面接で退職理由を質問されて困る方へ~内定をもらうまでのステップ~

面接で退職理由を質問されて困る方へ~内定をもらうまでのステップ~

面接で退職理由を質問されるのは想定内のことですが、答え方がわからずこの質問で失敗する人は意外と多いようです。退職したのは理由があるためで、採用担当者がその人の考え方や働き方を知るためにもとても重要視する部分。

そこで今回は、転職活動で必ず通ることになる、面接で退職理由を説明する際の方法について詳しくご解説しましょう。



面接で退職理由を質問される理由は?

面接で退職理由を質問されて困る方へ~内定をもらうまでのステップ~面接で志望動機や職歴などの質問と同様に、ほぼ質問されると覚悟したほうがよいのが「退職理由」です。なぜ採用担当者は退職理由を知りたがるのか、意味を理解するとアプローチ方向が見えてきます。

 

弱みを知りたい

「退職された理由はなんですか?」という質問。わかっていても、相手が納得するように説明するのが難しいところです。退職理由を採用担当者が確認するのは、その人の弱点を知り同じ理由で辞められたら困るため。

会社にとって求人広告を出し採用活動をするにはコストがかかりますので、できるだけ長く勤務してほしいのが願いでしょう。たとえば退職した会社に在籍した期間が半年くらいの場合は、飽きっぽい人か辛抱できない人か、そんな想像をされてしまう可能性があります。

 

職場の人間関係をイメージするため

新しい人が職場にやってくると刺激になり、仲間もモチベーションが高まります。仕事をするうえで職場の人間関係はとても重要なので、退職理由が人間関係だったのか、それとも人付き合いが苦手な人なのか、実際の勤務シーンを想定して退職理由を質問してくることがよくあります。

近年とても増えている、人間関係のトラブルで退職する人。受け入れ側もそんなことは承知の上かもしれませんが、どのような対処がとれる人か知りたいので、念のため退職理由を理解しておきたいのでしょう。

 

価値観を知りたい

採用担当者が退職理由を質問する理由は、仕事に対する価値観を知りたいため。「残業が続いたので退職しました」という人なら、仕事に熱心に取り組めない人かもしれないと思われるでしょう。

退職するほど不満に感じたことが、逆にその人の価値観として理解できる部分になるのです。仕事は責任感や取り組む姿勢がとても重要。退職理由から見えてくるその人の人柄なども知りたいはずです。

 

退職理由について質問された時はどうするか

面接で退職理由を質問されて困る方へ~内定をもらうまでのステップ~転職を考えるのは、現職に何かしら不満や不足があるためではないでしょうか。客観的に考えるとマイナスな理由になりやすい部分なので、面接で退職理由を質問された時は不利にならない答え方が必要です。

その時は慌てず次のポイントを意識しておくと、相手によい印象を与えられるでしょう。

 

正直に答える

どんなに自分にとって不利な状況だとしても、嘘をつくことは避けましょう。採用後のミスマッチを招くこともあり、せっかく内定をもらっても仕事がやりにくい環境になったら苦痛です。

基本的にはマイナスな印象を与える退職理由でも、正直に理由を伝えてポジティブにアプローチすることがコツ。会社によっては前職とのつながりがあり、人事が連絡を入れて退職理由を確認する場合もありますので、嘘をついてもバレてしまう可能性はあるのです。

 

全く違う業界からの転職の場合

特別悪い理由はなく、違うキャリアに挑戦したい人もいるでしょう。その場合は前職の退職理由よりも、退職したこと自体が長続きしない要素と捉えられる可能性があります。

上手に答えるためには、志望動機で納得するよう説明すること。その業界の仕事が嫌だったとしても、悪い印象を与えないよう、なぜ新しい業界を目指すか自己PRすることが大切ですね。

 

悪口は言わない

辞めた会社の悪口は、採用担当者によい印象を与えません。不快な空気となり、面接という場をわきまえない人という印象が残りますので、悪口や愚痴こぼしする人は内定のチャンスが激減すると思ってよいでしょう。

ただし悪口があったとしても、言い方を変えて自分の意欲につなげることは可能。逆の立場から見て好印象になるよう考えてみてくださいね。

 

履歴書と一貫性を持たせる

どの企業でも、採用過程の中で履歴書の情報はまず重要視するところです。場合によっては、書類選考で振り分けられて面接に進むこともありますので、書類上に記載した内容と面接での答えが異なってはおかしいですよね。

矛盾なく自分自身をアピールするためにも、とくに退職理由については一貫性を持たせておくこと。時間が経過して、何を理由にしたか覚えていないということもありますので、履歴書は必ずコピーを保存しておくと安心です。

 

退職理由と志望動機をつなげること

面接で退職理由を質問されて困る方へ~内定をもらうまでのステップ~退職した理由だけで終わらせてしまうと、後味が悪くネガティブな印象を残すことになりかねません。内定をもらうにはここが挽回のポイント。

退職理由を噛み砕くと、自分がモットーとすることや働く意義なども見えてくるはずです。それをバネにして志望動機にすると、ポジティブに変換できる人だと評価されるでしょう。

 

理由ごとの答え方について

面接で退職理由を質問された場合、どうしても答えにくいケースもありますよね。あらゆる退職理由がありますが、答え方によっては弱点が強みに変わるので、それぞれのケースごとに上手に言い換えるコツをご紹介しましょう。

 

すぐに退職した場合

思った会社ではなかった、説明された労働条件がなかったなど、入社後にすぐ退職した人は面接でとても不利になりそうですよね。

このような退職理由はストレス耐性とも関係していますので、採用担当者が敏感になっている可能性があります。その場合は「入社予定だった部署とは違うところに配属され、やりたいことができず、もっと経験を活かしたいと思い退職しました」

「入社の際に、会社から説明された待遇と大幅に違う内容で、自分がもっと慎重に判断すべきだったのですが、認識のずれがあり退職いたしました」と前向きに答えておきましょう。

 

人間関係で上手くいかなかった場合

職場の人間関係は、どんなにスキルや経験が豊富な人でもストレスになります。もし退職するほど辛い人間関係があった場合の答え方ですが、「周囲の人との連携が上手くできず、チームとして勤務できる御社に魅力を感じました」「個人の能力だけで業務を進める雰囲気があり、改善の提案をしましたが却下され、転職することを決意しました」とすぐに嫌になったと思われないよう、ある程度努力した経過も加えておくとよいでしょう。

 

給料が低かった場合

「給料が低く、生活が苦しくなったので退職しました」という理由は、実際よくあることなのですが、採用担当者から見ると、他に高給な会社があったらすぐに辞めてしまうのではと不安になります。

この場合は「年功序列の風土が強く、実力がもっと給与に反映される環境でステップアップしたいと思っています」と、あまりお金だけをクローズアップしない答え方が好ましいでしょう。

 

健康上の理由

ストレスにより体調を崩し退職した人、体が弱くて会社を辞めた人など、健康上の理由もあるでしょう。その場合は正直にどのようなトラブルを抱えたのか説明して、「今は治療も終わり、完全に健康な状態で勤務できます」と自信を持って答えるようにしたいですね。

家庭の事情も同様に、家族の介護などが関係している場合は、仕事に影響がないことを詳しく説明しておくことが大切です。

 

まとめ

面接で退職理由を質問されると、自分の弱みが相手にわかってしまうリスクがありますよね。しかし転職は、スキルアップや自分の能力をもっと開拓する理由もありますので、マイナスな理由があっても、上手く自分を磨くためのチャンスに変えていきましょう。



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