プレゼンが苦手なのはなぜ?原因と対策について
プレゼンが苦手という人はとても多く、準備をしても本番で必ず失敗や不足点がある場合も。人前で話す場で、頭の中が真っ白になるほど緊張するのは当然かもしれません。
プレゼンは慣れが必要ともいわれていますが、苦手に感じるのはそれだけではないでしょう。そこで今回は、プレゼンの苦手を克服するための原因と対策について、詳しくご解説していきますね。
プレゼンが苦手!失敗する原因とは?
プレゼンが大好きという人は、世の中にそれほどいないはずです。人前で重要な話をするのは、緊張感がつきもの。中途半端なプレゼンは、仕事の評価につながるケースも。では失敗しやすい原因についてご説明しましょう。
完全に暗記していない
手元のメモ紙を読みながらずっと顔を下に向けたままでは、あまりカッコいいイメージはありません。プレゼンが苦手な人は暗記して、すらすらと人前で話すことにこだわりすぎて、逆に失敗してしまいます。
プレゼンは、伝えるべきことがあるために話す機会。重要事項をまとめて書き出し、前日に暗記をしても当日の「緊張」が、次に言うべき言葉を忘れさせてしまうのです。
プロのプレゼンのように、周囲の目を見ながら感情も込めて話ができるのは理想的ですが、未完成な暗記は失敗の原因です。やるならきちんと覚えておくこと、もしくは完全暗記にこだわらず、台本を上手く取り入れるのもよいでしょう。
ツールが上手く操作できない
プレゼンが苦手なのは、パワーポイントなどのツールの操作が苦手なためです。プレゼンには欠かせないパソコンの操作。わかっているつもりでも、ソフトのバージョンが違うなど、突然の事態に慌ててしまいます。
またよくあるのはプレゼン資料が上手く動作せず、思ったように表示されないなど。動画再生ができず、詳しく説明する部分がアドリブになってしまう、グラフがずれてよく見えないなどの事態になる時もあります。
このような失敗を避けるには、当日使用する会議室の機器を事前にチェックしておくと安心です。
色が見えにくい
自分のパソコンで見た色と、会議室のスクリーンで見る色は若干異なります。事前に作った表など、プロジェクターだと薄い色の部分がさらに薄くなり、離れた席の人からは見えにくい場合もあります。
この失敗を避けるためにも、事前に当日使用するプロジェクターで資料をもう一度見直しておきましょう。
内容が伝わらない
プレゼンが苦手に感じる人に共通するのは、内容が相手にきちんと伝わらないことです。資料の内容が理解しにくい、または緊張して話していることが伝わらない。
中にはさほど緊張せず、自分では完璧にやったつもりでも、聞き手からすれば全くプレゼン内容が頭に入ってこない場合もあります。
プレゼンは仕事の一部ですが、多少はエンタメ的な興味や刺激をプラスすると、人を楽しませながら気軽に意見交換もできるようになります。面白くて役に立つプレゼンを意識してみましょう。
質問で失敗
プレゼンは自分で提案する内容や、リサーチしたことなどを話す場所。そのため一方的に話せば終わりだと、油断してしまう人もいます。
しかしプレゼンでは必ず質疑応答がありますので、全く準備していない部分について聞かれてしまうと、頭の中は真っ白になるでしょう。
慌てないためには、質疑応答用の資料も事前に準備しておきましょう。一番難しそうな質問を想定しておくこと。またわからない部分は適当に答えるのでなく、正直に答えるのも大切です。その場で回答できない内容は、後日メールで返答する対応もよいでしょう。
よいプレゼンにするための話し方のコツ
一対一の会話なら、相手の表情や態度でコミュニケーションが上手くいっているか、すぐに判断できます。しかしプレゼンとなると、一人一人を確認しながら話を進めることはできません。
資料の内容はもちろん大切ですが、プレゼンを成功させる鍵は話し方と伝え方なのです。
間をとりながら話す
緊張するので、一気に話して終わらせたいと思うのは、多くの人に共通する点です。早口で話しても、肝心な部分がきちんと伝わりませんので、プレゼンの苦手を克服するならメリハリをつけた絶妙な「間」を入れましょう。
たとえば聞き手に質問を投げかける「この方法で、毎月いくらの予算が節約できると思いますか?」という一文。すぐ後に回答を伝えるのでなく、少し間を入れるとよいですね。
すると聞き手はその間に質問の答えをイメージし、もっとプレゼンに引き込まれていきます。注意したいのは上から目線にならないよう、プレッシャーをかけず間を入れることです。
はっきりとわかりやすい話し方
聞き手の中には年配の管理職、新入社員など幅広い年齢層の聞き手がいます。誰にでもわかりやすくするためには、大きな声ではっきりと話すこと。
また緊張していると早口になりやすいので、ゆっくりとスピードを落として、とくに大切な部分は周りの表情を確認しながら丁寧に説明してください。
ジェスチャーを入れる
ただ書類を読んでいるだけでは、聞き手は飽きてしまいます。パワーポイントを使った説明は、だらだらしやすいプレゼンに変化をつけるツールになりますが、話し手のジェスチャーも時には興味を引くチャンスになるでしょう。
たとえば「この活動では、3つの問題が考えられます」と指で3本示したり、小さいもの、大きいものを腕でサイズを表現したり。こうすると伝えたい内容がわかりやすくなり、重要なポイントが掴めます。
緊張しないコツ
なんでも未完成だったり準備不足だったりすると、さらなる緊張感を招きます。プレゼンが苦手な人は、事前にきちんと準備をしておきましょう。
不安な場合は前日に同僚にフィードバックしてもらい、改善点を見つけておくのも必要です。緊張感を取り除くためには、深呼吸をしてみてください。
また聞き手の中に、自分の意見や考えに賛同してくれる「味方」を見つけると話がしやすくなり、緊張感が軽減する可能性もあります。
プレゼンの練習方法について
苦手意識を克服するには練習を重ねて、本番のシミュレーションをしましょう。しかし大勢の前で話す練習は機会がなく、結果的にいきなり本番になる場合が多いですよね。
そこでオススメのプレゼンの練習方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
実際のプレゼン映像を何度も見る
周囲をあっと言わせるプレゼンは、いくつか世界的に有名なものがあります。自分のプレゼンに何が不足しているか発見するためにも、実際のプレゼン映像を色々と探してみましょう。
たとえば企業の製品説明会。ネットやテレビを使った、素晴らしいプレゼンの映像があります。親近感を持たせるためには、同業種のプレゼンの様子を見ると参考になります。
話すことと伝えることは、プレゼンだけでなくニュースやドキュメンタリーなどのテレビ番組からも、参考になる秘密が隠されています。
動画で基礎を勉強する
プレゼンの方法は、DVDや本で販売もされています。また本格的にマスターしたいなら、セミナーに参加するのもひとつの方法。
そんな時間がないという人は、動画サイトでプレゼン基礎について学ぶのもよいでしょう。プレゼンは実際にやってみないとわからない部分は色々とありますが、話し方や進め方など基礎を知っておくと、当日の緊張感も多少は和らぐはずです。
プレゼンを左右する導入部分、そして最後の締め方など、動画の講座はわかりやすい勉強方法になります。
まとめ
プレゼンの苦手を克服するには、最終的に自分の情熱を相手に伝えるのがコツです。多少の失敗はつきもの。そんな場面で自分らしく対処できると、聞き手にも思いが通じるでしょう。
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