自己開示が苦手な人の心理背景について・自己開示は自分にもメリットがたくさん!

自己開示が苦手な人の心理背景について・自己開示は自分にもメリットがたくさん!

自己開示が苦手なのは心理的な理由があるためで、プレッシャーをかけて自分を変えようとしても上手くいかない場合があります。自己開示とは自分自身に関することを言葉で相手に伝えることで、意見や考え方などを他者に理解してもらう方法。

しかしありのままに伝えられない人はとても多く、人間関係で悩んでいる人もいるでしょう。そこで早速ですが、とてもメリットの多い自己開示について、苦手な人の心理的特徴を詳しくご解説していきますね。



自己開示が苦手な人の心理背景にあること

自分のことを他人に知ってもらうのは、職場や友人付き合いなど、日常的に色々な場面があります。しかし全ての人ができることではなく、次のような心理背景がある人は自己開示を苦手に感じています。

 

自信がないため

自己開示が苦手な人は心理的に自分に自信がないためで、さらけ出した時に皆から否定されると思い込んでいます。すると自分の情報はできるだけ隠す習慣になり、周りの人も余計に距離を置いてしまうかもしれません。

欠点ばかりで自分に自信が持てない、他の人みたいになれないなど、自分を否定する感覚が強い人にとって自分をさらけ出す行為はとてもハードルが高く感じているでしょう。

 

内向的な性格のため

自己開示とは積極的に他人に近づき、自分をアピールするような意味に捉えている人もいますが、必ずしもそうとは限りません。内向的な人はどちらかというとこのような偏った考え方をしているため、自分には到底できないと諦めています。

他人に話しかけたりするのはとても苦手。言いたいことがあっても我慢する内向的な性格は、たとえ自己開示しても相手に伝わりにくい場合もあるでしょう。

自分の性格をもっと掘り下げて理解すると、無理なことが可能に見えてくるかもしれません。

 

過去の出来事が影響している

自己開示が苦手な心理とは過去の経験が影響しているためで、昔信頼した人に裏切られた経験や、自己開示して失敗したなど、未だに引きずる思いがあるためです。

自分自身を開示するという行為はいきなりはできないこと。過去の失敗談はさらに用心させる原因で、自己開示したくても同じ体験をしないように自分を殻の中に閉じ込めたままになってしまいます。

 

周りの目を気にするため

自己開示が苦手な人は、心理的に周囲の視線や考え方を気にする傾向があり、こんなことを言ったら嫌われるかもしれない、評価が悪くなるかもしれないとあらゆる不安が頭の中を駆け巡りします。

自己開示するべき場面をきちんと理解しているのですが、結果を考えすぎてアクションが起こせない状態です。自分で不安をあおってしまい、自己開示がしにくくなっているのでしょう。

周囲のことが気になる人は自己嫌悪しやすい傾向があるので、信頼できる人にはもっとオープンになれるかもしれません。

 

自己開示の5つのメリット

他人との間にある見えない壁を取り除くには、自己開示で改善できることがよくあります。必ずやらなければならないというプレッシャーはまず捨てて、自己開示が苦手な心理がある人は、自分にとってのメリットを理解してみましょう。

 

幸福感が増す

自己開示が苦手な心理になるのは、ありのままの自分を見せることが無意味に感じているからもしれません。しかし自己開示をするほど幸福感が高まり、自分の思いを相手に知ってもらうことは満足感にもつながるのです。

たとえば初対面の人と仲がよい友人。自分を理解しない人と一緒にいると、緊張や不安があるはず。なんでも話せる人と一緒だと、ある種の安心感も増えるため、それが幸福感につながるのかもしれません。

 

相手の心も開ける

自己開示するメリットは自分を相手に知ってもらうだけでなく、相手も自己開示しやすくなりコミュニケーションがさらに充実します。表面的な話しかできない人に自己開示しないと、いつまでもその距離感は残ったまま。お互いに違和感を抱き、それ以上踏み込んだ話題はしません。

しかし自己開示をすると、人には言えない悩みや相談ごとなど、人間関係をさらに親密にする会話にも進展させることができるのです。

 

聞き上手になれる

自己開示が苦手な人は、心理的に他人の考え方や評価がとても気になる一面がありますので、質問されないよう自分が一方的に話すことも多いでしょう。

自己開示をすることは、逆に相手の話をじっくり聞けるようになることがメリット。コミュニケーションは話し上手よりも聞き上手が大切だということはよくいわれますよね。

しっかり話を聞いてくれる相手には自分のことを安心して話せるため、次第に自己開示しやすい関係になるのです。

 

自信がつく

自己開示すると「自分にもできる」と自信が湧いてきますので、内向的だった人ももっと積極的に周りの人に近づくことができます。自己開示はただ会話をリードするようなことではなく、自分からも話そうという気持ちの原動力がないとできないこと。

自己否定しやすい人や内向的な人は、心理的にも会話の技術面でも自信が持てるようになり、どんどん周囲とのつながりが増えていきます。

 

自分の魅力を知ってもらえる

自分にとってメリットのある相手にはできるだけ好かれたいので、過度な表現や時には嘘をついてしまうこともあるかもしれません。素の自分を知ってもらうことは苦手意識があっても当然。

しかし自己開示ができるようになると自分の弱みだけでなく、強みもアピールできるようになるでしょう。意外な一面を周りの人に知ってもらうと、皆の見方も変わるかもしれません。

魅力的な人だなと思われたら、相手ももっと自分のことを知ってもらいたくなるでしょう。

 

自己開示のよい方法について

自己開示が苦手な心理がある人にとって、現実的にどうすればいいのかやり方がわからないことが大きなハードルになっているはず。ではどこから始めていいのかわからない人に向けて、自己開示のオススメのやり方をご紹介しましょう。

 

その場にあるものを話す

自己開示を難しく考えてしまうと、話題提供するのはとても大変です。まずは最初の切り出しが大切なので、今自分が置かれた環境を活用して会話に取り入れてみましょう。

たとえば外が寒い日は「今日は寒いですね」と天候の話題をすること。「残業が続いて今日はちょっと疲れ気味です」など、今感じていることを伝えるのもよいでしょう。

相手の話題に今の自分をプラスすると、コミュニケーションがどんどん広がります。

 

趣味や興味があることを話す

自己開示の方法としてよく使われる技法が、趣味などの興味がある話。自分が好きなことは頭を使わずにすらすらと語れ、積極的に話題を展開させることが楽に感じるでしょう。

趣味はプライベートをアピールすることのひとつ。自分がどのような人間で休日をどう過ごしているか、相手もイメージしやすくなります。

趣味は相手からも情報を引き出しやすい話題なので、やってみたいことが一致すると急に接近した気持ちになりますね。

 

プレッシャーを感じない

他者とコミュニケーションする際に、自己開示しなければならないと強制的に感じることはありません。最初は100%でなくてもいいので、自分の好きな色や好きな動物など、話しやすいことから始めてみましょう。

自己開示しすぎる人は魅力的ではないので、多少抵抗感があってもそれも自分らしさとして活かせるのです。

 

まとめ

自己開示が苦手な人は、心理的に自分をもっと信頼するべきなのかもしれません。思うような人間関係が築けない時は、まずは自己紹介の方法から改善してみませんか。



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