転職一年目のボーナスについての疑問・満額支給はされるのか?

転職一年目のボーナスについての疑問・満額支給はされるのか?

転職一年目のボーナスの金額はどれくらいなのか、とても気になる部分ではありませんか。新卒の一年目とは違い、社会経験もある中途採用者という立場なので、転職一年目でもかなりのボーナス額を期待する人もいるでしょう。

転職は給与面を改善するために決意する人もいるように、かなりシビアなポイント。そこで今回は転職一年目のボーナスについて、知っておきたい大切なことをご紹介します。



転職一年目のボーナスの金額について

転職一年目のボーナスについての疑問・満額支給はされるのか?正社員として転職した人なら、初めてのボーナスがとても待ち遠しいものになるでしょう。転職活動中にあまり初年度のボーナス額をリサーチしない人も多いので、まずは転職一年目で想定されるボーナスについてご解説します。

 

満額支給は少ない

具体的なことを知らずに転職してしまい、一年目のボーナス額にショックを受ける人も決して少なくはありません。転職一年目のボーナスは満額支給されることはほとんどなく、1回目は前職のほうがよかったと感じるでしょう。

なぜ満額支給されないかというと、そもそも賞与・ボーナスというのは会社の業績が関係することを知っておく必要があります。

また対象になる期間も企業ごとに定められていますので、たとえば「半年間在籍しないと初回のボーナスは支給されない」といったルールがある場合も。

転職した人の場合はボーナス算定期間に満たないので、満額から多少マイナスされた支給金額になる傾向にあります。減額部分については会社によって計算方法が異なるのではっきりとは言えませんが、企業によっては転職一年目の人には、満額に満たない一定額を支給する場合もあるようです。

 

転職一年目のボーナス一例

あくまでも目安ですが、転職者のボーナスの一例をご紹介します。支給日が12月の冬のボーナスは、査定期間が4月1日~9月30日、支給日が7月の夏のボーナス査定期間は10月1日~3月31日という条件で見ていきましょう。

それぞれの在籍期間の日数がゼロの場合は、基本的にはボーナス支給なし。9月と3月入社なら在籍日数が1か月ありますので、満額の1/6、さらに在籍日数が増えるごとに金額も多少アップします。

このような算定をする企業だけでなく、査定機関の半分以上で満額や8割など、会社によって違いはあるものの、転職一年目のボーナスは入社タイミングにより1回目で満額をもらえない可能性のほうが高いといえます。

 

満額もらえるのはいつ?

基本的に会社の査定期間条件を満たしたボーナスから、満額がもらえるようになる傾向にあります。ということは転職一年目の2回目、もしくは3回目のボーナスは満額支給となるでしょう。

しかし会社の業績も影響しますので、満額が例年よりも低くなったり、経営困難で現物支給されたりする可能性も。ボーナス支給に関する条件や詳細は、会社独自の規定があるとされていますので、労働契約書などを確認しておきましょう。

 

ボーナスで損しない転職のタイミングについて

転職一年目のボーナスについての疑問・満額支給はされるのか?転職一年目でボーナスをできるだけ多くもらうには、転職のタイミングはいつになるのでしょうか。そこで有利にボーナスをもらうためのベストな転職タイミングをご説明します。

 

1月と4月入社

前提として、会社がボーナスの算定期間を設けている場合で比較してみます。前職のボーナスももらい、転職先でもある程度ボーナス金額を期待するなら、1月か4月の転職がオススメ。

1月に転職すると、夏と冬のボーナスは満額でもらえる可能性があります。4月入社だと夏のボーナスは支給なし、もしくは半額などの減額されたボーナス。

冬は満額が期待できるので、1月に転職したほうがボーナス額は多くなる可能性もあるでしょう。

 

試用期間に注意しよう

転職一年目のボーナスは、会社の査定期間が金額算定する際に関係していますが、企業によっては入社してから数か月間「試用期間」を設けていることもよくあります。

注意したいのは、この試用期間は会社の査定期間として含めない場合があること。たとえ1月に入社しても試用期間が3か月あれば、在籍日数がカウントされるのは4月からとなります。

転職してから半年経ってもボーナスが満額にならないというケースは、このような理由が考えられるでしょう。

 

前職を辞める際のポイント

転職一年目のボーナスは、今後の年収にも重要な点なのでとても気になるところ。さらに前職を退職する際も、ボーナスをもらってから辞めるかどうするかにより、金額的に大きな違いがあります。

ボーナスで損しないよう退職するなら、現職の賞与の支給規定をまず確認してください。在籍日数が反映されるボーナスがいつなのか、賞与支給前の退職タイミングを知っておくこと。

また退職届を出す場合も、ボーナスをもらって辞めるのがあからさまになるのもできれば避けたいことですが、中小企業では退職の意思表示をした後にボーナス額が少なくなるケースもあります。

しっかりと満額もらって退職するなら、支給後に退職を申し出るのが一番。会社側でもボーナス前後は人の動きを想定しているため、さほど悪い印象にはならないでしょう。ただし仕事の引継ぎをきちんと行い、周囲への配慮も大切です。

 

転職先のボーナス額が知りたい時は?

転職一年目のボーナスについての疑問・満額支給はされるのか?転職一年目でボーナスがいくらもらえるか、会社に質問するのは抵抗があるはず。ボーナスはこれだけ支払うといった法律があるわけではなく、会社独自の規定、さらには経営者の裁量が影響します。

かなり聞きにくいボーナスについて、転職活動中の人は次の方法で調べることが可能です。

 

求人広告で確認する

求人広告には給与や賞与について記載されていますので、まずは内容をじっくりと確認してみましょう。細かい金額や転職一年目のボーナス額まではっきり記載しているケースは少ないものの、自分なりにボーナス額を想定することは可能です。

また「賞与あり」とだけ書いてある場合ですが、この場合の賞与とは1万円の寸志も含まれますので、初年度は期待せずに待つことも方法かもしれません。

 

内定したら質問する

とても知りたいボーナスの金額。応募する前や面接でいきなり質問するのは、印象を悪くする可能性があります。入社前にどうしても知りたい場合は、内定したら会社の担当者に質問するのもひとつの方法です。

給与や賞与に関する質問や疑問は、会社に質問しても失礼ではありませんが、企業によってはよい印象を抱かないこともあるでしょう。この場合は前年度について質問するとよいですね。

 

面接で上手に質問する

「転職一年目のボーナス額を教えていただけますか」とストレートに質問したら、ほとんどの担当採用者は驚くでしょう。気になる部分なのですが、面接者にとってはかなり抵抗がある部分。

そんな時はボーナスではなく、「年収」の目安を質問してみましょう。それなら直接ボーナスだけを意識しているとは捉えられませんし、年収に関する質問はよくあることです。月給を考えて、年収との差額を自分で計算して想定することも可能です。

また面接では、自分で調べればわかることはなるべく避けることがコツ。リサーチ力がないと思われ、よい印象にならないかもしれません。

 

転職エージェントに相談する

応募先に悪い印象を与えずにボーナスについて質問するなら、転職エージェントに相談してみましょう。ボーナスをもらって退職するタイミングなども適切にアドバイスしてもらえますので、気になることはどんどん質問してスムーズな転職活動を行ってくださいね。

 

まとめ

転職一年目のボーナスは満額ではないかもしれませんが、新しいキャリアのスタートでは経験値を高めることも重要です。満額がもらえる時に自分のスキルもアップしているように、前向きな気持ちで転職プランを考えてみましょう。



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