仕事が終わらないのは能力が無いから?その理由を知って次の行動に移そう
仕事が夜遅くまで終わらない日々が続くのは、能力が足りないからでしょうか。働き方改革と言われても、なかなか早く帰ることができないと困惑している人は多いでしょう。
仕事が終わらないのは、様々な理由が考えられます。自分に当てはまる理由を知ることにより、改善のための対策や行動を起こす参考にしてくださいね。
自身に要因がある仕事が終わらない理由と対策
仕事が終わらない理由として、自分自身に要因がある場合と自分以外に要因がある場合の、大きく2つに分類できます。まず自分自身に要因がある場合の、仕事が終わらない理由と対策について解説していきましょう。
能力不足で人より時間が掛かる
同じ仕事を同じ量やっても、人それぞれ仕事の処理能力には個人差があります。能力が他の人より不足していることで時間が掛かり、仕事が終わらないという人は多いでしょう。
経験が浅いことにより、能力がまだ十分に発揮できていない場合もあります。経験豊富な人から、その仕事のコツなどのノウハウを聞くと、早くレベルアップできるでしょう。
経験だけでは補えない、仕事に応じた能力を身に着けなければならないケースもあります。それは知識や技能などで、必要なスキルアップを計画して実行していくと、成果はきっと出てきます。
集中力も、仕事をする能力のひとつと言えます。仕事に取り組む集中力を向上する、仕事に集中できる環境や体調を整えるのも大切ですね。
仕事の計画が苦手
仕事を計画的に行うのが苦手な人は、仕事が終わらないケースがあります。仕事の計画を立てることで時間意識を持ち、効率を上げるのが可能です。
いつまでに、何時までにこの仕事を終えるという目標を立てましょう。仕事の計画を立てるコツとしては、仕事の優先順位をつけることでもあります。
第一優先は、重要性と緊急性の両方とも高い仕事です。その次は重要性と緊急性のどちらかが高い仕事、優先が低いのは重要性も緊急性もない仕事です。
簡単な仕事を先にやって、難しい仕事は後回しにしがちですが、重要性や緊急性で判断するように心掛けましょう。
完璧主義過ぎる
完璧主義過ぎる人は、仕事に時間を掛けてしまう傾向があります。検査業務など仕事内容によっては、不良品を見逃さない完璧な仕事が求められるケースもあるでしょう。
しかし常に完璧な仕事や理想を求め過ぎては、効率のよい仕事とは言えないので、仕事が終わらないのです。仕事に取り組むうえで、70点や80点などの合格点を目標におくと、仕事の効率が上がる場合があります。
仕事によっては100点を目指す必要がある場合もありますが、100点の必要がない仕事は多いと臨機応変に考えましょう。
頼まれた仕事は断れない
頼まれた仕事は断れないというタイプの人は、仕事が終わらないケースにおちいりやすいのです。能力が高く仕事ができる人であればなおさらで、仕事が集中してしまう場合がよくあります。「この人に依頼すれば安心」と信頼がある人に、重要な仕事は頼みたいもの。
コミュニケーション能力を普段から高めて、今は仕事がいっぱいで受けることが困難と断るのも時として必要です。
自身以外に要因がある仕事が終わらない理由と対策
仕事が終わらない理由として、自分自身に要因がある場合をお伝えしましたが、自分以外に要因があるケースもあります。では自分以外に要因がある場合の、仕事が終わらない理由と対策について解説していきましょう。
能力以上の仕事量や仕事内容を与えられる
仕事は上司からの指示で与えられることが多いでしょう。仕事量や仕事内容のレベルなど、現在持っている能力以上の仕事を与えられた場合、仕事が終わらないことがあります。
上司が部下の能力や状況を、十分に把握できていないケースもあり、仕事分担の管理不足によるオーバーワークも。一部の人に仕事が集中し過ぎているケースと、慢性的な人員不足のケースもあるでしょう。
現在抱えている仕事を、スケジュール表などに落とし込んだりして整理をしておくと、上司から仕事を依頼された時に期限や優先順位などの調整がしやすくなります。
会議に時間が取られ過ぎる
自分の仕事に直接関係しない会議に時間を取られ過ぎて、仕事が終わらないケースもあります。一日に何回も会議に招集されたり、無駄に長い時間の会議があったりする場合もありますよね。
予定していなかった会議に、急に呼ばれてしまう可能性も。ひどい時には、自分の仕事ができるのはほとんど残業時間しかないこともあるのではないでしょうか。
本当にその会議に出席が必要かをよく考えて、欠席や代理出席を同僚や後輩にお願いするなども、解決策のひとつです。
仕事に集中できない環境
会社や職場が仕事に集中しにくい環境の場合、仕事がはかどらず終わらないこともあります。例えば、度々話し掛けてくる同僚がいる、雑用を集中的に押し付けられる、その他嫌がらせに近い状況もあるかもしれません。
仕事に集中できない環境に置かれて困っているときには、上司に環境の改善を相談しましょう。上司が対応をしてくれない、もしくは上司もその原因となっているケースは、労働組合や人事部などに相談する必要があります。
自分だけで抱え込まないための行動
毎日、仕事が終わらないと悩んでいると、心身に異常をきたすことにもなりかねません。自分だけで抱え込まないで解決するための行動が必要です。どのような行動をとるべきか説明しましょう。
上司や会社に相談する
まずは上司への相談が第一です。仕事量を調整してもらう、スキルアップの時間をとってもらう、環境改善をしてもらうなど原因に関する内容を相談しましょう。
今の職場が自分の適性にどうしても合わない場合には、職場の変更を検討してもらうのも必要です。上司が動いてくれない時には、人事部など会社に相談してください。
同僚や先輩・後輩を頼る
同僚や先輩・後輩を頼るのも大事です。仕事が終わらない人は自分でやらないと気が済まない場合があります。また、プライドが高く人を頼ることが苦手であったり、迷惑を掛けると遠慮して人を頼れなかったりする場合もあります。
同僚や先輩・後輩に相談することで、意外と簡単に解決する可能性も高いのです。同じ悩みを経験しているかもしれません。お互い助け合う仲間として、時には頼り、時には頼られる良い関係を築けるように日頃からコミュニケーションをとるのが大切です。
転職エージェントに相談する
上司に相談しても、会社に相談しても、全く取り合ってくれないなど改善が図られない場合には、転職も視野に入れましょう。
転職を検討する場合には、転職エージェントに相談することをおすすめします。現職での問題点を考慮して、能力やキャリアを含めた適性に合う会社をマッチングしてもらえます。
全て自分の責任と思わず相談することが大切
仕事が終わらないのは、自身の能力だけの問題とは限りません。自分自身の内的要因や自分以外の外的要因が様々考えられ、いくつかの要因が複合的に関係しているケースも多いのです。
全て自分の責任と思わずに相談するのが大切です。会社としての指導方法や業務システムやツールが整っていないなど、個人の問題ではなく、会社組織の問題の場合もあります。
困っている内容、不便に感じている内容を相談することで、改善点が明らかになり、多くの知恵を結集して改善が進みます。会社は改善を繰り返して、業務効率を上げ、利益を生み出す力が養われるのです。