夜勤が辛い!このままの仕事を続けるかどうかの判断基準
夜勤が辛いと悩んでいる人はたくさんいます。夜勤がある仕事と言っても様々です。24時間体制の医療や介護の仕事、夜間操業の工場勤務、タクシーや長距離運送の運転手、深夜営業の飲食店、道路や鉄道の工事作業、清掃作業、警備員、消防士、警察官、他にも多数あります。
世の中をいろいろな側面から、夜間も支え続けてくれている夜勤に従事する人々。多くの夜勤者が辛いと思っている理由や、仕事を続けるかどうかの判断基準について解説していきましょう。
夜勤が辛いと思う理由
夜勤がある仕事に就いている人のなかには、夜勤の辛さを感じないという人もいるかもしれません。しかし多くの夜勤従事者は、少なからず夜勤が辛いと思いながらも働いています。では夜勤が辛いと思う理由には、主にどのような内容があるのでしょう。
仕事でのトラブル時の対応に困る
夜勤が辛いと思う理由の一つに、仕事でのトラブルが発生した時の対応に困る場合があり、夜勤は大変だということです。
仕事にもよりますが、多くの場合、日勤よりも夜勤は少ない人員で仕事をしています。突発的な異常や、急を要する重要な問題が起きた時に、その専門者が夜勤でないことや連絡が取れないケースもあります。
少ない夜勤者で何とか対応をせざるを得ず、大変な目にあってしまうことも。自分が夜勤の時にトラブルが発生しないでほしいと、内心冷や冷やしながら働いている人も多いのです。
睡眠時間の確保がしにくい
夜勤をしている人のなかには、睡眠時間の確保がうまくできず、眠さに耐えながら働いているという辛さがあります。
いつでもどこでも眠れるという人もいますが、日中の明るさや騒音などに眠りが妨げられて深い睡眠ができない、睡眠時間が短くなるなどの悩みを抱えている人はたくさんいます。
質のいい睡眠が取れていないと、夜勤中に睡魔に襲われたり、思考力や集中力の低下、注意力が散漫になったりする影響も。仕事でミスをしてしまわないか、さらに通勤で車やバイクを運転している人にとっては最悪、交通事故の心配もありますよね。
体調を崩しやすい
夜勤をしている人は、体調管理が難しく体調を崩しやすい傾向があります。夜勤を行う仕事の人にも、常に夜勤がベースという場合もあれば、二交代制や三交代制のシフトで夜勤だけでなく日勤や準夜勤との組み合わせ、企業によっては独自のシフトを採用しているケースもあります。
シフトで夜勤や日勤を繰り返すため、不規則な生活リズムになってしまうでしょう。夜勤の繰り返しで体内時計の乱れも起きやすい可能性があり、質の良い睡眠が取りにくいなど体に変調が表れるケースがあります。
また食生活が不規則になるなどして、質の低下や栄養の偏りも懸念されます。免疫力が低下する可能性もあり、体調を崩しやすいのです。
家族や友人とスケジュールが合わない
夜勤として働いている人は、家族や友人とスケジュールが合わないことで、辛いと感じる場合があります。プライベートな生活リズムが、家族や友人など身近な人達と大きくずれてしまいます。
一緒にお出かけの計画や食事などを楽しみたいと思っても、他の人とスケジュールを合わせられる日が少なく、調整に迷惑を掛けたり、自分だけ行けなかったりするケースもあるでしょう。
親しい人との時間を大切にしたい人にとっては、ストレス発散ができずとても辛いと感じるのです。
夜勤にはメリットもある
夜勤には辛いと思うデメリットばかりではありません。夜勤にはメリットもあるのです。体調面に関するデメリットなどが、クローズアップされるケースが多いのですが、夜勤のメリットにはどのようなことがあるのでしょう。
夜勤の手当で収入が増える
夜勤は日勤より収入が増えるのが大きなメリットです。体が辛いのを承知したうえで、収入が高いというメリットを重要視して、あえて夜勤がある仕事を選択するケースは多いでしょう。
夜勤手当は、会社によって規定される任意の手当です。夜勤手当と勘違いしやすい手当で、労働基準法で規定されているのは、深夜労働の割増賃金(深夜手当)となります。
午後10時から翌午前5時までを深夜労働として、日中の通常賃金の25%増しを支払う規定で、法的に義務付けられているのです。例えば、日中の時給が1,000円とすると、深夜手当の時給は1,250円となります。
平日の昼間を私用に使える
夜勤をしている場合のメリットとして、平日の昼間が私用で自由に使える点があります。夜勤明けの眠さをこらえて、もしくは睡眠後の午後になりますが、日勤では半日有給休暇を使ったりしないと行けない役所や銀行などの私用を処置できます。
また、土日祝日は非常に混んでいる人気スポットが、平日の比較的空いている時間に行って楽しむことができます。人気のレジャー施設や、行列ができる評判の飲食店などに行ってリフレッシュするのもいいですね。
夜型の生活の方が合っている
夜型の生活の方が、通常の昼型の生活よりも合っている人もなかにはいます。夜型の人には、夜勤は適した仕事でもあるのです。このような人の場合、シフト制よりも夜勤のみの仕事を好んで選んだ方が、体への負担やストレスも少ないかもしれません。
夜型の生活の方が合っているからといって、自分勝手に夜勤の仕事を選ばないようにしましょう。生活がずれるため、家族やパートナーへの負担やストレスが掛かりかねません。家族やパートナーの理解が必要です。
夜勤の仕事を続けるかどうかの判断基準
夜勤がある仕事に就いている人は、何らかの辛いと思う経験をしている人が多いのではないでしょうか。現在の仕事をこのまま続けるかどうか悩んでいる場合、そのための判断基準が必要になります。
夜勤の生活リズムに合うかどうか
夜勤の仕事に就いて、もしくは夜勤のシフトがある仕事に就いて、その生活リズムに合うかどうかが重要です。人それぞれの適応能力があります。
しばらくの期間働いていて、次第に適応し苦にならなくなってくるのか、いつまで経っても適応できず、体がもたないと感じるかの差です。
若いうちは適応できても、年齢を重ねて適応が厳しくなってくる場合も。このままでは体調が崩れると感じるようであれば、日勤の仕事に転職を考えた方が良いでしょう。
心身の異常が出てしまってからでは遅いのです。まだ健康なうちに転職する方が、次の仕事に就きやすいですよね。
家族や友人と過ごせる時間の重要性
家族や友人と過ごせる時間の重要性を、とても強く思うようになった場合には、夜勤の仕事から日勤の仕事への転職を考える判断基準のひとつです。
結婚して子供が生まれて育児の協力や、家族との時間を最も重要に考えるようになった場合、日勤になりたいと思うケースもあるでしょう。
恋人など、パートナーといっしょに過ごせる時間が少なく日勤になりたいケースや、友人との趣味や遊びなどの活動を生きがいにしているケースもあります。
夜勤の無い仕事に転職したいと思ったら
夜勤は収入が多く得られるといっても、体が資本です。体調を崩してしまっては、夜勤どころではありません。体調を一番に考えましょう。
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