仕事がオーバーワークになったときのサイン・原因と改善策について
仕事がオーバーワークになった時、早めのサインに気づくことが健康面においてはとても大切。しかし慢性的に忙しい職場環境だと、仕事量をこなすことに集中しているので、客観的に現状を把握できないことも多いですよね。
そこで今回は、仕事がオーバーワークになった時のサインや改善策についてご解説しますので、日々疲れがとれない人はぜひ参考にしてください。
仕事がオーバーワークになっているサインについて
オーバーワークとは、自分の能力の限界を超えて無理をしている状態で、仕事や筋トレなど、あらゆる場面でオーバーワーク状態に陥ることがあります。
とくに仕事はストレスの原因が多いため、オーバーワークが続くと会社を辞めたくなる場合もあるでしょう。まずは早めのサインを見逃さず、無理をしない習慣を始めてください。
いつも通りのことができない
仕事のオーバーワーク状態とは、残業が過度に続いたり、普段以上の仕事量を任されたりする場合などがあります。筋トレのオーバーワークと仕事の違いは、自分の意思でストップできないこと。
仕事は締め切り日や自分の評価などを気にして、つい無理をしてしまいますよね。まず考えられる症状としては、普段通りのことができない状態です。
簡単なルーティンワークなのに何度も間違えたり、やり方をふっと忘れてしまったりすること。なぜ簡単なことができないのだろうと悩む時は、仕事のオーバーワークの可能性があります。
消極的になる
いつも前向きかつエネルギッシュに働く人が急に消極的になり、頼まれたこと以外一切受けつけない状態。活発にあれこれやっていたのに、突然やる気をなくすのは、仕事のオーバーワークのサインと捉えてよいでしょう。
自分の限界内の仕事量や質なら、精神的にも余裕がありますので、周囲に働く姿勢をアピールすることも可能。しかし追いつかないほどの仕事の負担では熱意がなくなり、自分から進んで仕事をすることはなくなります。
ミスが増える
たくさん仕事が残っているのに、締め切り日がすぐ目の前。こんな時期はなんとか仕事を終わらせるために注意力が散漫になり、場合によっては意図的に手抜きをして作業することもあるかもしれません。
すると必然的に仕事の質が低下して、ミスも増えてしまうのです。取り組み方次第で仕事の内容は大きく変わりますので、許容範囲を超えた仕事だとミスの連鎖に。
いつもより長い時間勤務する日のように、エネルギーが持続せず、後半の作業で多くミスが見つかることもあります。
仕事に行くのが嫌になる
仕事のオーバーワークのサインは仕事に行きたくないことで、普段抱く嫌な気分とは違い、オーバーワークの場合は恐怖心に似た気持ちになる場合もあります。
できないことをやらされるのはとても苦痛。オーバーワークにも共通する点で、きちんと仕事ができるかどうか、自分の能力に不安を感じているのです。
朝起きてもなかなか支度ができず、嫌々通勤する状態。ストレスがさらに重なり、仕事に集中できないため、非効率な作業になっているでしょう。
疲れがとれない
身体的な疲労だけでなく、仕事がオーバーワークになった時は、心の負担に注意が必要です。なんとなく疲れたという日は、ぐっすり眠れば気分もすっきりして、翌朝きちんとスタートを切れますよね。
しかし「なんとなく」というのが慢性化していると、疲労している自分に気づかないことすらあるのです。ぐっすり寝ても日中眠くなる時や、なかなか寝つけないので寝不足になる時は、オーバーワークの負担が精神的にも影響を与えると考えられます。
人間関係が面倒に感じる
職場の人間関係は仕事のモチベーションにも影響を与えますので、オーバーワークになり周囲に余裕のある態度で接することができないのは、あらゆる課題を抱えているためなのです。
仕事がしたくないと感じる時に、ふと職場の人の顔が思い浮かぶのは、人間関係の負担もあるのでしょう。休憩時間に誰とも話したくないと孤立している時は、仕事のオーバーワークによる気分の低下があるのかもしれません。
体調を崩しやすくなる
筋トレのオーバーワークのように、無理に体に負担を与え続けると、体力や免疫力の低下により体調不調になります。また筋肉の疲労が重なるとケガも増えるように、仕事のオーバーワークでも健康被害は早めに発見したいサインのひとつ。
風邪を引きやすくなったり食欲がなかったりするのは、仕事の負担が自分の能力を超えているためなのです。注意したいのは精神的な負担で、自覚症状がなくどんどん悪化してしまう可能性がありますので、気づいた時にはかなりのストレスレベルになっていることも。
免疫力の低下はストレスも関係していますので、体調不良が続く時は要注意ですね。
オーバーワークになる原因について
オーバーワークになるのは原因がありますので、事前に予防するためにもよくある理由についてご説明しましょう。
断れない
断らない人にどんどん仕事をお願いする人がいるように、仕事量が増えてしまうのは断れない性格が関係しています。職場の人間関係を悪くしたくないので、できるだけ好意的な態度で接したいと思うのは当然のこと。
しかし「お願いしやすい人」になると、すでに残業するほど仕事があるのに、さらなる負担が増えてオーバーワークになってしまいます。
このタイプの人は、他人にお願いされた仕事を優先してきちんとやるため、自分の作業が手抜きになりミスが増えてしまうという悪いサイクルが生まれています。
無理な完成度を求めるため
オーバーワークは筋トレで理想的な体型を目指すのと同じで、理想が高すぎるために無理をしている状態です。仕事が早くしかも完璧。周囲からも信頼される人なのですが、実はプライドが関係しています。
評価を気にしながら仕事をしているので、プロセスよりも結果重視。そのため理想以上の仕事をしているので、こなしきれずにオーバーワークになります。できないことを依頼されても断るのが悔しいので、残業してでもやり通すでしょう。
オーバーワークの改善策について
仕事がオーバーワークになっているとわかったら、次の方法でできるだけ早く改善策を講じて、心身共に負担を減らしていきましょう。
上司に相談する
引き受けてしまった仕事が能力以上だった、仕事が多すぎてできないなど、自分の許容範囲を知ることはビジネスパーソンとしても大切です。
評価が悪くなることを恐れるよりも、自分の心身の状態を優先して、上司や先輩などに今の状況を相談してみましょう。
休みをとる
仕事のオーバーワークは、体だけでなく心も疲れています。昼休みや土日の休みだけでは、充分にエネルギーをチャージできないので、疲労がマックス状態になった時は休暇をとりましょう。
無理な場合は会社絡みの付き合いを減らして、できるだけプライベートを充実させることも、疲労回復においてはメリットになるはずです。
環境を変える
会社によっては慢性的な残業が続き、企業レベルで何も対策をしない環境もあります。このような場所でいつまでも自分が責任を感じてオーバーワークでいるのは、終わりがない状態。
組織自体がオーバーワークをなんとも思わないのなら、転職して働く環境を変えることも改善策のひとつです。
まとめ
仕事がオーバーワークになった時は、身体的と心理的な疲労を考えることが大事。まだできると自分の力を過信せず、時には周囲に甘えて気分転換することもよいですね。
仕事のバランスを維持することはスキルのひとつなので、量をこなす、丁寧にやるなど、自分の働くスタイルを確立しておくとよいかもしれません。