お金を使いたくないときの心理状況を理解して物理的に満足する方法
お金を使いたくない時の心理とは、どのような状況になっているのでしょうか。お金を一円も使わず、給料丸ごと貯金できるのは誰もが憧れるところですが、現実問題、生きていくためにはあらゆる出費が必要です。
そこで今回は、必要なものまで買いたくない、お金を使いたくない時の心理背景について、気になる理由を詳しくご解説していきましょう。お金がない時は、物理的な満足感をどのように得るべきなのでしょうか。
お金を使いたくない心理になるのはなぜか
いつまでも手元に残らないのがお金。使わないようにしても、突然の出費で多額のお金が消えてしまうことがありますよね。欲しいものがあっても買わずに我慢するのは、次のようなお金を使いたくない心理があるからかもしれません。
損したくない気持ちが強い
お金を使いたくない時の心理状況は、過剰な「損したくない」気持ちがあるためで、買ってから後悔する自分がいるのがわかっているのです。
欲しいものがあっても、他にも安く売っているところがあるかもしれない、そんな考えが浮かぶと損しそうで怖くなるのでしょう。お金と交換したものが同等の価値があるとは思えず、いつも高い買い物をさせられたような気持ちになっています。
そのため買い物自体があまり好きではなく、よほど必要にならないとお金は使わないタイプですね。
将来がとても不安
将来を考えてきちんと貯金している人は、今とりあえず生活ができればそれで満足。派手にお金を使って旅行したり、車を買ったりすることに価値を感じず、将来のための貯蓄で満足感を得ています。
世代によってもお金の価値観は違いますので、自分の親のように余裕がある老後を過ごしたいと思う世代は、とにかく使うよりも貯蓄。無理な我慢に精を出していますが、思うように貯金が貯まらない人もいるでしょう。
美味しいものは後で食べるタイプなので、上手く計画しないと誰かに食べられてしまう不安もあるかもしれません。
罪悪感がある
「買わなければよかった」「お金を使ってしまった」という罪悪感は、誰でも経験があるはずですが、お金を使いたくない時の心理状況の根底にもこの罪悪感があります。
自分で稼いだお金を使うのは決して悪いことではありませんが、過去に低収入で生活が苦しかった経験をした人や、お金を悪いものと解釈する人は、使った時に罪悪感を抱くのです。
贅沢をしてはいけないという考えもあるので、決して派手な生活は好まず、高いものよりも安いもの、不要なものよりも今必要なものを中心に考えています。
お金がないから使えない
お金を使いたくない心理背景にあることは、物質的に使えるお金がないため。欲しいものがあっても買いたい気持ちを抑えつけていますので、このタイプは使えるお金が入ってくるとパッと使ってしまう場合もあるでしょう。
使えないストレスを発散するためにお金を使ってしまうので、常にない状態が連鎖的に続いているかもしれません。
給料日の前の金欠状態。毎月同じように苦しい思いをするのは、金銭管理が上手くいっていないからかもしれません。我慢できない人は、クレジットカードや分割でお金を使う満足感を得ているでしょう。
自分だけ得したい
お金を使いたくない時の心理は、自分の得だけを考えていますので、世間からは敬遠されているかもしれません。ご馳走してくれるなら喜んで出かけるけれど、自分からは誘わないタイプ。損得勘定が強いので、安い買い物をする時でもいかに安く買うか、さらに一歩踏み込んだ作戦を考えるでしょう。
このような人は、基本的にお金がなかった経験をしているため、二度と辛い生活をしたくない思いがあります。それがエスカレートすると、他人のためにお金を使えなくなり、人間関係にも悪影響を与えることがあるかもしれません。
お金を使いたくないのはこんなもの
生きるための食費、光熱費などは、嫌でもお金を払わなければならないものですが、無駄使いを嫌う人はさらに次のようなこともお金を使う対象から外したくなるでしょう。
冠婚葬祭のお金
冠婚葬祭の費用は、お金を使いたくない時こそできれば避けたい状況ですよね。たとえば友人の結婚式など、自分の意思というよりは世間的な手前、人付き合いを悪くしないための出費です。
給料日前に会社関係の人の葬儀があると、香典を包む時にもつい金額を減らしたくなるかもしれません。結婚式は予定がわかっているのでお祝いは準備が可能ですが、突然の葬儀では慌てる気持ちも持ってしまうのです。
外食
お金を使いたくない時の出費で後悔してしまうのが、外食費用。付き合いが悪い人だとは思われたくないので、しぶしぶ誘われたら食事やお茶に行くこともありますよね。
後はコンビニのコーヒーやお茶も同じで、100円程度だからいいと思っても、毎日一本購入していればかなりの出費になります。お金を使いたくない時は、まずこれらの外食やテイクアウトなどのお金はとても無駄に感じるはず。家でも作れるものを買う行為は、節約家にとってご法度かもしれません。
オンライン通販の送料
できれば払いたくないものは、オンライン通販の送料。お金を使いたくない時は心理的にもかなりひっ迫した状態で、少しでも余計な出費をしないよう工夫します。
送料はたった数百円でも、近くのお店に買いに行けば無料。ネットで買い物をする時は、必ず送料無料のお店でないと損した気分になります。
お金を使いたくない時は「無料」「割引」という言葉にとても敏感になり、よく考えないと高い買い物をすることもあるので注意が必要です。
洋服代
とりあえずなんとかなるものなら、お金がない時にわざわざ買うことはありませんよね。そんな対象になるものは「洋服」「化粧品」「バッグ」などのファンション関係。
欲しいけれど買えないアイテムで、給料日になるまで我慢。しかしいざ買う時になってもお金を使いたくない人は、自分に言い訳をしながら買わずにいることも多いでしょう。
似たような服があるから要らない、出かけるところがないから要らないなど。そんな我慢に慣れてしまい、洋服の数は一向に増えていきません。
物理的に満足感を高めるコツ
お金を使いたくない時は、心理的に自分の欲を抑えている理由があります。慣れてしまえば平気でも、周囲がお金を楽しみながら使う様子は、次第に苦痛に見えてきます。そんな人は次の方法で、物理的な満足感を高めてみましょう。
使える金額を決めておく
お金を使いたくない心理状況は、必ずしも使えるお金がないわけではなく、「我慢」を美徳としているので、知らない間にストレスが溜まっています。お金を使う行為は気分転換にもなりますので、毎月少額でいいので使える金額を決めておきましょう。
欲しいものをリストにする
お金を使いたくないのは、欲しいものを無視している状態。目的に向かって貯金することは、金銭管理のモチベーションにつながりますので、今すぐに買わなくてもとりあえず欲しいものややりたいことをリストにして、自分の欲と向き合ってみましょう。
精神的な満足度を高めることが大切
欲しいものに囲まれて暮らす人生には終わりがありません。物理的な満足度はさらに上を求めてしまうため、さらなる我慢が必要になることも。
そんな時は心の豊かさを高めるよう、趣味などで物欲を抑制することもよいかもしれません。
まとめ
お金を使いたくない心理状況を上手に活用すれば、精神的にも物理的にも豊かな人生にメリットがあるでしょう。金は天下の回り物といわれるように、納得できるお金の出入りが大切ですね。