながら、笑顔を見せるのも必要です。緊張感もほぐれて、面接官に好印象を持ってもらいやすくなります。
話し方が重要
話し方は、相手に与える印象に大きな影響があります。したがって、相手に好印象を持ってもらうのも、悪い印象を持たれるのも話し方がとても重要になります。
就職の面接など、人生を左右しかねない時の話し方は特に注意する必要があります。
丁寧な言葉遣い
丁寧な言葉遣いや敬語を使うのは、社会人として仕事をする上で必要なスキルで、面接でも大切です。方言がつい出てしまう人は多いでしょう。
地元の会社であれば、相手も同じ方言で違和感がありません。しかし東京の会社を志望するなどで、標準語を意識しすぎるあまり、丁寧な言葉遣いや敬語に詰まってしまうようであれば、標準語をあまり意識しない方が良い場合もあります。
方言も個人の個性です。丁寧な言葉遣いの方言を使う方が、好印象を持ってもらいやすいケースもあるでしょう。丁寧な言葉遣い以外にも、はきはきとした話し方をすることや、適度な声の大きさで、滑舌を意識し、早口にならないようにすることなどを意識します。
雑談を控える
面接での雑談は控えましょう。自分のことをよく理解してもらおうと意識するあまり、質問されていないことを自分勝手に話すのは、印象を悪くする可能性があるので避けたいですね。
面接官に質問されたことに対して、端的に返答するように心掛けましょう。趣味や特技などを聞かれた時の発言に興味を持たれたとしても、調子にのって雑談のようにならないようわきまえた話し方が重要です。
馴れ馴れしい口調で話さない
馴れ馴れしい口調で話すことは避けましょう。人懐っこい性格ですぐに誰とでも親しくなれるという人は、優れた才能なのかもしれません。
面接官が興味を示した話題などで話が合い、波長が合うと感じて馴れ馴れしい口調になりがちな場合も、面接官との間柄をわきまえる必要があります。社会人としての話し方を逸脱することが無いようにしましょう。
面接で好印象を与える人は努力をしている！
面接で好印象を与える人は、普段の生活の中でも人から良い印象を持たれるように努力しています。
日頃の話し方や態度などが社会人として不十分な場合、面接の時にちゃんとやればいいと考えていては失敗するでしょう。言葉の端々やちょっとした仕草などに出てしまい、好印象を持ってもらうことは困難です。
好印象を持ってもらえるようなビジネススキルを身に着けるには、知識を覚えるだけでなく、普段から意識した訓練や実践しての慣れなどの努力が大事です。
