聞き上手に共通する心理的特徴と他人から好かれる聞き上手になる方法
聞き上手の人の心理的特徴を知り、もっとコミュニケーション能力が豊かな人を目指してみませんか。よい会話のポイントは、相手の話をじっくり聞くこととよくいわれますよね。
スキルの一部だとわかっていても、会話の流れによって上手くいかないこともあります。そんな時にヒントにしたいのは、聞き上手に共通する心理背景。誰からも好意的に思われる人になるのは、聞き上手のコツを掴んでみましょう。
聞き上手の心理的特徴は何か?
聞き上手な人は心理的に与える影響もありますので、コミュニケーション講座で学ぶだけでなく、自然な態度がとても特徴です。ではどのような心理的特徴が人の話を聞く姿勢になるのか、理由を見ていきましょう。
控えめな性格
聞き上手の心理的特徴は、とても控えめな性格なので、自己主張はあまりしません。意図的にしないのではなく、どちらかというと自己主張が苦手なところがあるので、会話では相手にリードしてもらいたい気持ちが強いのです。
結果的には自分が話すよりも相手がたくさん話せるので、とてもよい聞き役だと思われることがほとんど。ただし意見やアドバイスを求められると何も言えず、苦労することもあるかもしれません。
相手に好意を寄せている
嫌いな人の話や全く知らない人の話はサラッと聞き流してしまいますが、好意を寄せている人だと相手をもっと知りたい心理作用が働きますので、自然と聞き上手になります。
話す表情がとても素敵、言葉遣いが気になるなど、特別な感情を抱く相手のことは何もせずじっと見ていたくなることがありますよね。
コミュニケーションのスキルなどは一切考えず、自然と相手に反応しているだけ。いつも自分の話を親身に聞いてくれる人は、きっと大切な存在なのでしょう。
集中力がある
聞き上手の人は集中力があり、心理的にその場の雰囲気や環境をきちんと察知するよう注意力を発揮します。会話はお互いに意見を言い合い、それぞれの思いを共有するもの。
しかし性格がぶつかり合うと、お互いに話し役になりたくて、達成感が得られない会話になってしまいますよね。聞き上手は心理的に自分が置かれた環境だけを意識していますので、相手の話を遮ることもなく、しっかり言葉ひとつひとつを理解しています。
聞いていないようでも、相手の言葉は全て頭に入っているので、気軽に相談ごとを持ちかけたくなる人になるでしょう。
心が広い
聞き上手は心理的に他人へ譲歩する気持ちが豊かで、自分が我慢しても相手が幸福になることを願っています。心が広くなんでも柔軟に受け入れられる人、そんなイメージを抱かれているでしょう。
聞き上手はたとえ反論したいことがあっても、相手の話が終わるまでは途中でコメントすることはありません。周囲がそれぞれ違う考え方であることを理解しているため、自分と意見が合わない人でも納得してくれるのです。
聞き上手とは相手の言葉を聞くのではなく、「心」を知ること。本当の意味での聞き上手は、そんな価値観を持っているはずです。
損得勘定がない
自己主張にこだわる人は、自分の存在意義を周囲に知らせたい願望が強いため、相手を遮ってでも自分の意見を通すでしょう。それは頭のどこかに損得勘定があるため、自分が有利になるよう、他人とコミュニケーションをとりたいのです。
聞き上手は相手と自分の立場の違いを理解していますので、「話を聞いてあげている」「相手のためにやってあげている」という上から目線ではなく、聞き上手の自分が役目を果たせることに喜びを感じているのです。
損得勘定がないため、一切自分の意見が言えなくても損した気分にはならず、相手が喜んでくれればそれで満足できることが特徴です。
自己肯定感が高い
聞き上手の心理とは自己肯定感が高く、自信があることが共通しています。ライバル意識がある人なら、相手を負かそうとして自己主張しないと気が済まないですよね。
聞き上手は自信があるので、たとえ自分のスキルを発揮できる場面があっても、無理やりアピールすることはないでしょう。自然と他人が評価してくれることを知っているため、コミュニケーションも同様に、無理やり自分が話す役目になることはありません。
人から好かれる話の聞き方について
音楽を聴き流すように話を聞かれたら、あまり快適ではありませんよね。聞き上手とはただその場にいるだけでなく、相手とさらに心が通う聞き方のコツを身につけています。
オウム返しをする
会話で相手が話すことは、実はその先に特定のリアクションを聞き手から期待していますので、会話をどう進めるかわからない時はまず「オウム返し」が無難なコツです。
たとえば「昨日、映画に行ったよ」と友人が話をしている時。相手が映画に関する話題をしたいのか、それとも出かけたことを知ってもらいたいのか、この段階では判断できません。
そこで「映画に行ったんだ」とオウム返しにすると、相手の会話の目的が掴みやすくなり、話し手もすんなり肝心な話題に入ることができます。
「映画を観に行く暇なんてないよ」と自分のことを先に話してしまうのは聞き上手ではないかもしれません。
沈黙時に質問する
聞き上手は相手の言葉を全て受け入れるだけでなく、流れをスムーズに維持するために、タイミングよく言葉を挟むことも大切です。仲がよい人と話が盛り上がっても、一瞬沈黙する瞬間はありますよね。
そんな場面で、自分は聞き役だからと沈黙を守り続けるのは、話し手が負担を抱えてしまうもの。沈黙を破るように質問することが、聞き上手のテクニックなのです。すると不穏な空気が元に戻り、リラックスして話題を選べるようになるでしょう。
リアクションする
聞き上手になるには、真剣に話を聞いていることを知ってもらうため、必ずリアクションすること。相槌を打つのは会話の難しい部分なのですが、多少場違いでも頷いたり「へえ」「すごいね」など、わかりやすいリアクションをしたりしてください。
ただ黙っているだけでは聞いていないと誤解されてしまいますので、一方通行の会話に感じることも。返答できない時は頷いて納得する姿勢だけでもアピールしてみましょう。
感情をリピートしてあげる
聞き上手の特徴は、相手の心まで掴む聞き方ができることです。その方法としては、相手が感じたことや感情をリピートして、自分も同じ立場であると教えてあげること。
たとえば仕事で失敗した時は「慌てたでしょう」と共感してくれる姿勢を示すのです。話し手が今どのような気持ちなのかは、話し方や表情でなんとなく想像できるでしょう。
聞くだけでなく、あらゆる情報を相手からキャッチして、気持ちに寄り添ってあげてください。
質問力を身につける
会話をリードするのは、実は聞き役の仕事。話し手がもっと話したくなるよう、上手な質問をすることがコツです。「映画を観た」という友人には「どんなジャンルの映画なのか」「どこで観たのか」「作品の感想はどうだったのか」など、色々と質問できることがあります。
話したいことがあっても、どう切り出せばよいのかわからない人も多いため、そんな時にきっかけを作ってあげるのも聞き上手の役目。
話をきちんと聞いてくれ、しかも質問で会話をつないでくれる人とは、どのような時でもコミュニケーションをとりたくなります。
まとめ
聞き上手の人は、心理的に他人への思いやりがあり、自分の会話のスキルに自信があるのでしょう。聞き上手になるとさらに強い絆で他人とつながることができますので、会話に苦手意識がある人は、まずは相手の言葉にじっくり耳を傾ける習慣から始めてみませんか。