将来くいっぱぐれない仕事・職業とは?(安定を手に入れる)
いまの仕事、自分のスキルでは、将来食いっぱぐれてしまわないか?そういった不安を抱く人が増えています。
・今の仕事を続けているだけでは、自分自身のスキルも身につかない。
・身についたとしても、たかが知れている。
・今の会社で長く働くことに魅力を感じない(むしろ、いまの上司を見ていると不安になる)。
・もっと言うと、今の会社の業績も決して絶好調ではないし、悪くなったとたんに、自分自身がどうなるのか分からない。
食いっぱぐれたいと思う人間は勿論いないでしょうし、むしろ将来の安定が保証されている状態をつくりたい、と思うのが当たり前です。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した「欲求5段階説」においても、人は第1段階の欲求として「生理的欲求(「食欲」「排泄欲」「睡眠欲」など)があり、第2段階の欲求として、安心・安全な暮らしへの欲求が生まれると言っています。
※マズローの欲求5段階説について深く知りたい人は「マズローが伝えたかったこと」も読んでみて下さい。
そもそも食いっぱぐれるとは何か?
そもそも、「食いっぱぐれる」というのは「仕事(職)を失い、生活を維持するに必要な収入が得られなくなる」ことを指します。
いま、あなたが会社に雇用されて働いているとすれば、明日いきなり「会社が倒産する」、「リストラされる」となれば、非常に困りますよね。
上手く次の仕事を探して、仕事を見つけられる人もいれば、そうもいかず、稼ぐことができなくなる人も出てしまいます。これまでは、そんなことは滅多に起こりませんでした。
しかし、2010年前半には大手メーカーのパナソニックが約7,700億円の赤字を出し経営難に陥り、カメラ製品を手がける大手メーカーのニコンが2016年に8億円の赤字を出し経営不振に陥っています。
その他、ここ数年の中でも赤字となった大手会社は数えきれないほどにあります(東京電力、シャープ、三菱自動車、NEC、双日、SONY、USEN etc…)
今後、さらにこういったケースは増えてくると言われていますし、いつなんどき、上に挙げたようなことが起こってもおかしくないわけです。
なぜ食いっぱぐれてしまうのか?
食いっぱぐれてしまう理由は大きく2つです。
1.自分が所属する組織・会社の業績が振るわない
2.自分自身の力が足りていない
1.自分が所属する組織・会社の業績が振るわない
会社の業績が振るわないと、そこに属する社員給料は下がるが、仕事は増えます。
それで会社が持ちこたえてくれれば良いのですが、競争社会において、一度業績が悪化した後で、うまく立て直せるケースはあまり多くありません。
業績悪化が続くと、やがては、リストラが起こり、行く先は倒産、となります。
先ほども書いたように、これまでずっと右肩上がりで成長し、「安定だ、安定だ」と言われていた会社でさえも、赤字を出して一気に経営難に陥るケースが増えてきています。そして、今後もさらにそれは増えてきます。
そもそもIT化によって、世の中の情報の非対称性が少なくなってきたことで、会社間において、「事業内容」での差別化が難しくなってきています。
つまりは、競合する会社同士が、事業内容として同調しやすくなり、必然的に会社の安定性は保ちにくくなってきています。
さらに、今後ますますグローバル化が進むにしたがって、日本国内だけの競争ではなく、全世界の企業と戦うことを迫られるようになります。
したがって、「これまでの当たり前」の感覚で、ぼーっとしていると、すぐに競合に負けてしまい、一気に経営難に陥ってしまうのです。
2.自分自身の力が足りていない
仮にも自分の会社の業績が振るわずとも、自分自身がしかるべき力を身に着けていれば、様々な会社から引く手あまたですし、むしろさらに魅力的な仕事に就き、収入も上げる、といったことも可能となります。
しかし、自分自身の力が足りていないと、所属していた会社の状況に引っ張られてしまい、会社が言うようにするしかなくなってしまいます。
(会社が「給料を減らす」と言えば従うしかないし、リストラとなればそれに従い路頭に迷うしかない。)
食いっぱぐれないためにはどうすれば良い?
では、食いっぱぐれないようにするにはどうすればよいのでしょうか?
先ほど書いた「食いっぱぐれてしまう理由」の裏返しです。逆のことをすればよいわけです。
1.業績が上がり、伸びている会社で働く
2.自分自身の力をつける
1.業績が上がり、伸びている会社で働く
業績が上がり、伸びている会社を探すのは、簡単です。伸びている業界の会社を見ればよいわけです。
伸びている業界の代表例としては、「IT業界」が挙げられます。もはや、世の中でIT無くして成立することがほとんどなくなってきましたね。
業界規模としても6兆円を超えており、2019年の国内成長率でも+3.4%ととどまることを知りません。
世界のトップ企業を見てみても、すべからくIT企業が名を連ねています。
1位:Apple
2位:Amazon.com
3位:Alphabet(Googleの親会社)
4位:Microsoft
5位:Facebook
「ビックデータ」や「AI」というキーワードが頻出するようになってきましたが、これらを取り巻くIT業界は、今後間違いなく成長し、核となる産業となります。
2.自分自身の力をつける
先に書いたように、伸びている業界、伸びている会社を選ぶことも必要ですが、会社の状況に左右さないよう、自分自身の力を備えておくことも重要です。
自分自身の力をつけるには、「今後求められるスキルを身につける(職種を変えることも場合によっては必要)」ということが必要です。
今後求められるスキル・職業の例
エンジニア
エンジニアは、IT関連の職業としての代表格になります。
今後さらにIT化が進む中で、世の中の多様なニーズに合わせて、IT技術を駆使してシステムを構築する必要がありますので、それが出来るエンジニアは世の中で重宝されます。
また、一定のスキルと経験がたまれば、特定の会社に属するのではなく、フリーランスとして活動する方も少なくありません。
フリーランスになれば、就業ルールや時間にも縛られず、自分のペースで仕事を行うことも可能であり、かつ収入としても月に数百万円を稼ぐことも可能です。
データサイエンティスト
IT化が進むと、それだけ世の中にはデータを扱うことが増えます。
IoTなどもあるように、今後は指数関数的にデータが増え、それに伴い、さらにデータの重要性が増すことが予想されます。
データサイエンティストとは、データ分析を行う専門家になります。
各企業がデータを活用するうえでデータサイエンティストの採用に力を入れ始めていますが、まだまだ市場にデータサイエンティストが少ないため、データサイエンティストとしてスキルを身に着ければ、将来は間違いなく安泰です。
デザイナー
デザインを行う仕事は、さまざまな領域・分野に存在します。したがって、世の中の需要も非常に多いのが実態です。
また、今後AIなどにより、単純な作業などは自動化されてくる一報、デザインのようなものは自動化されることは難しいと言われています。
(2015年には世界最大手コンサルティングファームのマッキンゼーがデザイン会社のLUNARを買収したことも、それを表しています)
営業
「 今後AI化が進んでも「営業」という仕事はなくならない」
とLinkedInのマーケティング部責任者であるJustin Shriberさんもおっしゃっています。
理由はいくつか挙げられていますが、「AIでは収集できない情報を人間が感じ取れる」ということが挙がってます。
例えば、電話で営業先の担当者の方と会話した際に、優秀な営業マンであれば相手の感情を読み取ったり、その意図をくみ取ったうえでのコミュニケーションをとることができますよね。
これを「情理力」といったりもしますが、営業にはこの「情理力」と、物事を整理する「合理力」のいずれも必要となります。「合理力」はAIにとってかわられる部分が多くとも、「情理力」についてはAIで担保することは難しいでしょう。
コンサルタント/カスタマーサクセス・サービス
コンサルタントやカスタマーサービスも営業と近しいところがあります。
問題解決のための素案となるデータを、一定はAIが収集してくれるようになったとしても、課題解決をするうえでは、発想や機転を利かせてアウトプットしなければならないポイントが必ずあります。
全てがデータドリブンでアウトプットされれば、それは勿論すばらしいことではありますが、そこまで到達する目途は現段階では立っていないという説が有力です。
また、何かしらのサービスやプロダクトを提供するうえで、顧客が利用するうえでサポートが必要なものは必ず存在します。
まず自分自身の力をつけるところから始めたい、という場合は、コンサルティングファームに入って、一定の経験を積むことが初めのステップになります。
まとめ
この先、食いっぱぐれないよう、将来性のある仕事に就くには、ここまでに書いたように「自分自身が身を置く環境を選ぶ(成長する産業を選ぶ)」ということに加え、「自分自身の力をつける(世の中から求められるスキルを身に着ける)」というポイントを抑える必要があります。
世の中はめまぐるしく、速いスピードで変わっていっています。
したがって、常に世の中の情報に対してアンテナを高く張って情報をインプットし続けることも必要ですし、また、そのための人脈をつくることも非常に重要です。
まだ自分自身には、基礎スキルをつけるところから考えたないといけない、
という方は、根本的に社会から求められる人間になる(市場価値を高める)方法にの記事も参考にしてみてください。
リクルートエージェント