巻き込み力とはビジネスシーンに必須のスキル！意味や身に付ける方法
巻き込み力とは、仕事ができる人に共通するスキルのひとつ。「自分さえよければいい」という働き方よりも、チームワークを大切にできるビジネスパーソンは、働き方をよりよく変えることもできるでしょう。
そこで今回は、周囲が憧れる仕事のできる人が持つ「巻き込み力」とは何か、詳しくご紹介していきますね。
巻き込み力とは何か
巻き込み力とはどのようなことなのか、意味や目的についてご説明します。成績が上がらないと悩んでいる人や、職場での居場所が確保できず居心地が悪いと思っている人には、巻き込み力が不足しているのかもしれません。
巻き込み力とは
ビジネスシーンで近年注目されている巻き込み力とは、チームでひとつのことを目標として活動する際に、メンバーを一致団結してまとめるスキルのことです。
社会生活はあらゆる人とのつながりがありますので、とくに職場では自分が秀でて仕事ができても、周囲との足並みを揃えられないとあらゆる面で困難になるといわれています。
巻き込み力とは名前の通り、チームの皆を「巻き込む」ことで、集団の力を倍増させるためにチームを束ねること。得意分野を引き出し、それぞれ重要なスポットに配置することも、巻き込み力のポイントになります。
巻き込み力が重要なのはなぜか
完璧に仕事をこなす自信があっても、自分には必ず不足するものがあり、それを補ってくれる仲間と協力することがキャリアを積むうえでも必要不可欠です。
巻き込み力が大切といわれる理由は、多様な価値観がある社会で、リーダーとして仲間を支え自発的なアクションを起こさせるため。
他者への働きかけは自分の能力をさらに伸ばすだけでなく、多様な人とのつながりにより社会を発展させるためにも役立つのです。自分勝手では何も成功しない時代。
だからこそ他者への思いやりを意識しながら働くことが重要でしょう。さらに新しい時代の働き方が増え、休日をもっと楽しんだり在宅勤務をしたりする人も多いですよね。
このような環境があると、集団で活動するチャンスが減ってしまうため、さらに自分一人の力では限界を感じてしまうのです。日本人のライフスタイルが変わる時代、働き方も効率的に進められるよう、巻き込み力は全ての人が意識したいことなのでしょう。
巻き込み力を身につけるポイント
リーダーの素質がないから、巻き込み力は不要だという人はいません。どのような立場でも周囲とのバランスをとるためにはとても重要な意味がありますので、自分でできる範囲で巻き込み力をどんどん身につけていきましょう。
人の名前を覚える
リーダー格になる人は、人の名前を覚えるのが得意です。他人と距離感をなくして密接な信頼関係を築くための最初のステップは、名前で呼び合うこと。
シンプルでありながらも、他人から自分の名前を呼ばれるということはとても嬉しく、相手と急接近できたような気持ちになります。たとえば行きつけのお店のスタッフに名前を覚えてもらうと個人的なつながりが生まれ、何度も足を運びたくなりますよね。
それと同じで巻き込み力とは、個々を尊重するために名前をしっかり覚えることがコツです。
リードスタイルを理解する
巻き込み力とは個人差があるものの、人間関係を良好にするためには全ての人が意識したいスキルといえます。とくに職場仲間をまとめる立場の人は、巻き込み力を身につける際、自分がどのようなタイプのリーダーなのかを理解することが必要です。
たとえば周囲をサポートしながら前進するタイプなのか、上手く支持しながらモチベーションをアップさせるタイプなのか。リーダーにもさまざまな種類がありますし、自分の得意分野と苦手分野を理解しておくと、さらにリーダーシップが発揮しやすくなります。
励ますこと
プロジェクトを成功させるためには、メンバー全員の気持ちをひとつにまとめることが大切。しかし価値観の違いやそれぞれのスキル、経験値の違いにより作業の進み方は異なります。
巻き込み力とは、メンバーを仕事に参加させるスキルでもありますので、一歩遅れてしまう人は励ましてあげましょう。全ての人が持っている創造性を大切にして、決して批判しないこと。
新たなことにチャレンジする時は、メンバー全員のアイデアを尊重してあげましょう。失敗しても仲間がフォローする体制があると、安心してチームの一員でいられますね。
お手本になる
巻き込み力を身につけるには、お手本になるよう努力してください。嫌な仕事を他人に押しつけるのではなく、自分が率先してやること。また社会のルールを守り、正しく生活することも大切ですね。
誰よりも頑張る姿は、リーダーとして尊敬できる存在になりますので、手抜きをせずに自分に厳しくすることも重要なのです。いつも新聞を読んで仕事をしない上司よりも、朝早く出勤して掃除をしてくれる上司のほうが、人間的にも憧れることができますよね。
聞き役になる
巻き込み力とは、仕事を円滑に進めるためにも大切なスキルで、とくにチームメンバーの仲でも悩みを抱えている人にフォーカスする気持ちが重要です。
全体像を捉えるためには、一人一人の特徴を把握して能力を引き出してあげること。そのためには声をかけられる前に、自分から相手に声をかけて話を聞く姿勢が大切です。
元気がないなと思ったら世間話をしてみるなど、積極的なコミュニケーションで相手の気持ちをしっかり受け止めてあげましょう。リーダーには人間力も必要なので、巻き込み力を身につけるためにも困った人の声をしっかり聞いてください。
情熱的になる
プロジェクトに興味がなく、やる気が感じられないリーダーと一緒に仕事をしたいとは、なかなか思わないものですよね。もちろんそんなリーダーからは適切な指示がされず、作業でも困難を感じる場面が多くなります。
巻き込み力を身につけるには、仕事に情熱的に取り組むことが大切。それは仕事だけでなく、一人の人間としてあらゆることに好奇心旺盛になり、周囲にアンテナを張れるかどうかがポイントなのです。
巻き込み力がある人とは、ゴールまでチームを引っ張るだけではなく、その間にどのようにゴールに向かっていったかも重要視したいもの。全員が達成感を得られるよう、自分が情熱を持って取り組む気持ちが必要なのです。
意見を聞く
指示を与えて仕事をさせるだけが、よいリーダーシップではありません。一方通行のコミュニケーションは、相手の不満が発散されず、次第に仕事のクオリティにも影響してくるでしょう。
人間は他人に言われたことよりも、自分で導いた考えに意識を集中しやすいといわれています。巻き込み力とは、自分の考えをはっきり説明することと同時に、相手の考えを自分と同じレベルに到達させることが大事。
そのためには相手の意見をきちんと聞き、共有できる部分や尊重できる部分を認識してください。仮に譲れない意見があったとしても、できるだけ押しつけがましくならないよう、相手に意志決定してもらうことがリーダーの役目。上手く誘導して、結果的に全員が同じ軌道に乗れるということなのです。
キーパーソンに助けてもらう
巻き込み力とはあらゆる場面で使えるもので、チームのまとめ役なら周囲が団結しないシーンで違った角度から活用できます。たとえば意見がまとまらない時や、自分の立場では物ごとを動かせない場面。
そんな時に権力のある人、自分以上の立場にいる人からサポートしてもらうと、メンバーを説得することが可能になります。巻き込み力とは部下や同僚だけでなく、上司を巻き込むアイデアも大切なのです。
まとめ
巻き込み力とは自分が中心でなく、それぞれの人の個性や魅力を理解してあげることがまず大切ですね。できる人周囲の成功を願う姿勢が、とても素敵に輝いて見えるはずです。
