褒められたい心理を満たすには?評価を高めるために今やるべきこと
褒められたいと思う心理は、誰しも納得できる部分があるでしょう。嫌われたり貶されたりしながら暮らすよりも、褒められて気分よく人生を過ごしたいですよね。
とくに仕事は、評価がとても大切。上司に褒められると、もっと頑張りたくなります。なぜ人間は褒められたい心理が働くのか、気になる理由についてご解説していきましょう。
褒められたい心理はなぜか?
褒められたい心理は社会だけでなく、子供時代からあるもの。親に褒められるために勉強を頑張った経験は、多くの人がありますよね。では心理的な特徴から考える、褒められたい気持ちについてご説明しましょう。
目立ちたい
上司に「よくやった!」と人前で褒められると、とても気分がよくなります。褒められたい心理は目立ちたい願望と関係しているので、周囲から視線を集めるために意識的に他者から褒められることをする場合があります。
たとえば誰もやらないことをやったり、嫌がる仕事を引き受けたりして喜んでもらう時。全ては自分が目立ちたいためで、評価されやすいものを選択しています。
自尊心をくすぐられたい
人にはない自分だけの魅力やスキルは、人に承認されることでさらに価値を増していきます。自尊心が満たされない時は褒められて満足したくなり、過剰な態度に出るケースもあるでしょう。
「○○さんにしかできないこと」。そんな特別扱いは自尊心をくすぐられ、もっと何かを達成したくなるでしょう。プライドが高い人はどのような手段を使っても、自分の価値を周囲にアピールしたくなります。
しかし中には機嫌をとるために褒め称える人もいるので、相手の本心を見極めながら評価されるのも大切です。
努力を認めてほしい
褒められたい心理は、頑張る自分を知ってほしいためです。仕事だけでなく家事や友人付き合い、恋愛など全てに共通しますが、自分なりに考えて工夫しながら物ごとに取り組む人は、誰かに評価されて初めてやりがいを感じます。
そのためについ一生懸命になりすぎて、期待した周囲の反応がないとがっかりするタイプ。急にトーンが下がり、全て投げ出してしまう可能性もあるでしょう。
褒められたい心理は、自分のやる気を維持するために必要としている人が多く存在します。
負けず嫌い
褒められたい心理の人は高い理想があり、自分が満足するレベルに達するまで努力を惜しみません。負けず嫌いで、仕事でもライバル意識が強いタイプ。
仲間をサポートせず、自分だけがトップを狙うタイプかもしれません。負けず嫌いは褒められるともっとやる気を出すので、上司から見ると扱いやすい人物に見られる場合も。
「褒めて伸ばす」、そんな人かもしれません。他人を陥れてまで勝ちたいと思う人も存在し、人間関係が上手くいかない場合も多いでしょう。
寂しがり屋
褒められたいのは、もっとかまってほしいためです。一人でいると寂しくなり、いつも誰かのそばにいたいタイプ。仕事でも個人プレイより、グループの中の一人として頑張る人です。
寂しがり屋は愛されることで自分の価値を知るので、褒められて他人からの愛情を感じています。満たされないものがあると褒められるように、色々な面で周囲にアピールしてくるでしょう。
たとえば旅行に行くと、必ずお土産を職場に買ってくる人。寂しいのでいつもつながっていたい心理の表れです。
評価を高めるための習慣
一生懸命頑張っているのに、なぜか評価されない。もっと褒められたい時は評価する相手に不満を抱くだけでなく、自分でできる作業についてもどんどん改善してみましょう。
相手の目線になる
褒められるためには、周囲にできないような素晴らしいことを達成する必要はありません。自分を認めてほしいと思うのは、当然のことですよね。
評価を高めるためには自分の目線でなく、評価してくれる人の目線で何を求めているか考えるのが大切です。自分がやりたい物ごとでなく、やるべき物ごとは何なのか。そんな視点から周囲を見ると、褒められる要素はあちこちに見つかるでしょう。
人をもっと褒める
職場環境は、一方通行になりやすい関係がたくさんあります。たとえば上司と部下。上下関係があるので、上司に振り回されてしまう人も多いはずです。
褒められるというのは、自分よりも立場が上の人から期待するもの。受け身側になるため、相手に自分の思いが伝わりにくいと考えられます。
このような場合は、たとえば嫌な仕事を引き受ける時に、渋々やるよりも「ぜひやらせてくだい」と、前向きに相手を評価する態度で接するのもコツ。
上下関係がある場合は、態度に尊敬の念を表すのが重要なのです。褒められたい時は、もっと人を褒める習慣を意識しましょう。
評価を意識しすぎない
褒められるためにやることは、どうしてもうわべだけになりがちです。物ごとの本質をきちんと掴み、どうあるべきか考えて行うと、評価されやすくなるでしょう。
個人の利益だけを考えて行動する人と、会社の利益を考えて行動できる人は、好感度も違ってきます。褒められたい場合は自分でなく、全体像を捉えて物ごとにチャレンジするとよいかもしれません。
困ったら相談する
嫌な作業や苦手な人などは、どうしても避けてしまいます。評価を高めるためには、自分の弱点を隠さず人に見せるのも必要です。
作業のやり方がわからない時は躊躇せず、上司に相談したり仲間にアドバイスしてもらったりしましょう。自分の全てをさらけ出して付き合える人は、何かと気にかけてもらえるメリットがあります。
人に相談されると、相手も悪い気はしないはず。素直な態度で何ごとにも取り組む姿勢が、職場では好まれるといえるでしょう。
承認欲求が強い人への対処方法とは?
褒められたい心理は「承認欲求」と呼ばれるもの。自分の価値を知るために、周囲の評価が気になってしまうのです。よくいる承認欲求が強い人と、上手く付き合うコツをご説明しましょう。
相手の意見を聞く
いつも褒められたい人は、人の顔色を見ながら付き合ってくるので、面倒に感じるケースもありますよね。しかし相手の話や意見を無視するのは避けたいこと。
悪気があって、過剰に人の評価を気にしているわけではないかもしれません。そんな時はきちんと相手の話を聞き、本音で語り合うとよいでしょう。評価をそこまで気にするのはなぜか、相手の本心が見えてくるはずです。
自信をつけてあげる
承認欲求が強い人は、自信がないのが理由です。そのため強く否定するともっと自信を失い、仕事のミスなども増えてしまうかもしれません。
自信をつけてあげながら、慎重に付き合うのがポイント。すごいと思ったら、素直に相手を褒めてあげましょう。些細な出来事でも自分が評価されると満足して、もっとやる気を出してくれます。
疲れる人とは距離を置く
承認欲求が強い人は評価ばかり気にするので、損得勘定で人間関係を築く人もいます。付き合いが面倒に感じるタイプとは、距離を置くのも方法のひとつ。
エスカレートすると周囲の人まで巻き込んでしまうので、いったん距離を置いて様子を見てください。褒められたい人は、いつも自分が優先されないと不満を抱きます。
甘えた態度が目立つケースもありますので、余計なエネルギーを使わないためにも今後の付き合い方を考えてください。
まとめ
褒められたい人の心理は、誰にでも共通する部分があるかもしれません。他人から評価されると、気分が高まるのは当然のことです。
なんでもかんでも褒められるように神経を使うよりも、頑張った自然の成り行きで評価される人になると、もっと魅力的になれるといえるでしょう。