呼び捨てする心理・職場で年下を呼び捨てにする人との付き合い方
呼び捨てにする心理は、どのようなことが考えられるでしょうか。普通の人ならいきなり他人に呼び捨てされると、決して気分がよいものではりません。
しかし上下関係があるシチュエーションなら、呼び捨てが当たり前になることもありますよね。職場がそのひとつ。上司に呼び捨てされる新入社員、そんな風景はごく普通で、周囲もさほど気にしないかもしれません。
しかし職場の中には、やたらと年下の人を呼び捨てにする人もいます。そこで今回は、そんなタイプの人との付き合い方についてご解説しましょう。
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呼び捨てにする心理にあること
対人関係はマナーがとても大切なので、人柄が影響する職場ではとくに注意したいですよね。では他人を呼び捨てすることに抵抗を感じない人の心理とは何か、考えられるポイントをご説明しましょう。
自分の立場をアピールしている
呼び捨てにする人の心理は、相手に自分の立場をアピールする意味があります。たとえば同期。勤続年数が同じなので、比較対象になりやすい存在です。
ライバル意識もありますので、相手に少しでも自分が上であることを知らせるために、呼び捨てにする場合があります。体育会系の企業なら、部下であれば年齢に関係なく、呼び捨てが習慣化している場合もあるでしょう。
社内での人の呼び方は、周囲の雰囲気に合わせるのが一番ですが、仕事をスムーズに進めるうえで敬称を使ったほうが無難と考えられます。
全く知らない人から呼び捨てにされると、その人のほうが自分よりも偉いと感じますよね。そんな効果を持っている呼び捨て。場所を考えないと、他人を不快にさせる場合もあるので注意が必要です。
弱者に強い態度をとる
呼び捨てにする人は、心理的に自分が優位に立ちたい思いがありますので、呼び捨てにしても怒らない相手だけをターゲットにしています。
かなり格付けの違う人から呼び捨てにされるのは、どうしても仕方ない場面。でも半年、1年程度自分よりも勤続年数が長い人から呼び捨てにされると、一瞬困惑しませんか。
このタイプの人は、弱い立場の人には攻撃的にアプローチして、自分の強さを示しています。しかし逆に自分がやり込められてしまう相手だと、態度が大きく変わり機嫌をとってしまいます。
好意的に思っている相手
たとえば社内で気に入っている異性の社員。自分の存在に気付いてほしいため、他の人とは違う呼び方で近づくことがあります。呼び捨ては男性が女性にすることが多く、女性からすればとても頼もしく感じる可能性もあるでしょう。
恋愛感情がある相手、またはとても親しい関係なので、どのような呼び名でもお互いに納得できると呼び捨てする場合があります。年功序列型の企業は近年減っているといわれていますが、キャリアを伸ばすためにも転職が一般的になり、新しい勤務先には自分よりも年齢が若い社員が存在します。
そんな時に呼び捨てにされると判断に困るものの、それが自分の好みの人だと急接近した気持ちになるでしょう。
相手に威圧感を与える
怒られる時に、名前を呼び捨てにされた経験がある人もいるはずですが、名前の呼び方はその時の感情を示します。呼び捨ては、とくに威圧感がありますよね。
年下を呼び捨てにするのは相手と自分の間に壁を作り、違うレベルであることを知ってもらうため。威圧感を与え、相手の気持ちや考え方をコントロールしたい意図があります。
「さん」「ちゃん」はとても優しく響くので、呼ばれた相手は快く返事できますが、友人に呼び捨てされた場合だと闘争心が湧いてしまいます。
自信がない
呼び捨てにする人は、心理的に自信がないと考えられます。自分の弱点を隠すために強い態度で、最初にアプローチして防御しています。
自信がない人は相手に負ける不安がいつもあるので、名前の呼び方で高圧的な態度を意識。しかし本当の姿を知っている人から見たら、呼び捨てにする器の大きさはすぐにバレでしまうでしょう。
差をつけている
友人はちゃん付け、嫌いな人は呼び捨てなど、相手との関係性を呼び方で表したいのが心理的に考えられます。「さん」付けで呼ばれると尊敬されたような気持ちになり、逆に呼び捨てだとその程度の付き合いだとがっかりしますよね。
職場で呼び名を相手によって変えるのは、仕事をやりづらくする原因です。呼び捨てにするなら全員を呼び捨て、もしくは全員敬称で呼ぶか、どちらに統一しないと誤解されてしまいます。
呼び捨てする人との付き合い方
年下をすぐ呼び捨てにする人は、相手によって態度を変え、強い人のことは決して呼び捨てにしません。大人しい人や文句を言わないタイプを呼び捨てにして、上下関係に満足しています。
こんなタイプと職場で上手く付き合うためには、次のポイントを意識すると上手にやり過ごせるでしょう。
無視する
呼び捨てにする心理はマナーがなく、自分さえよければ…という部分があります。呼び捨てにした人が自分にどう接してくるか反応をチェックして、自分がコントロールできる立場になると安心しています。
一方的な力関係は、服従した姿勢を見せるとどんどんエスカレートしますので、呼び捨てにされたくない相手ならスルーするのが方法です。
しかし職場内は、あらゆる年齢層の人や役職の人がいるため、呼び捨てされることはよくあるでしょう。どこまで許せるか、境界線を作っておくとよいかもしれません。
納得できない場合は相手に言う
先輩から呼び捨てにされないのに、態度の大きい同僚から呼び捨てにされるのは不快ですよね。納得できない時は、きちんと相手に自分の気持ちを伝えてください。
たかが呼び名、しかしさまざまな影響が与えられる場合もあり、人によっては過剰なプレッシャーを感じる可能性もあります。仕事に集中できないほど、職場の人間関係が怖くなるのは早く改善したいですよね。
「なんでいつも呼び捨てにするの?」と、さりげなく会話の中で質問してみましょう。呼び捨てする人は、全く理由もなくやっている可能性もあります。よい関係を築くためにも、気になることは言葉に出して伝えてください。
他の人の呼び方もチェックする
もし自分だけが呼び捨てにされる場合、相手には何かしらの意図や理由があると考えられます。とても親しいので馴れ馴れしく呼び捨てにする場合もありますし、嫌いな相手なのでわざと呼び捨てでストレスを与えているかもしれません。
自分だけが特別に存在になっていないか、気になる時は他の人に対する呼び名をチェックしてみましょう。基本的に誰でも呼び捨てにする人なら、余計な不安を抱く必要はありませんよ。
承認されたい気持ちを満たしてあげる
呼び捨てにする人の心理は、承認欲求が強いと考えられますので、相手の願望を満たす反応をしてその場をやり過ごしましょう。職場は縦横のつながりがありますので、目上の人の態度はある程度我慢も必要。
しかし同僚は意識的にマウンティングしている可能性もあるので、その場合は相手を褒めたり喜ばせたりする態度を意識してください。名前を呼ばれたらすぐに「なんでしょうか」と笑顔で近づくなど、相手の承認欲求が満たされると、今度からは違う角度で好意的な態度で接してくるでしょう。
まとめ
呼び捨てにする心理には、他人の気持ちを考えられない傲慢なところがあるかもしれません。働きやすい職場とは相手が誰でも敬称で呼び合い、気持ちよく仕事ができる場所。新しく働く場所で失敗しないためにも、気になる内容は事前に質問しておきましょう。
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