面接で緊張しない人の特徴と緊張しなくなるコツ
就職や転職などの就職活動において、面接はとても重要な要素のひとつです。これからの人生を決めるかもしれない面接。しかし、面接が苦手な人はたくさんいます。
面接が苦手な人には「緊張してしまうから」「あがり症だから」などが原因であることが多いのです。では、面接での緊張克服にお役立ていただけるように、面接で緊張しない人の特徴と緊張しなくなるコツについて、お伝えしていきましょう。
面接で緊張する人の特徴
面接で全く緊張しない人よりも、その緊張の程度に差はあっても緊張する人の割合の方が多いのです。多くの人が緊張をするものなのです。
面接で緊張する人は、どのような特徴があるのでしょうか。代表的な特徴を説明しましょう。
自意識過剰
「周りの人は自分のことをどう思っているのか、気になって仕方がない」「他の人の目線が気になってしまい、良く見せようと緊張の度合いが上がる」という人は多いでしょう。
自意識過剰な人は、あがり症の典型的な例と言えます。「何人もの面接試験官が私に注目している」「変なことを言って笑われたらどうしよう」「面接に失敗して落ちたらどうしよう」などと考えれば考えるほど、より一層緊張してしまいがちです。
自意識過剰な人は、自分のことを良く評価してもらいたいという真面目な人でもあるのです。
自信が持てなくネガティブ思考
面接の準備が十分にできていないと自分自身で実感している場合、自信が持てず面接が近づくにつれて不安になり、面接で緊張してしまう人もいます。
「志望動機や自己PRなど、伝えたいことが言えるだろうか」「どんな内容を質問されるだろうか」「質問に応じたちゃんとした回答ができるだろうか」「緊張してしまって頭の中が真っ白になったらどうしよう」など、自信が持てないとネガティブなマイナス思考に陥りがちです。
「もっと面接の準備や練習をしておけば良かった」という後悔と、自信が持てない自分に対する自己嫌悪感が、ネガティブ(マイナス)思考を強くしてしまいます。
何回も面接で失敗している経験があるとトラウマになり、自信が持てなくなるケースもあります。
完璧を目指している
完璧を目指し過ぎると、自分自身にプレッシャーを掛けてしまい、いざ面接のときに緊張して、かえって上手くいかない場合もあります。
完璧主義者の人は何事にも目標を高く設定して、その目標に対して努力し、完璧な結果を求めます。完璧主義とまではいかなくても、完璧を目指したいという人は多いでしょう。
「面接で自分が想定した通りに受け答えしたい」「絶対に失敗は許されない」と思い過ぎると緊張が高まり、全く想定していないような質問があった時に、動揺して覚えてきた内容を一時的に忘れてしまうこともあります。
面接で緊張しない人の特徴
面接でほとんど緊張をしない人もいます。どのような人は、緊張をせずに面接を受けられるのでしょうか。面接で緊張をしない人の特徴について説明していきましょう。
周りの評価を気にしない
面接で緊張をしないタイプの人は、周囲の評価を気にしないで我が道を行く人が多いのです。人がどう思っていようが関係なく、自分は自分という考えがあります。
日頃から精神的に強く、大勢の人の前で話をしたり、自分を表現したりするのが好きな目立ちたがり屋に多いと言えるでしょう。
周りの評価を気にしないので、少々の失敗があったとしても動揺せずに、笑って済ませられる強さがあります。
自信を持てている
自信を持てている状態のときは、緊張しにくいのです。自信を持てていると面接も落ち着いて受け答えができ、胸を張って堂々とした姿は好印象を与えます。
声も張れて、伝えたいことが伝わりやすいのです。「練習は裏切らない」とよくスポーツなどで言われたりしますが、しっかりと準備できている状態であれば「やれるだけやった」という自信にもなります。
自信があっても、失敗することがあるのが人間です。やれるだけやったという自信で臨めれば、たとえ失敗したとしても後悔する気持ちは軽減されるでしょう。
ポジティブ思考で失敗を怖がらない
失敗を怖がらないのも、面接で緊張しない人の特徴のひとつです。「失敗したらどうしよう」と失敗を恐れると委縮してしまい、ネガティブ(マイナス)思考で緊張しやすくなります。
誰にでも失敗することはあります。失敗を怖がらない、失敗を恐れないのが大切です。失敗も経験に変えて、次に活かせればいいのです。
失敗を怖がらないことで、ポジティブ(プラス)思考の考えになり緊張しにくくなります。
面接で緊張しなくなるコツ
面接で緊張する人の特徴と、緊張しない人の特徴について説明いたしました。緊張する人と緊張しない人の差は、性格によるところとその準備や心掛けによるところがあります。
面接で緊張しなくなるコツや緊張を和らげる方法がありますので、ご紹介しましょう。
少々失敗しても何とかなると考える
「失敗しても何とかなる」「少々の失敗は関係ない」「失敗しても笑顔でカバーできる」といったポジティブな考え方を、日頃から意識しましょう。
面接試験官も、面接者が緊張していると理解しています。社会人としてのマナー、人柄、表情、真面目さ、清潔感などいろいろなことを総合的に見ています。
元気な声で誠実に受け答えをするのが大事で、少々受け答えがうまくできなかったとしても大丈夫と考えると緊張も和らぎます。
しっかり準備する
面接を受ける準備をしっかりと事前に行うのが、面接で緊張しないコツのひとつです。面接の準備にもいろいろとあります。まず大事なのは、想定される質問についての回答例を考えておくことです。
ただし、回答例を丸暗記してはいけません。覚えたことを棒読みのようにしゃべってしまい、自分らしさが表現できず、好印象にならないケースもあります。
また途中で詰まった時に、頭が真っ白になりやすいからです。したがって、言いたいことのポイントをおさえた覚え方にしましょう。
面接の模擬練習をしておくのも重要です。友人などと協力して想定される質問をしてもらい、声に出して自分の言葉で回答する訓練を行います。
自分が想定した以外の質問も交えてもらうと、想定外の質問への対処法の訓練にもなります。面接室への入り方や挨拶、椅子の座り方、退出の仕方も併せて練習しておきましょう。
面接会場までの行き方などの下調べを十分に行い、当日は余裕を持った時間に到着できるようにします。駆け込みで到着するようなことになると、落ち着いた精神状態で面接が受けられず、印象としても悪く影響するでしょう。
深呼吸をする
面接の前に深呼吸をすることで、緊張を和らげるのが可能です。普段は呼吸を無意識に行っていますが、呼吸を意識すると自律神経のコントロールによいかもしれません。
緊張が高まっていくと、無意識に呼吸が浅くなりがちです。脳へ送られる酸素も少なくなる可能性があります。深呼吸すると、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
腹式呼吸で深呼吸することもおすすめします。腹式呼吸の方法は、息を吸うときに下腹部を膨らませ、息を吐くときにお腹をへこませます。
副交感神経に働きかけ、よりリラックス効果が期待できるのです。緊張してきたなと思ったら、面接中にも一息深呼吸をしてみてください。
面接で緊張を怖がる必要はない
面接で緊張を怖がる必要はありません。自分だけが緊張しているのではない、みんな緊張をしていると思ってもよいのです。
適度な緊張は好印象に見られる場合が多く、緊張するのは悪いことではありません。緊張しても当然、緊張を楽しむというくらいの気持ちの余裕を持っていていいのです。