興味がなくなるときの心理状態・夢中になることほどあっさり忘れてしまうのはなぜ?
興味がなくなるのは心理的な要因があるからで、恋愛や趣味、仕事など、夢中に取り組んでいたことほど急に興味をなくすことがあります。
たとえばビジネスのように、出会った時は一生打ち込めるはずだと気持ちが高ぶっていたのに、急に興味をなくすと終わってしまうもの。
このように人間は興味を持つことと持たないことのギャップが激しく、心理的なことを考慮して普段の生活を豊かにするコツが必要なのです。
興味がなくなる時の心理状態について
あんなに夢中になっていたのに急に興味がなくなった、という経験はありませんか。自分でもわからない気分の変化。それは次のような心理背景が関係しているからなのです。
最初から興味がなかった
面白いと思って始めた趣味。夢中になっていたけれど、あっさり手をつけなくなることがあります。興味がなくなる時の心理状態は、実は最初から興味がないことを自分では自覚していなかったので、はっきり現実が見えた状態だから。
大好きだと思って付き合った人が本当は好みではなかったように、興味をなくしたのではなく、最初から本当は興味がなかったのです。こんな時は、最初の段階を思い出してみましょう。
たとえば自分の仕事。やりがいを感じられる仕事だと思って始めたけれど、急にやる気をなくす状況があります。最初にやろうと思ったのは「興味」なのか、それとも行動に結びつく別の理由があったのではないでしょうか。
納得できない理由がある
興味がなくなる時は、心理的に自分が納得できない何かがあるため。気になることがひとつあると、それを乗り越えるためにあらゆる言い訳や解釈が必要になりますが、どうしても納得できない事態があると、楽しかったことも急に興味をなくしてしまいます。
たとえば川の向こう側がとても綺麗で、渡りたい興味が強く湧いてきても、橋が架かっていないから渡れない状態。どうにもならない状況があると、興味をなくすように自分で気持ちをコントロールしているかもしれません。
状況が変わってしまったから
興味がなくなるのは、心理的に自分の心の変化のためではなく、興味を持っていた対象が変わってしまうことも関係しています。たとえば大好きで夢中だった絵画の趣味。
時間があっという間に過ぎてしまうほど楽しんでいたのに、画材の値段が急騰して経済的にできなくなるようなケースもあるでしょう。
興味を持った時と同じ状態が続かないと、気持ちを維持するのも大変ですよね。対象物の状況が変化することは人間関係でもよくあり、気が合う人と仲良くなっても実は意地悪だったなど、こんなはずじゃなかったのに…というケースです。
他に大切なことがある
興味がなくなる時の心理状態は、他の物ごとと比較しているため、もっと楽しいことが見つかったのも理由です。一番興味を持っていたこと以上に魅力的な何かが見つかってしまうのは、すでに興味を失いかけている心理状況がありますので、実際はそれほど楽しいことでなくてもよく見えてしまうのでしょう。
喧嘩中の恋人よりも、出会ったばかりの異性のほうが素晴らしく見えてしまうような場面。他に大切なものや優先すべきことが見つかると、今まで夢中になっていたことはあっさり忘れてしまいますね。
飽きっぽい性格
興味がなくなるのは、心理的に自分の価値観や性格が関係しているので、もともと飽きっぽい性格だと時間が経つと自然と興味をなくしてしまいます。
一通り楽しめばそれで充分。深く物ごとを追求するタイプではないので、表面的なことを理解すればそれで満足なのです。このような人は興味を持つことがたくさんあり、熱しやすくて冷めやすい性格ともいえるでしょう。
視野が広すぎるため、ひとつのことに集中できないので、結果的に全てが中途半端になる可能性があります。
集中できない理由がある
興味がなくなる時は、心理的に不安や恐怖心などを抱いている可能性もありますので、他のことで頭の中がいっぱいだと集中力がなくなります。
夢中になって読んでいた小説の内容が頭に入ってこない場面。それは仕事や人間関係など、他に考えることがあるからでしょう。すると興味が自然となくなり、やりたいことも負担に感じてしまい、結果的に夢中になっていた自分の存在を忘れてしまうこともあります。
夢中になる自分を見つける方法
趣味や仕事など、なんでも自分が夢中になって続けられることがある人は、人生の幸福度も高くなりますよね。やりがいとはあらゆることに対して感じられるものですが、そのためには興味が湧くことを見つけることが大切です。
自分が何をしたいのか悩んでいる人は、じっくり自分の心に耳を傾けて、夢中になるコツを考えてみましょう。
夢中になれない理由を考える
興味がなくなる時は、心理的にさまざまな理由がありますが、夢中になっていたことを忘れてしまうのは、自分に制限をかけてしまうのが原因のひとつ。
本当の自分はこうしたいけれど、これが原因でできない、こんな状況ではできないと理由づけをしていませんか。また他の人の考え方や評価を気にして、自分のやりたいことを制限してしまう場合があります。
夢中になれないのは、夢中にならないよう自分の心がブレーキをかけるためで、多くの人は本当の理由を自覚していないのです。さらに夢中になることが見つからないのは、興味を持ってもそれをやることに価値があるのかという基準で判断するため。
この仕事をしても自分のスキルにつながるのか、この人と付き合ってメリットがあるのかなど、本心がやりたいことを却下しているのです。
やりたいことを自覚する
夢中になる時期は自然と訪れるのが一番ですが、ストレスが多い社会で生きていると、自分のやりたいことは後回しになってしまいますよね。
そんな時はやってみたいことをリストに書き出してみましょう。どんな些細なことでもいいので、興味があることを自覚すると自分の進路方向が見えてきます。
そこから新しい世界が発見できる可能性もあるので、夢中になりそうなものをまずは理解してください。
感情を冷静に把握する
興味がなくなる時は、心理的にもっと興味があることが表れた可能性があります。夢中になったことを忘れてしまう自分にがっかりする人もいるはずですが、そんな時は感情を冷静に観察してください。
今興味がないからこれで終わり、ではなく、再び興味を取り戻すこともあるでしょう。夢中になれるものが見つからないのは、自分の気持ちを無視したり、一時的な感情で判断しようとしたりするためです。根気強く自分を信頼して、夢中になれるものを探してくださいね。
小さなポジティブ行動を増やす
夢中になることは、他人が驚くようなものである必要はありません。自分が幸福で楽しく充実できるもの。価値観は違って当たり前なので、周囲がどう思うかはまず忘れてください。
大きなことを達成しようとせず、今は小さなポジティブ行動を増やすことがコツ。たとえば「楽しくない」と思うことを減らし、「楽しい」と気分が前向きになる感情をどんどん増やしていきましょう。
人生を変えるほど夢中になることは、最終的なゴールです。そこに到達するまでにはあらゆるポジティブ行動が必要で、連鎖的に楽しいことが増えてくるはず。今は小さなことでも感謝して楽しめる環境を整えてくださいね。
まとめ
興味がなくなる時の心理は、対象と自分の心の変化が関係していますね。興味をずっと維持するのは大変なので、人生で優先したいことは、たまには気を休めながら続けることも大事です。