羨ましがられたい心理的特徴と職場で嫉妬する人への対処方法
羨ましがれたい心理になるのはなぜでしょうか。職場の中に必ず一人はいる、嫉妬しやすいタイプ。こんな人をターゲットにして、もっと自分をアピールしたくなる場面があります。
職場は周りとの協調性を大切にしながら働くことが求められますが、周囲を見渡すとライバルがたくさんいます。自分がさらに上に行くように、誰しも内緒で努力しているもの。
そこで今回は、羨ましがられたい心理的背景にあることと、嫉妬する人への対処方法をご解説していきましょう。
羨ましがられたい心理にあること
「いいな」と人に言われると気分がよくなるのは、基本的な人間の欲求が満たされるためです。では羨ましがられたい心理の根底にあるものは、一体何でしょうか。考えられることをご説明していきましょう。
孤立している
人間は集団の一員でいると、安心感を持つ傾向があります。人と同じ、人に囲まれるという環境は、所属欲求を満たすもの。たとえば職場の気の合う人のグループにいると、不安が満たされてある種の満足感が湧いてきます。
羨ましがられたい心理になるのは、自分がどこにも所属していないので孤立しているため。自分の置かれた環境は取り囲む人の数が多いほど、それだけで自分が認められた気持ちになります。
逆に一匹狼になると、人に褒められたり認められたりすることが少ないため、逆に羨ましがられたい心理が働くのです。
承認欲求が強い
同期の中で一番昇進が早い人、綺麗な奥さんがいる人など、人から羨ましがられると人生の幸福度が高まります。それは当然の気持ちで、誰でも人から羨望の眼差しで見られたい願望がありますよね。
それは「承認欲求」と呼ばれ、他人から認められたい欲望。とくに承認欲求が強い人は、常に人の視線を気にして羨ましがられることだけを意識しています。
多くの人から褒められるのは、ある種の市場価値を知ることでもあります。仲間をあっと言わせるために努力する自分は、それなりの価値が評価されるでしょう。
しかし一歩間違えると承認欲求は、社会生活でデメリットになる場合もあります。
自信がない
羨ましがられたい心理になるのは、自分に自信がないためです。そのため誰かに褒めてもらったり、羨ましがられたりしないと自分の価値がわかりません。
存在価値を見出すために、他人の評価が気になってしまうのが原因で、自己肯定感の低さは無意識に自分の行動や仕草、考え方にも反映されています。
目立ちたい
SNSに自分のプライベートを投稿するのは、羨ましがられたい行為のひとつで、最近は色々なツールがあるのであちこちで注目されたい人を見かけます。
このような人が増えるのは目立ちたい願望があるためで、自分から積極的に周囲にアピールしているのでしょう。派手な服装、目立つ仕草や行動など、自分に視線が集まると不安がなくなってホッとするのです。
ライバル意識が強い
なんでも勝ち負けにこだわる人や、ライバル意識が強い人は羨ましがられたい心理が働きやすく、自分の価値観よりも他人の価値観のほうが大切になっています。
職場にいる嫉妬されたがる人は、必ずしも仕事ができるとは限りません。場合によっては全く関係ない部分で、自分の存在をアピールすることも度々あります。
たとえば週末に高額なテレビを購入した話など、どのような内容でもよいのでライバルを負かしたい気持ちでいっぱいなのです。
コンプレックスがある
コンプレックスを隠すために、色々な自己防衛をする人もいます。たとえば弱気な人は、弱点を知られないように攻撃的な性格を演じたり、太っている人が体型をカバーする洋服を選んだり。
羨ましがられたい心理になるのはこれと同じで、自分の短所や苦手を隠すために、他人の興味をそらしているだけなのです。コンプレックスは大なり小なり、誰にでもあるでしょう。隠すよりも正面から向き合い、乗り越える気持ちが大切です。
嫉妬する人の上手な対処方法
羨ましがられたい心理は上手く自分で受け止めれば、モチベーションにつながります。「周囲から褒められたい」というゴール設定をして努力できる人は、結果的に自信につながることも。
職場には、頑張る人を妬む性格が必ずいます。せっかくのやる気を低減させる嫉妬する人はどう対処すればよいか、付き合い方のコツをご紹介しましょう。
嫉妬はプラス評価と捉える
仕事の成績を僻みっぽく褒めてくる人は、どう反応すればよいのか困りますよね。素直に気持ちを表しやすいタイプは言葉で褒めても表情が硬く、本音をちらりとのぞかせています。
妬みやすいタイプと付き合う際は「妬み」を自分への評価として、ポジティブに捉えるのがコツです。相手の気持ちに振り回されてしまうと、今後のモチベーションにも悪影響になります。
「すごいね」と僻まれた時は、素直に「ありがとう」と感謝。もっと妬んでほしいと思うように、自分を高めていきましょう。
自慢しない
よい結果が出せた時や嬉しい出来事があると、周囲の人と共有したくなるのは自然な気持ちです。しかし嫉妬する人はそれを自慢話と受け止めるため、聞かされるのが不快になります。
自分の話を一緒に喜んで聞いてくれるのは、よほど信頼関係がある人だけ。職場は表面的な付き合いが多いため、自慢話と思われる内容は避けましょう。
とくに妬みやすい人には、自分からプライベートの話をしたり、SNSのアカウントを教えたりするのはやめておきたいですね。
仕事以外の付き合いはしない
妬みやすい性格は他人との線引きが苦手なので、相手構わず攻撃してきます。本人は嫉妬の自覚は全くなく、当然の感情表現と思っているでしょう。
日常生活の些細な出来事も嫉妬の材料になるので、付き合いを制限できる相手なら近づかないのが対策方法のひとつです。相手から話しかけられても適当に聞き流し、自分の意見を言わないこと。深入りせず、仕事以外の話は自分を守るためにも慎みましょう。
弱点をアピールする
人を羨む気持ちは、決してよいものではありません。自分よりも仕事ができる人、モテる人、お金持ちの人など、必ず上を行く人が存在します。
嫉妬する人は自分の弱点ばかりが気になるため、他人の素晴らしいことがとても目につくのでしょう。悲観的なタイプと上手く付き合うなら、自分から弱点をアピールするのも方法です。
仕事の失敗談、苦手な人の話など、本音が伝わるコミュニケーションは、妬む人が親近感を感じるきっかけになるかもしれません。
嫉妬をあらゆる角度から考える
羨ましがられるのは、心をくすぐられて一瞬気分がよくなりますが、自分では全く自覚していないことを妬む人がいますよね。
嫉妬や妬みは、とてもネガティブな感情。しかしストレートに相手の感情を捉えると、自分まで気分が落ち込んでしまいます。
妬みやすい人と職場で付き合うためには、物ごとをあらゆる角度から捉えて考える習慣を始めましょう。嫉妬される自分が悪いのか、それとも嫉妬する人が悪いのか。またなぜそう思っているか、相手の立場や背景を考えると気持ちが楽になります。
まとめ
羨ましがられたい心理は相手を見下すのでなく、自分をもっと磨くための感情をして上手く活用してください。嫉妬されるのは、自分が注目されているサイン。
一見ネガティブな態度に受け止めてしまいますが、もっと嫉妬されるように自分を高めるのも大切です。最終的に羨ましがるのは自分自身。目指す人間像を考え、周囲との調和を大切に生活してくださいね。