給料が安いから辞めるのは正しい判断か~現職で給料を上げるテク~
給料が安い仕事でモチベーションを維持するには、精神的な強さが求められます。せっかく慣れた仕事なので、給料だけが原因で辞めるのはもったいないと思う人もいるはず。
そこで今回は、給料が安い仕事を辞めるべきか、失敗しないために事前に考えるポイントについてご説明しますので、今現在悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
判断する際に考えること
給料に関する悩みは、誰でも多少は抱えているはずですが、我慢の限界を超えてしまうと転職が頭をよぎるのは当然ですよね。しかし給料が安いという現実は、慎重に判断しないと転職で失敗する可能性があるので注意が必要です。では慌てて転職を決断する前に、次の大切な4つのポイントを考えてみましょう。
給料が安い理由について考える
給料が安いよりも高いほうがよいのは誰もが納得できることですが、給料は仕事内容と関係することをまずは理解しておかなければなりません。
たとえばコンビニのレジと医者では、給与にかなりの差があるのは仕方ないこと。それは仕事の責任や資格、経歴などが関係しているためなのです。
給料が安いのは、冷静に考えると理由があり、会社の経済力、仕事内容のレベル、また自分のパフォーマンス力も影響するでしょう。
友人のほうが給料をたくさんもらっているからと表面的な要素だけで判断せず、仕事内容とのバランスを考えてみてください。
給料以外の理由があるか
給料が安いから辞めたいと思うのは、本当にそれだけが理由なのでしょうか。仕事に全く不満を抱かずに働ける人はとてもラッキー。誰でもひとつは気になることがあるはずです。
給料は働くうえでとてもインパクトを与える部分なので、転職のきっかけになりやすいところ。しかしよく考えると、それ以外にも人間関係や勤務状況など、改善したい点が見つかるかもしれません。
辞めたい理由を全て明確にしておかないと、転職先の労働条件がさらに悪くなるリスクもありますので、給料以外の不満点も考えておくことが大切です。
やりたいことがあるか
一年間の離職者は700万人を超えているとのデータもあります。退職理由は色々とありますが、自己都合の場合「給料」が一番の理由で、転職するのは当たり前のこと。
しかしそれだけにこだわってしまうと、将来の自分のキャリア構成が上手くいかず、ゼロからのスタートになるリスクもあるのです。給料が安いから辞めたいと思った時、嫌な問題から逃げるのではなく、転職して何をやりたいか自分の目標を考えてみましょう。
実際に離職する人は多い反面、転職が上手くいかない不安を考え、給料が低い状況をひたすら我慢して働く人も少なくありません。
会社の将来について考える
給料が安いのは、自分の能力だけでなく会社の業績も影響するため、突然のリストラも想定して将来を考える必要があります。給料が安いままでは生活の質が向上せず、心の豊かさにも影響を及ぼす可能性があるでしょう。
会社の将来が不安、業界の動向や先が見えないなど、しばらく様子を見てしまうと転職のチャンスを見逃す場合もありますので、違った角度から給料が安い背景も考えることが大切です。
給料が原因で転職するメリットとデメリット
給料が原因で転職する人がとても多い時代。しかし転職で必ず問題が解決されるとは限りませんので、事前の準備をきちんと行うためにも、給料が原因で辞めるメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリットについて
給料が安いから辞めるというのは、今抱える問題を解決する手っ取り早い対処方法になります。給料は個人レベルのスキルよりも、会社の給与規則で決められている部分が多いため、どれほど頑張っても期待通りに給与アップしないこともあります。
その場合は、基本給が高い会社に転職したほうが給与アップしやすいため、経済的に余裕のある暮らしが期待できますね。さらにメリットとしては、給与の高い仕事をするためには、さらに高いスキルを習得することも必要になりますので、自分のレベルを高める効果にもつながるでしょう。
給料の低い会社は、それなりのレベルしか求めていないともとれますよね。また給与が原因で転職して成功した場合は、自分の決断力に自信がつき、転職先の仕事でも自分の能力を引き出しやすくなるかもしれません。
デメリットについて
給料が安いから辞めるのは、自分の結果を出せなかったという負け意識につながる可能性があり、場合によってはストレスになることも。
給料に関して積極的に会社側にアプローチするのは、外資系でないとやりにくい部分があり抵抗もあるでしょう。退職せずに今の仕事でキャリアを積むなら、給料の問題は会社側と交渉してみることも方法なのです。
その際にどうすればさらに上のレベルになるのか、資格取得や部署替えなども提案されるかもしれません。しかし現状改善の努力をせずに辞めてしまうと、結果的に同じことの繰り返しになる場合もあるので注意が必要です。
またデメリットとしては、辞めたい理由をきちんと考えず、給料だけのせいにしてしまうと転職先に期待するものがわからないこと。「給料が高ければいい」とあっさり判断してしまうと、別の不満を抱えることになるかもしれません。
現職で給料アップする方法
このまま今の仕事を辞めないで、状況を変えることなく給料を上げるには、次のような方法があると考えられます。
直接給与アップを交渉する
すぐに退職を決断する前に、今できることも考えてみましょう。自分は給料アップしてもおかしくないと自信を持っているなら、直接上司に相談したり、社内の重要な役職の人に相談したりするのも方法です。
専門的な知識を持っている人なら、会社にとっては貴重な武器になりますので、給与アップに応じてくれる場合もあるかもしれません。しかし給料に関する交渉は、上手くいかないと仕事が後でしにくくなる場合もありますので、リスクを伴うことを理解してアプローチしてみましょう。
残業代を増やす
今まで定時で退社していたなら、これからは残業で給与を増やすことも方法です。誰に相談することもなく、仕事の分配を上手く調整すれば可能なので、現実的に手っ取り早い方法といえるでしょう。
しかし会社によっては、コスト削減で残業を減らす傾向もありますし、全額残業代が支給されない場合も。単に残業代を稼ぐための居残りだと、会社側からもよい印象を持たれないので、自分の経験値を上げるために効率よく残業することも意識してくださいね。
資格を取得する
現職で給料をアップするためには、資格手当を狙うのも方法のひとつです。資格手当は毎月数万円ほどになる場合もありますので、勤務先に資格手当があるかどうかを確認すること。
仕事に必要な資格だけでなく、自分のスキルアップのために資格を取得して、将来的に別の仕事を任せてもらうこともできるかもしれません。
副業をする
現職だけではどうしても給与アップしないなら、副業をするのもひとつの方法です。それなら会社を辞める必要はなく、収入だけをアップさせることができるので、時間的に余裕がある人には可能。
しかし副業を始めると、それだけストレスや疲労も溜まりますので、本業に影響がないよう注意しなければなりません。また副業は労働力と比較すると、あまり高収入が期待できない面もありますので、手の空いた時間を効率的に使う工夫が必要です。
まとめ
給料が安いから辞めたいという理由は、転職でよくあるケースですが、必ず成功するとは限りません。現職に抱く不満をどのように解決するか、あらゆる視点から考えること。
給料アップするのは自分を高めることにもつながりますので、転職がよい人生の転機になることは間違いないでしょう。