よく見られたい心理的特徴・他人の意見が気になるのは自分に問題があるから?

よく見られたい心理的特徴・他人の意見が気になるのは自分に問題があるから?

よく見られたいのは心理的な要素がとても強く、過剰になると心の負担になってしまう人もいます。他人からよく思われたり見られたりしたいと思うのは誰でも同じこと。

注意したいのは、その度合いが自分でコントロールできる範囲内なのかどうかです。そこで今回は、よく見られたい心理的特徴や、他人の意見が気になりすぎる時の対処についてご説明していきましょう。



他人からよく見られたい心理とは?

よく見られたい心理的特徴・他人の意見が気になるのは自分に問題があるから?人間の基本的な欲求のひとつ、他人から認められたいという気持ちは誰にでも多少はあるものです。しかし苦痛に感じるほどその欲求が強くなるのは、次のような理由が考えられるでしょう。

 

理想が高い

よく見られたい心理は、自分がこうあるべきだという姿があり、理想を高く設定しているため。理想に近づくことが幸福の原点なので、本来の自分以上を演じてしまうこともあります。

職場で大切なプロジェクトを任された、異性からすごくモテるなど、自分を大きく見せることもあるでしょう。理想の自分のまま評価されたいため、実態から大きくかけ離れている「自分」でいることに対してとても疲れています。

理想に向かうことは、人生を充実させるためにも必要。しかし意味もなく理想を掲げると、時に空回りしてしまうこともありますよね。

 

自信がない

よく見られたい心理は表面的なことにこだわるためで、その原点にあるのは自信喪失していること。名誉、地位、お金、肩書などが人間を判断する基準だと思っていますので、ブランド志向が強い人ともいえるでしょう。

そのような価値観がある人は、自分の幸福を追求する際に表面的なことにこだわりすぎて、さらに同じように他人を判断する際も同じ価値観で判断するので、表面的な付き合いしかできない場合もあります。

 

否定されることに敏感

よく見られたい人は、心理的に幼少期にあまり褒められず育っている可能性があり、大人になってからも褒められるよりも否定されることに過敏になっています。

他人の意見が自分を左右するため、自己評価は低くなりやすいといえますね。他人の視線がきつく感じる、人生が不公平に感じるなど。そんなネガティブな気持ちになりやすいため、逆に他人からの評価を強く求めるようになるのです。

 

他人よりも優位でいたい

よく見られたい心理は、自分のためのメリットではなく虚栄心のため。優位に立つことで自分が幸福になれるだけでなく、存在意識を実感できるタイプです。

プライドが高く、自分らしさよりも他人より優れた人間を演じることで必死になっています。プライドが高い人は、心のどこかで自分自身を認めていないのかもしれません。

だからこそ他人からよい評価をされないと、優れている自分が見つけられず不安に。自己評価を高めると、優劣ではなく自分の立場に納得できるでしょう。

 

周囲に合わせないと不安

よく見られたいという心理は、自分の気持ちを抑えて周囲に合わせたい思いが強いため。一人だけ目立ち突出しているのが怖く、常に無難な居場所を確保するタイプです。

よく見られたい心理は、そんな気持ちがエスカレートした状態で、突然気持ちが不安定になったり急に疲れたりすることも。周囲に合わせたいのは、他人の視線に留まらないよう意識しているからこそ湧いてくる感情かもしれません。

 

他人の意見を気にしない方法

よく見られたい心理的特徴・他人の意見が気になるのは自分に問題があるから?よく見られたい心理は、多くの人が抱える承認欲求。それを満たすために、場合によってはやりすぎて疲れてしまうことがあります。他人の意見を過剰に気にせず、もっと楽に過ごすには次のポイントを意識してみましょう。

 

自分らしさを意識する

他人の意見を一切無視しようと思っても、今すぐ簡単にできることではありませんよね。人と違ったファッションでじろじろ見られたり、他人の価値観にそぐわないと否定されたりすることはあります。

そんな時は無理に他人を排除するよりも、「自分らしさ」を優先して暮らしてみませんか。他人があれこれ言ってくるのは止めようがありません。

そのたびに心を痛めてしまうと、完全に自分らしさを失うことに。他人は他人、自分は自分だと割り切り、快適で過ごせるようやりたいことを意識して過ごしてみましょう。

 

他人の期待に応えようと頑張りすぎない

よく見られたい心理は、他人を喜ばせたい願望も関係しているので、最終的に自分を犠牲にしているのと同じ。しかし人生で出会う人全てを幸福にしてあげることは不可能なのも現実です。

他人の期待に応えすぎない生活習慣は、他人の意見に左右されない秘訣のひとつ。嫌われてもいい、失敗してもいいと視点を切り替えると、自分の価値観で物ごとが判断できるようになるのです。

 

自分勝手にならないこと

他人の意見や考え方が気になると、何か始める際も他人の判断を求めるようになります。すると行動力も欠けてしまい、他人に頼るようになってしまうでしょう。

だからといって、他人の意見全てを否定していいというわけではありません。自分と意見が食い違う人がいるのは当然。否定的な意見があるのも仕方ないでしょう。

その時にネガティブなことをネガティブに受け止めないことが、他人の意見を意識しすぎないコツ。やりたい放題にならず、ポジティブに他人の意見を上手く自分で消化してみましょう。

 

思っている以上に自分が優れているサインとは?

よく見られたい心理的特徴・他人の意見が気になるのは自分に問題があるから?他人の評価はあくまでも違う物差しでの結果なので、それが全てではありません。自己評価を高めることがさらに幸福になる秘訣といわれていますが、自分が思っている以上に実は優れた人間である可能性は全ての人にあるのです。そんな実感を抱くには、次のようなサインを意識してみましょう。

 

自分のための時間がある

よく見られたいと他人の存在を意識していると、結果的に他人を幸福するための人間になってしまいます。本当の幸福とは自分が獲得するもので、他人から与えられるものではありません。

自分自身を不安に感じた時は、自分だけの時間を持てるかどうかを考えてみてください。エクササイズや食べたい料理を作る時間。自分のために何かできる人は、自分で思っている以上に優れた人間である証拠です。

 

失敗から学んだことがある

他人の意見が気になるのは当然。それは自分が社会の中で上手く存在するためにも大切な気持ちです。しかし他人の存在がモチベーションではなく負担に感じるのは、よく見られたい気持ちが強くなっているサインでしょう。

そんなに他人の評価に頼らなくても、失敗から学んだ経験がある人は充分に立派な人間である可能性があります。失敗か成功か、きちんと冷静に判断できる思考力は、よりよい人間になりたいためのステップ。

辛い経験をしても二度と同じことを繰り返さないよう、自分自身と対話できる人は安心できます。

 

情熱を持って取り組める

100%自分自身に満足している人は世の中にはいないはず。足りないところを補うために他人の意見を参考にしたり、さらに自分に磨きをかけたりする努力が、より優れた人になるための条件です。

そのためには情熱を持って取り組めることを持ってみましょう。やってみたい、興味がある、大好きだからという自分の意思や情熱で行動できる人は、自分が考える以上に優れた人間。

世の中には他人の意思に流されてしまう人も大勢いますので、ポジティブな気持ちで物ごとに取り組める人は、それだけ幸福を掴みやすいといえますね。

 

まとめ

よく見られたい心理になったら、まずはできることから始めてみませんか。他人の意見は、時には自分を変えるチャンスをもたらすこともあります。

それでも判断基準は自分が設定して、他人からの評価は有利に働くものだけを取り入れてみましょう。



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