他人に注意する人の心理的特徴を理解してみよう・表面的にはわからない複雑な心とは
他人に注意する人の心理背景には、どのようなことが隠されているのでしょうか。他人の言動で目につくことがあっても、実際にはなかなか一言いえないものですよね。
そんな時にはっきりと態度に出して注意する人は、他人が表面的にはわからないことが関係しています。では早速ですが、他人に注意する人の心理的特徴について詳しくご解説していきましょう。
他人に注意する人の心理とは?
人に注意するのはかなり勇気が要ること。たとえ自分が教える立場にあっても、間違いを指摘する行為は一瞬考えてしまいますよね。では他人に注意する人は心理的にどのようなことが影響しているのか、早速見ていきましょう。
自信がないので不安
他人に注意する人は心理的に自分に自信がなく、弱いところを知られないように少し強い態度に出てしまいます。細かいことも見逃さず指摘してくる態度は高圧的にも見え、相手は委縮してしまう場合も。
そんな態度を見ると、自分が尊敬されたように誤解してしまうのかもしれません。自信がない人は2パターンあり、見るからにビクビクするタイプと、逆に反動で威圧的になる人がいます。後者の場合は他人に注意したり、制圧したりする態度が特徴でしょう。
承認欲求が強い
他人に注意する人は、承認欲求が強いことが心理背景にありますので、周りから尊敬されたいために他人の行動を厳しくチェックしてプレッシャーを与えています。
その理由はあまり他人から褒められた経験がないなど、承認される場面が少ないのでコンプレックスになっているとも考えられますね。優秀な人を見ると嫉妬してしまうので、そんなネガティブな気持ちを抱かないように他人へ意識を向けているのでしょう。
承認欲求が強い人は自信のなさも影響していますので、注意して他人から感謝されるとそれが自分の自信につながるかもしれません。
勝ち負けにこだわる
他人に注意する人は、心理的に結果が全てだと思っていますので、勝てない場面で無駄な努力はしません。その理由はプライドが高いことが関係しているため、自分が他人を注意して指示できる立場でないと弱い人間に感じてしまうのです。
プライドが高い人は自分の能力をアピールするために、わざと自分よりもできない人を選び指摘しているはず。差をつけて勝ち負けがはっきりわかるよう、自分から相手の負けをアピールしていくのです。
自分の存在意義にこだわる
他人に注意する人は、心理的に自己重要感を満たしたい願望があり、存在意義を周囲に知らせるために「注意」という行動になっています。「ここはこうではありませんよ」「合計金額間違っていませんか」など、指摘された人にとっては「教えてくれてありがとう」という気持ち以上に「細かい人だ」と否定的な印象を与えてしまいます。
相手がどう感じようが、注意が好きな人には一切関係なし。自分の存在が相手に伝わればそれで満足できるのです。
完璧主義だから
他人に注意するのは心理的に完璧主義なためで、自分が満足できるよう他人にも同じレベルを求めています。きちんと完成しないと気が済まないため、他人にも細かく指導して注意も忘れないでしょう。
ざっくりした説明で済むところもしつこいくらい補足するので、周りからは面倒な人に思われることも。柔軟な対応ができない一面もありますので、コミュニケーションで温度差を感じることもよくあるかもしれません。
他人の不幸を見るのが好き
他人に注意する人は、心理的に周りの人が喜び幸福でいるのが嫌。ネガティブな性格で、物ごとを暗くひねって考える傾向がありますので、自分が幸福であればそれで満足なのです。
他人の幸福から得られるものは一切なく、上手くやっている人ほど妬みを持ちやすくなり、そんな時にちょっとしたことでも注意したくなるのです。
幸せな人を放置しておけばいいのに、足を引っ張らないと納得できないネガティブさが特徴ですね。
優位な立場に立ちたい
他人に注意する人は、心理的に相手よりも自分が優位でいたい願望が強いため。注意とは相手の間違いや不足を指摘することなので、その時点で優劣が出来上がってしまいますよね。失敗した人を見つけることで、自分に得点が加算された気分に。
優位に立ちたいのは、自分が他人よりも優れていると信じているためで、自分以上の人が出てこないように常に優劣関係を意識したいのでしょう。実力が伴わない場合もあるので、単に厳しい人という印象を与えています。
細かく注意してくる人の対処策について
職場や友人、SNS上でも細かい性格の人はいますよね。他人に注意する人はどこにでもいる存在なので、プレッシャーを感じずやり過ごすには次の対処策を講じてみましょう。
感謝すること
他人に注意する人は、心理的に他人よりも優位でいたい願望が強いため、相手の気持ちをくすぐってあげるとその場ではあっさり引き下がる可能性があります。
間違いを指摘してくれるのはどのような意図があるにしても、大きなミスを未然に防ぐメリットもありますよね。そのため、教えてくれた人には「ありがとう」と感謝の気持ちは示しておきましょう。
ただの親切心で、他人のやることが気になる人も世の中には多く存在します。厄介な人だとはねつけず、気づいてくれたことだけにフォーカスして、親切心なのだとポジティブに受け止めてください。
よいところを見つける
他人の失敗を見つけては細かくコメントしてくる人は、正直面倒な存在です。そんな人が自分の近くにいると、やることが全て監視されているようでストレスですよね。
しかしそんな印象を強く抱いてしまうと、相手のよいところが見えないので、違った視点から相手を分析してみましょう。他人に忠告されるのは決して嬉しいことではありませんが、もしかしたら心配してくれているのかもしれません。
きちんとルールを理解して、正しいか間違いかを判断できるのはスキルのひとつ。注意するほど自分のことを意識してくれているのだと思えば、少しは気持ちが楽になるでしょう。
失敗しないよう意識する
他人に注意する人の中には、わざと皆にわかるように人前で注意する人もいますよね。このタイプはプライドが高く周囲に認められたいためなので、注意をする相手の気持ちはあまり考えていません。
対処が難しい相手ではありますが、このような場面を避けるためにも相手の期待を裏切らないこと。失敗しないよう注意して生活することも必要ですね。
また高圧的な態度で注意してくる人には、反抗的な態度をとらないことも重要です。反論するとさらに状況が悪化して、もっとターゲットにされやすくなるでしょう。
聞き流す
他人に注意する人は嫌がらせでやっている場合もありますので、相手の真意を掴むためには他の人への態度もチェックしてみましょう。もし自分だけに厳しい態度で接してくるのなら、ターゲットになっている可能性もあります。
まずは注意されないよう充分に配慮すること。そして注意されたらその場では納得したように相手を受け入れ、聞き流してしまうことも方法です。
毎回きちんと相手の態度を理解しようとしても辛くなるだけ。「教えてくれてありがとうございました」と表面だけでも感謝しておけば、その場面は解決するはずです。
さらに間違いについてしつこく指摘したり、否定的な態度をとってきたりする場合は、他の人に相談することもオススメです。
まとめ
他人に注意する人は、心理的に自分が注意されたくない気持ちが強いのかもしれません。間違いは自分で発見するのが一番ですが、うっかりミスは誰でもあること。
面倒な人に注意されないよう気持ちを引き締めるのは、モチベーションとして活用してみませんか。
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