転職には離職票が必要!もらっておくべき理由について

転職には離職票が必要!もらっておくべき理由について

転職の際に必要な「離職票」。辞めることばかりが頭をよぎり、大切な書類関係をうっかり忘れてしまうケースがあります。

離職票がなくても再就職はできますが、手当関係などで必要になる場面もあるので、転職する際は離職票はもらっておきましょう。

では離職票とはいつ必要になるのか、もらっておくべき理由や入手方法など、転職の際に大切な情報をご紹介していきますね。

 

離職票とは何か?

転職には離職票が必要!もらっておくべき理由について転職経験者なら聞いたことがあるはずですが、仕事を辞めないと手にすることのない離職票は、どのような意味がある書類なのか知らない人も多いもの。

これから転職を考えている人は、離職票というものがあると知っておきましょう。

 

離職票とは?

離職票は離職したことを証明する公的な文書で、退職した人がハローワークで失業給付金などの受給手当てをする際に必要になります。

離職票は会社によって対応は違い、退職者全員に発行する場合、退職者の希望があれば発行するなど色々です。転職する予定がある人で、次の勤務先が決まっているなら離職票は不要。

しかしこれから転職活動をする場合は、その間の失業手当てをもらうために離職票は必要になります。転職後の手続きをスムーズにするためにも、念のために離職票については会社を辞める前に確認しておきましょう。

 

離職票の種類について

離職票は「離職票-1」と「離職票-2」の二種類があります。退職後にこれらの離職票は会社から自宅に発送されるか、もしくは会社までとりに行くことが多くなっています。

二つの違いですが、離職票-1はカードタイプになっているのが特徴。失業給付を受ける際に、振込先の金融機関を指定するものになります。

そのため金融機関の確認印が必要で、給付を受ける際は普段利用している金融機関を指定すると便利です。もう一方の離職票-2には、退職理由や退職する直前半年の給与が記載されています。

 

離職票に書かれている内容

離職票は離職した証明になるもので、記載内容には離職理由と離職区分があります。たとえば解雇された場合は区分が「1A」、定年や移籍出向なら「2E」、正当な理由がある自己都合退職は「3C」など。

これらの区分により、失業給付の日数や受給の制限がありますので、とても重要なポイントになります。離職票は失業給付の手続きをするために必要で、きちんと手続きをしないと給付日数が残っていても、途中で打ち切りになる場合もあるのでご注意ください。

失業手当の申請をする際は、二種類の離職票を一緒にハローワークに提出します。

 

離職理由について

離職理由は、失業給付で差がつくので注意しなければなりません。会社都合か自己都合により変わりますので、離職理由は必ず確認しておきましょう。

離職理由はハローワークが、離職者と会社双方の主張を確認する書類をもとにして、総合的に判断します。場合によっては、離職者と会社から聴取を行う場合もあるかもしれません。

 

離職票を発行してもらうまでの流れ

離職票は、勤務していた会社から郵送されたり渡されたりするものですが、発行するのはハローワークです。

まず離職票を発行するためには、会社が必要書類をハローワークに提出し、ハローワークから会社に離職票が交付されて退職者の手元に届く流れになっています。

時間がかかる場合もあるので、退職が決まり失業手当の申請を計画している人は、会社に早い段階で離職票の準備をしてもらうことをオススメします。

一般的には退職後10日前後で、退職者に離職票が届くようになっています。何週間経過しても連絡がない場合は、会社に確認してくださいね。

 

転職先が決まっている人は不要

離職票は失業手当の申請に必要な書類なので、転職先が決まっている人や退職してすぐに働いている人には不要です。そのためハローワークでの手続きもありませんので、離職票について疑問がある場合は勤務先で確認しておくとよいでしょう。

 

離職証明書とは何か?

転職には離職票が必要!もらっておくべき理由について離職した際はあらゆる書類の手続きが必要で、転職する際に失業手当をもらう場合は、離職票が必要です。離職票とは違う「離職証明書」、名前が似ている書類ですが異なる目的があります。

 

離職証明書とは?

離職証明書を離職票と勘違いしてしまう人もいますが、この証明書は事業主が交付する書類で、退職する人が離職票を請求するために必要な三枚複写の書類になっています。

書類の1枚目は事業主の控え、2枚目はハローワーク提出用、3枚目は雇用保険補保険者離職票です。離職証明書と離職票は、なんとなく同じに見えるのですが用途は異なりますので、わからない時はハローワークで確認してもよいでしょう。

 

退職証明書について

退職証明書は、会社が退職したことを証明する書類で、失業保険などの手当ての申請で公的に使用するものではありません。

退職証明書は、退職者から要請があった場合に会社が作成するので、特に決められた書式もなく企業ごとに違ったフォームになっています。

 

転職先が決まっている場合の対処方法

転職には離職票が必要!もらっておくべき理由について失業保険の申請に必要になる離職票は、転職する人は注意して考えなければならないポイントもあります。すぐに仕事するから要らないという人もいますが、転職が決まっていても必要になる例外があるのです。

 

転職できない場合

退職してから仕事探しするよりも、タイミングよく次の仕事が決まっているほうが不安はなくなりますよね。その場合、失業保険をもらわなくても次の勤務先の給与があるため、生活に支障はないでしょう。

しかし決まっていたはずの転職先が突然倒産、もしくは採用を取り消される事態になることも、全く可能性がゼロではありません。このような予期せぬ事態を考えると、離職票を持っているほうが安心ですよね。

 

転職先に提出する場合

転職する際は、以前どのような会社に勤務していたか、どのような理由で退職したかを面接で質問されます。採用されてからも、離職票には雇用保険の加入期間や勤務状況などの詳細が明記されていますので、転職先では職歴を証明する書類として提示を求める場合もあります。

その場合に速やかに提出できるように退職する際は、転職先が決まっていても離職票を用意したほうが安心です。

 

早期退職した場合

雇用保険は離職した日以前2年間に、12か月以上加入が必要になります。もし新しい勤務先で上手くいかず早期退職した場合、ここでも失業手当の申請ができます。

失業手当は前職と現職をプラスして12か月になればよいので、万が一のことを想定して転職する場合は、離職票をもらっておくとよいでしょう。

 

転職先で提示を求められた場合

転職に離職票は不要だと思っていた矢先、新しい会社で離職票の提示を求められたらすぐに提出できるのが理想です。しかし離職票は退職理由が明記されていますので、転職の際に面接で話した内容と一致しない場合もあるかもしれません。

どうしても知られたくない情報が書かれている場合は、転職先に説明して提出を断るのも可能です。もし提示を求められたらなぜ必要なのか、提出理由を確認する必要があるでしょう。

 

転職先に提出する書類は何?

転職する際に、離職票が必要かどうかは自己判断になりますが、万が一のことを考えて失業保険の申請をしない人も手元にあったほうが安心です。

転職先にはいくつかの書類を提出しますが、主に必要となるのは「雇用保険被保険者証」と「年金手帳」です。社会保険加入するには雇用保険番号が必要になりますので、転職の際に離職票を持っていると安心なのは、こんな場面でも活躍するからなのです。

 

まとめ

転職する際は次の勤務地が決まっていても、事前に離職票の手続きをしたほうが安心ですね。いつどこで必要になるかわかりませんので、転職の際はできるだけ書類の不備は避けましょう。

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