転職をして戻りたいと前の職場に思う理由と今後の行動の仕方
理由があって転職をしたにもかかわらず「こんなことなら、前の職場の方が良かった」と後悔してしまう人もいます。でも一度退職した職場に戻るのは、簡単なことではないため覚悟が必要でしょう。
もし戻りたいと相談をしても、受け入れてもらえない可能性もあります。では転職をして前の職場に戻りたいと思った時は、どのような行動を取るべきなのかお伝えしていきますので、次は後悔をしないためにも参考にして下さいね。
転職をした理由とは
転職をする時は、必ず何らかの理由があるもの。今の仕事が辛いなどのネガティブな理由、スキルを活かすためなどのポジティブな理由と人それぞれですが、いずれにしても現状を変えるために転職をする人が多いのです。
仕事内容が合わない
仕事にやりがいを感じ、成果も上げている人がいる一方で、今の仕事は自分に合っていないと感じながら仕事を続けている人もいます。
どうしても仕事内容に興味が持てず、仕事が好きになれない場合もあるでしょう。また仕事が自分の得意分野を活かせない、苦手な内容であるケースも。
例えば外に出て人と接するのが好きな人が、ずっと事務処理やパソコンに向かうなど、黙々とこなす業務を行っていると苦痛に感じてしまうもの。
他にもどんなに頑張っても結果が出ない時も「この仕事は自分には向いていない」と感じるのではないでしょうか。今の仕事とは別にやりたい事がある場合も、希望を叶えるために転職を考えるもの。
これらの理由から、もっと自分に合っている仕事を求めて転職をする人は少なくないでしょう。
収入をアップさせたい
頑張って働いていても、自分が満足できる給料がもらえない場合もあります。忙しくて残業や休日出勤が多く、長時間労働なのに手当がつかない、ボーナスが少ないなど給料に不満を抱えている人もいるでしょう。
そのように労働に見合った給料がもらえず割に合わないと感じると、仕事に対するモチベーションも下がり、やる気が出なくなるもの。
もし入社当時より少しずつ給料が上がっていても、もともとの給料が低く納得ができないケースもあります。周囲に自分より収入が多い、高収入で良い暮らしをしているなどの友人がいる場合も羨ましく思うでしょう。
そのように給料に納得ができない状況が続き、改善が見込めない場合は収入を増やす手段として転職を考えます。特に資格やスキルを持っている人は、それを活かして収入をアップさせられる可能性も高いため、転職へと気持ちが動きやすいでしょう。
職場環境を変えたい
職種にもよりますが一般的に職場で過ごす時間は長く、待遇や人間関係などの職場環境はとても重要です。とくに人間関係が上手くいかない場合は、大きなストレスになるでしょう。
上司からの無理な要求や理不尽な言動、同僚の嫉妬やライバル心からの悪意のある態度、扱いづらい後輩など、職場では様々な人間関係に悩まされるケースがあります。
いくら努力をして歩み寄っても、改善は難しい場合もあるでしょう。また長時間労働や休日がとりづらいなど、労働条件に不満を抱えていると、環境を変えるために転職を考えるもの。
職場の理念や方針が自分の考えとかけ離れているのも、仕事をする上で必ず問題が出てくるでしょう。そのように職場環境が自分にとって快適でない場合は、より良い環境で働くために転職をしたくなるのです。
転職をして前の職場に戻りたいと思う理由
転職をして前の職場に戻りたくなる理由について見ていきましょう。理由は様々ですが、転職後の職場が期待していたものと異なり、前の職場の方が良かったと感じると、戻りたくなる人が多いようです。
聞いていた仕事内容と違う
転職をする時は求人票などで待遇や仕事内容を確認した上で、面接を申し込みます。大抵の場合は面接時や研修などの時にも、仕事内容について詳しく説明があるでしょう。
ところが実際に仕事が始まると、聞いていた仕事内容とは違うケースもあるのです。事務職だと聞いていたのに営業もやらされる、ノルマはないと思っていたのに実際には厳しいノルマがあるなど。
他にも聞いていた内容以外にも多くの仕事を課せられるなど、想像していた仕事内容と大きなずれを感じる場合もあります。
転職後すぐは必死に仕事を覚えているため、このような状況に気付かないかもしれませんが、2~3ヶ月を経過して冷静に周りが見渡せるようになると、違和感を覚えるでしょう。
聞いていた仕事内容と少々違っても、柔軟に対応するのも大切。でもあまりにもかけ離れた内容ややりたい内容ではない場合は、前の職場の方が良かったと感じて戻りたくなるのです。
人間関係や環境で悩むことが多い
職場での人間関係や環境は、働く上で最も重要と言ってもよいでしょう。どんなにやりがいのある素晴らしい仕事でも、職場の雰囲気が悪く頭を悩まされていては、良い仕事はできません。
とくに人間関係が上手くいかないと、大きなストレスを抱えてしまうもの。職場の仲間の悪口ばかり言う人や、機嫌が悪いと態度に出してしまう人などが周りにいると、不愉快な思いをしますよね。また上司の人間性によっても、働きやすさは大きく変わってきます。
自己中心的で信頼できない上司なら、仕事の相談もできずストレスになるでしょう。仕事を円滑に進めるためには人間関係だけでなく、職場の環境も大切です。
社員同士の協力体制ができていない、会社の業績が悪く暗い雰囲気など、環境が良くない職場で働き続けていると心身共に大きな負担になります。
そのように新しい職場で、人間関係や環境に悩まされた時、慣れ親しんだ前の職場に戻りたくなるものでしょう。
前の職場の良さに気付いた
前の職場に不満がなくても、キャリアアップなどのために転職をする人もいます。でも一般的には前の職場に何らかの不満があったために、転職を決める人の割合の方が多いのではないでしょうか。
転職先では全てが上手くいけばよいのですが、どんな職場にも多少の改善点はあるもの。仕事を続けるうちに新しい職場の欠点に気付き始めるのはありがちなことです。
そんな時は、つい前の職場と比べてしまうもの。退職をして離れてみることで、在職中には気付いていなかった前の職場の良さに気付いた時、転職をせずに前の職場で続けていた方が良かったという思いが芽生えるのです。
転職をして前の職場に戻りたい時の行動の仕方
転職をして前の職場に戻りたい時は、どのような行動を取ればよいのでしょうか。転職をしたばかりですぐにまた辞める決断をする前に、慎重に次の行動の仕方を考える必要があるのです。
現在の仕事の魅力を見つける
転職後の仕事に理想とのギャップを感じ、仕事がつまらないと思う場合もあります。そんな時に周りに愚痴をこぼしてばかりいると、職場の雰囲気が悪くなり、自分自身もマイナスイメージを持たれるかもしれません。
手を抜いて仕事をする、最低限度の業務のみ行い何となく毎日をやり過ごすのも、やりがいが感じられず、ますます仕事がつまらなくなるでしょう。
そんな時には前の職場に戻りたいと思うかもしれませんが、その前に現在の仕事を楽しめるように考え方を変えてみるのも一つの方法です。
まずはなぜ仕事がつまらないのかを冷静に分析し、改善できる点がないのか考えてみましょう。退屈だと感じている仕事でも、より正確に効率的に行えるように見直すなど、ポジティブな考え方に転換すると案外仕事が楽しくなる可能性もあるのです。
そのように現在の仕事の魅力を見つけることができたら、充実感や達成感を味わえるでしょう。
前の職場に戻れるかを確認する
転職先で努力してみたけれど、やっぱりどうしても前の職場に戻りたいと思った場合は、思い切って前の職場に戻れるかを確認してみるのも選択肢の一つです。
前の職場を円満に退職したのであれば、戻れる可能性もあるでしょう。でも前の職場に戻れたとしても、以前と同じ条件で戻れることは、ほぼないという覚悟が必要です。
一度辞めたことにより、給料や待遇などがリセットされて、以前より下がる可能性が高いでしょう。自分から辞めたのに戻ってくるのを快く思わない人もいて、居心地が悪く感じることもあるかもしれません。
前の職場に戻るのなら、このようなリスクをしっかりと覚悟しておく必要があるのです。
改善できる点について上司と相談をする
転職先が思い描いていたような職場ではなかった場合は「前の職場に戻りたい」「また転職をしたい」などと思いがちです。でもすぐに諦める前に、現在の職場で改善できる点を探してみると、良い方向に向かう可能性もあります。
言いづらいかもしれませんが、上司に自分の思いを正直に伝えて相談すれば、改善が見込めるかもしれません。相談をする時は相手を攻撃するような言い方は避け、冷静に改善できる点がないのかを模索していくのが大切です。
現在の仕事を頑張りたいからこそ、改善を求めているのを理解してもらえたら、上司も歩み寄ってくれる可能性が高いでしょう。
まとめ
どんなに念入りに調べた上で転職をしても、実際に働いてみないと実情はわからないものです。転職をしたことを後悔し、前の職場に戻りたくなるのは珍しいケースではありません。
そんな時は一人で悩まずに、転職エージェントに相談をするのも一つの方法です。転職に対して豊富な知識があるため、今後の行動の仕方について様々な案を出してもらえるでしょう。