早口になる人の心理背景にあること・自分らしさを失わないコミュニケーション方法
早口になるのは心理的なことが関係しているためで、相手の口調からわかることを考慮すると、コミュニケーションはかなりスムーズになります。
他人に自分の意見を伝える時は、できるだけわかりやすく話すことが大切。しかしシチュエーションによっては、気持ちが先走りして、早口になることがありますよね。
そこで今回は、自分らしさを失わないコミュニケーション方法や早口になる心理背景について、詳しくご紹介していきましょう。
早口になる人の心理的特徴について
早口で話している時に自覚している人はきっと少ないはず。無意識レベルで心理的なことが話し方を変えてしまう時があります。早口の場合は、心理背景として次のようなことが考えられるでしょう。
せっかちな人
周囲に必ず一人はいる「せっかちな人」は、行動だけでなく話し方にもそんな態度が表れています。早口になる心理は結論を急ぐ傾向にありますので、基本的に待てない性格。
早口で話す人は歩く時も速い場合が多く、早く目的地に辿り着きたい願望が見えてきますね。せっかちな人は自分で自分にプレッシャーをかけているため、周囲が見えなくなることもあるでしょう。
早口すぎるとあまり相手によい印象を与えないので、不快にさせないようスピードは調整したいですね。
エネルギッシュな人
早口になる人は、心理的に外向型の性格なので、周囲に自分の考えや意見をできるだけ素早く知ってもらいたい願望があります。社会生活ではとてもエネルギッシュに活動するタイプで、知らない人とも積極的に交流している人。
どのようなシチュエーションにも適応しやすいので、人当たりがよい人にも見られています。周囲のことにとても敏感で、関心が向かいやすい性格のため、常に周囲をチェックしていることも特徴。新しいことを発見すると待ちきれず、早口でまくし立ててしまいます。
マルチタスクが好き
早口になる人は、心理的に物ごとを同時進行させることが好きで、効率性を優先する傾向にあります。そのため早口で話しながら物を運んだり、他人に指示したりすることもあり、周囲の人がどこを意識すればよいのかわからなくなることもあるでしょう。
とても合理的で、仕事もすぐに片づけられる能力があり、時間の使い方がとても上手。時間をかけることとかけないことをはっきり分けていますので、自分のペースが崩されるとイライラすることもあります。
期待に応えるため
「明日の天気はどうなのかな?」といった簡単な質問でも、答える時に早口になる人は、心理的に相手を満足させたい気持ちがあるので、一度に豊富な情報を伝えようとしてしまいます。
期待通りの反応をしてあげたいため、自分が有効的な存在になることで頭がいっぱい。社会生活でもとても頼りがいがあり、真面目な人だと思われる傾向にありますので、自分のスキルやノウハウを上手に他人に広めるために慌てているのかもしれません。
緊張している
人前に立つと緊張してリズムが崩れてしまい、早口になる人の心理があります。いつも通りのペースが崩れてしまうためで、不安な自分を知られないように早口になってしまいます。
たとえば片想いの人と初めて話をする時に早口になってしまう場面。相手が自分にとって失敗できない人など、強いプレッシャーを感じると、自然と語る速さが乱れてしまうのです。
頭が切れる
早口になる人は、心理的に自分の情報を提供するのが好きで、頭の回転が基本的に速いため、どんどん言葉が出てくる特徴があります。なんでも知っている人が周りにいますよね。
情報量や知識量が豊富で、色々なことが頭の中に入っているため、会話が始まると話しながら次のことを考えていたりします。必然的に話すスピードも速くなり、あれもこれも話したいとスローダウンできない状態。
場合によっては相手が聞き取れないほど早口になることもありますので、反応を確認しながら話したほうが無難ですね。
数多くの知り合いを作りたい
早口になる人は、心理的にたくさん友人がいたほうがいいと考えるタイプです。話すスピードが速いということは、広く浅く人間関係を広げたい気持ちの表れで、次から次へと話しかけるために自然と早口になっているのです。
逆に限られた人と安心して関わりたい人は、自分のことをきちんと伝えたいので、話す速度は遅くなります。知り合いがたくさんいる人は、自分が快適に感じるスピード感を大切にしていますので、あちこちの人と関わり社交的。SNSの友人やフォロワーの数が多くなるほど安心するのです。
自分らしくゆとりのあるコミュニケーションにするコツ
話し方やコミュニケーションのスタイルは、その人ならではの魅力にもなりますので、きちんとお互いが納得できるようなゆとりのあるやりとりが大切です。自分らしさもプラスして、素敵な印象を与える話し方を意識してみましょう。
他人の真似はしない
特徴のある話し方をする人は、つい相手に意識が集中してしまい、話の内容が頭に入ってこないですよね。早口になる人も同じで、勢いよく話す姿に圧倒されて、きちんと意思疎通が図れないこともあります。
コミュニケーションで自己アピールすることはとても大切。話してよかったと相手が思うような「自分らしさ」をプラスするためには、他人の話し方を真似しないことが必要です。
自分らしさとは自分で見つけるものなので、話し方も快適かつ自然と言葉が出てくるような状況を意識してみましょう。
相手に合わせて話を変える
年齢や性別、出身地、興味など、人によって違った特徴がありますので、コミュニケーション方法も本来は相手に合わせて変えるべきこと。
たとえば子供に難しい政治の話をしても通じないのと同じで、相手の興味や理解度を考慮した会話を意識してください。高齢者ならゆっくりと言葉をわかりやすく発音してあげる、友人なら盛り上げるように面白い話題をどんどん提供するなど。
自分のペースを崩さないためにも、相手の立場になったコミュニケーションスタイルは上級者レベルではありますが、ぜひマスターしておきたいことですね。
話すスピードについて
早口になる人は、心理的に緊張や不安が原因の場合もありますので、シチュエーションによってはすぐに改善できないこともあるかもしれません。
しかし話すスピードはコミュニケーションスキルを試される部分でもあるので、聞き手が快適になる速さを意識することが大切です。目安としては1分間で230~260文字くらいの情報量が、プレゼンなどでも聞きやすいとされていますので、原稿を用意して練習してみるとよいかもしれません。
また場合によっては、会話を盛り上げるために話すスピードを速めることもあるでしょう。その場合は内容がきちんと理解できるように、スピードだけでなく声のトーンや音量も変えてみるとよいですね。
目標を決める
だらだらと目標がないコミュニケーションは、自分らしさが間違って伝わるリスクがあります。相手が誰でも、話す前に会話の目標を決めること。
たとえばこの人には「質問したいことがある」「自分の気持ちを伝えたい」「相手の悩みを聞き出す」など、ゴールがわかっていると、自然と会話の流れも掴みやすくなるでしょう。大切なのは、相手が何を聞いて話したがっているのかを理解することなのです。
まとめ
早口になる人は、心理的にさまざまなことが関係していますね。慌てずに自己表現するためにも、話すスピードは客観的に判断してみましょう。
話し上手は聞き上手といわれるように、相手のペースをまずは掴むことも大事です。