不安になる心理と穏やかな気持ちになるためにできること
不安になるのは心理的なことも関係していますので、きちんと冷静に自分を受け入れるためにも、あらゆる可能性を考えてみましょう。
意味もなく急に不安になる瞬間は、誰でも一度は経験があるはずですが、気分を切り替えられないと不安はさらに大きくなってしまいます。そこで今回は不安になる心理と、穏やかな気持になるための対処法についてご紹介しましょう。
不安になる心理について
不安になりやすいタイプ、なりにくいタイプがいることは間違いありませんが、誰でも安心できない場面や瞬間があるのは当たり前。そんな時には、一体どのような心理が関係しているのでしょうか。
一日の始まりを意識しすぎる
不安になる人の心理で共通するのは、朝になると原因がわからない不安が急に襲ってくること。人間は目が覚めた後は、意識がリフレッシュされていますので、頭も活動を開始しあらゆることを敏感に受け取っています。
神経が鋭く働く時間のため、日中気にならないことも朝は不安に感じることもあるでしょう。今日一日どうなるか、何をするべきか、あらゆることを考えて準備する朝。
余計なことまで頭の中で処理しようとするために、不安になる心理も一緒に働いてしまうのです。
考えすぎるタイプ
不安になる心理は、物ごとを深く考えすぎるタイプのためで、適当に考えを中断できない性格なのです。自分が安心できるまでとことん考える傾向にあり、そのため過剰な不安を自分に与えているようなもの。
「なんとかなる」「大丈夫」、そんな楽観的な思考の癖がないことも特徴といえるでしょう。考えすぎるタイプは、ぼんやりするべき時間にも自分の思考に集中してしまうため、常に不安があちこちにある状態です。
ネガティブ思考がある
不安になる人は、心理的に物ごとを悪く捉える傾向もありますので、他人から見るとそれほどひどい状況でもないのに、ネガティブに判断するところも。
「できない」「ダメだ」「危ない」など、全てに対して否定的になりやすいため、不安を自ら煽っているといえるでしょう。神経質なタイプなので、他人に言われても自分が納得できないと不安が取り除けません。
人付き合いにおいても、相手の悪いところを過剰にマイナス的に判断してしまい、なかなか距離が縮まらないこともあるでしょう。
急展開に弱い
突然雨が降り出した時、約束した相手がいつまでもやってこないなど。物ごとが急展開した時、臨機応変に対処できないことが、不安になる人の心理状況にあることです。
基本的に「どうにかなる」という考え方ができないため、突然の状況の変化にどう対処すればよいかわからずストレスを抱きます。不安が徐々に募ると、次はイライラした感情にエスカレートしてしまい、他人にも迷惑をかけることがあるかもしれません。
完璧主義者
不安になる心理は失敗を恐れているためで、とくに完璧主義者は常に不安との闘いです。絶対に大丈夫だと安心するために、ひたすら準備を重ね、計画的に行動できるのはよいところ。しかし簡単なことまで丁寧にやりすぎる傾向があり、とても疲れています。
完璧主義者の心の奥には、他人からの評価を意識する部分もありますので、まずは自分の心の負担を取り除くことを優先して生活することも大切ですね。
物ごとに過剰に反応しやすい
コップの水をテーブルの上でこぼしてしまい大慌てする人のように、物ごとに過剰に反応しやすいのは、不安になる心理が働く理由です。
冷静になれず、感情が先走りしやすいタイプともいえますが、過剰に反応するのは経験値が低いことも関係しているかもしれません。慣れた場面や状況なら、すぐに対処策がイメージできますが、慌てやすい人は経験不足でどうするべきかわからないのでしょう。
計画性が不足しているため
不安になる心理背景にあるのは、計画性が足りないこと。きちんと準備して物ごとを実践すれば、その場で慌てることはありませんが、計画性がないと突然の変化にどう対処すればよいかわからず不安になります。
いつも心配になっている時は、計画的に行動すれば改善できる場合もあるかもしれません。行き当たりばったりで、一度成功するとつい油断してしまうため、不安を抱かないためにも安心材料を揃えておきましょう。
不安な気持ちを改善する方法
不安になる心理や原因は、自分が作り出していることがよくありますので、改善する際もまずは自分の気持ちの切り替えをすることが大切です。次のようなポイントを意識して、不安になった時には対処してください。
両極端な考えをなくす
不安になる心理は、物ごとを徹底的に考える習慣があり、柔軟な思考力がないことも原因です。常に白か黒、0か100で判断する人は、そこに中間地点があることも理解してみませんか。
よいか悪いかで判断できないことは世の中にたくさんあり、両極端の価値観は自分を苦しめる原因になります。悪いと判断したものや人に対してはストレスを抱きますが、中間的な存在なら、自分もさほど負担を抱えずに受け入れることが可能になるはずです。
前向きになる
何も不安がなく暮らすことは不可能。しかし不安ばかりになることも、幸福な人生には不要です。まずは前向きに物ごとを考える習慣を始めてみましょう。
なんでも悪く捉えてしまう思考パターンは、ポジティブな表現に変えるだけでも気分が楽になります。たとえば「お金がないから幸福になれない」と悲観的に解釈するのではなく、「お金では買えない幸福がある」とポジティブに解釈すれば、現在自分が置かれた環境も快適に感じるはずです。
楽観視の習慣をつける
なんとかなる、今度は上手くいくと楽観視できる人は、ストレスや不安が少ないでしょう。不安になる心理背景を改善するためには、楽観的な性格になることがオススメですが、そのためには今じっくり考え込まず、長期的に考える習慣を作ってくださいね。
物ごとをその場で判断しようとすると、あらゆる迷いや不安が生まれてくるのは当然。時間をかけて観察していると、考えなくても解決することもあるのです。
周囲とあまり比較しない
不安になる心理は自分ではなく、他人の物差しで測ってしまっていることも関係しています。常に不安がつきまとう時は、周囲の視線を忘れてみましょう。
不安が少ない人は、自ら競争する環境に立つことはなく、他人と争う以前にまずは自分の幸福を優先しています。誰かに褒められたい、評価をアップしたいという気持ちよりも、自分のペースを維持することが大切。周りと比較せずに生きられる人は劣等感がなく、安心して毎日暮らせるのです。
穏やかに過ごすための生活のコツ
冷静さを失ってしまうと、仕事や恋愛、家族との付き合いなど、あらゆるところでデメリットになってしまいそうですね。心を穏やかにして淡々と過ごすためには、次のような生活のヒントを意識してみませんか。
ヨガをやる
瞑想やヨガは、心を冷静にして自分と向き合うよい時間です。頭の中は常に動き回っていますので、ゆっくりしたポーズのヨガは、心身共にリフレッシュできるチャンス。ストレッチをすると、心も健康的に変わっていくかもしれません。
頑張りすぎない
不安になる人は、心理的に何かに追われているようなプレッシャーを感じているかもしれません。完ばりすぎない自分になることで、肩の荷が少しなくなり、思考回路にも余裕が生まれるはず。疲れたなと思ったら我慢せずのんびり過ごし、自分だけの時間を大切にしてくださいね。
まとめ
不安になる心理は色々なことが関係しているようですが、何かとストレスが多い今の時代、心を穏やかにするのは自分を大切にする考え方次第なのでしょう。