新人指導でイライラしたときの対処方法とコツについて
新人指導でイライラすることは、多くの人が経験しているでしょう。しかし早く仕事を覚えてもらうためにも、きちんと要点をまとめて指導しなければなりません。
上手く気持ちが通じない場面では、お互いに不快な気持ちになるでしょう。そこで今回は新人指導でイライラした時の対処と、上手に仕事を指導するコツについてご紹介していきますね。
新人指導でイライラする原因
早く現場に慣れて独り立ちしてほしいと思う反面、なかなか指導が進まないとイライラすることもあります。新人指導でイライラするのはなぜか、考えられる理由について見ていきましょう。
仕事を覚えるスピードが遅い
新人指導でイライラする原因の多くは、なかなか仕事を覚えてくれないこと。たとえば未経験で入社した人の場合は、いちから教えないと即戦力にはなりません。
すでに勤務している人にとっては簡単な作業でも、新人にとって覚える量は膨大です。一度教えたから、二度目は一人でできるはずと思っても「やり方がわかりません」と何度も質問されるとイライラしますよね。
しかし覚えるスピードには個人差があり、得意や不得意があると理解しておかなければなりません。
指示待ちで何もしない
新人指導でイライラするのは、先輩や指導者からの指示待ちで、自分から行動を起こしてくれない場合です。最初の頃は、全ての作業を手取り足取り教えてもらうのは当然。
慣れてくると仕事の流れも把握して、指示しなくてもやってくれるだろうと油断してしまいます。いつまでも作業が片づかず、結果的に指示待ちだったからということになると、仕事ができない新人だと思うでしょう。
性格的に積極的に動けない人も多くいますので、どのようなタイプか把握しておくとイライラも軽減するはずです。
文句が多い
新人にとって仕事に慣れるのはストレスが多く、大変なのは指導者側も理解しています。しかしその都度新人が文句を言ったり、嫌々仕事をしたりするのは社会人としてのマナーがなっていませんよね。
また時間が守れない、挨拶ができない、敬語が使えないなど、一般常識に欠ける新人は仕事ができない人に見えてしまいます。このようなタイプだと仕事の早さやスキル以上に、人としてあらゆることを教えなければなりません。とても負担が多く、新人指導でイライラする毎日が続くでしょう。
作業が遅い
時間に追われる毎日、新人指導でイライラするのは自分の仕事をこなしながら人に教える必要があるので、ダブルのプレッシャーがかかります。
新人の中にはとても仕事が遅い人もいるので、教えながら結局手伝ってあげることもあるでしょう。未経験の仕事に就いた新人だと、全て初めての体験です。
失敗しないよう、作業がひとつひとつ丁寧になるのは当然のこと。期待しすぎて自分がイライラするのは、できれば避けたいですね。
確認しない
新人指導でイライラするのは、自分の仕事をきちんと確認しない人。まだ研修の段階だから、後で誰かがチェックしているだろうと甘く考える新人も存在します。
たとえば新卒。学生のノリで社会に出て、アルバイトのような気分で仕事をすると、責任感が足りないと感じる場面もあるでしょう。
「間違えた!」と軽く笑ってごまかすのは、本人の確認ミス以外の何物でもありません。仕事をきちんと一人でこなすようになるには、他人に頼らずミスをしない意識を持つことが大切です。
イライラした時のその場でできる対処
新人指導でイライラすると、自分の仕事にも悪影響になります。その場合は上手くストレスを乗り越えて、お互いによい仕事ができるよう心がけてください。ではイライラした時の対処策について、詳しくご説明しましょう。
休憩する
新人指導に息詰まると、イライラを発散する相手が当の新人になってしまいます。たとえばわざと新人を陥れるように仕向けたり、いきなりやったことのない仕事を任せたり。
相手に文句を言ってストレス発散しても、よい関係は築けません。イライラした時は、まず休憩しましょう。自分の態度は新人にも伝わっていますので、ぎくしゃくしたまま指導するのは失敗のもと。短時間の休憩でよいので、新鮮な空気を吸って気持ちを入れ替えてください。
心構えを持つ
自分の教えたことが、すぐに相手に通じるとは限りません。どうしてこんなことをするの?と、頭を悩めることも多いでしょう。イライラを根本的に解消するためには、心構えを持つのが基本です。
新人指導の目的は、仕事を任せるようになるまで教えること。学習能力は人それぞれ違って当たり前で、これまでの経験をどう活かすかにより覚える速さは違います。
新人指導はイライラするものと、あらかじめ覚悟しておけばある程度のストレスは回避できるでしょう。
仲良くなる
仕事を教えてもらう立場と教わる立場には、目に見えない力関係があります。そのためわからないことがあっても、新人は質問しにくいと思うケースもあるでしょう。
そのようなやりにくさを回避するためにも、仲良くなんでも話せる関係を築くのがコツです。たとえば昼休みを一緒にとる、仕事帰りにお茶をするなど、仕事以外の時間を一緒に過ごして人間関係の土台を築くと、スムーズに仕事も覚えられるでしょう。
他の人に助けてもらう
新人指導は得意な人ばかりではありませんので、中には「指導者」としてのスキルがない人もいるでしょう。しかし職場では、相手のペースに合わせて時間をかけられないこともあります。
どうしても意思疎通が上手くいかない場合は、他の人に助けてもらうのもコツです。たった一人でつきっきりで指導するよりも、周囲が声かけしてくれる環境を作ることも大切です。
教わり方も教え方も個人差があるので、多くの人が携わったほうがよい場合もあります。
新人指導のコツについて
新人指導でイライラしないためには、上手く続けるコツがありますのでぜひ参考にしてくださいね。
自分から声をかける
仕事をするうえで、社内での報告や連絡はとても大切です。しかし新人にとっては言いにくい場面や、誰に相談すればよいのかわからないこともよくあります。
「わからなかったら声かけて」と放置するのはできれば避けましょう。進歩状況に応じて、指導者が声をかけること。困った時だけフォローすればよいという姿勢では、報告し合う関係も上手く築けません。新人はどのタイミングで声をかけるべきかわからず、困っている可能性もあるでしょう。
全体像を教える
具体的な作業を教えるのは、即戦力としてとても重要なことですが、いつまでも仕事を覚えない人やミスが多いのは仕事の全体像が見えていないからかもしれません。
なぜこの作業をこの人がやるべきなのか、前後のつながりも指導してあげるとさらに作業に集中しやすくなります。与えられた作業をただこなすより、きちんと細部まで知っておくとやりがいも変わってくるでしょう。
あいまいな指示を出さない
「このデータ入力しておいて」と仕事を任せたのに失敗ばかり。できるはずだと思い込んで、あいまいな指示を出すのは指導者のミスです。
新人がタスクをこなせないのは、指示の出し方にも問題があるかもしれません。不安な場合は仕事を依頼する際に、必ず理解度を確認すること。
あいまいな指示で仕事をする部下にとっては「言われた通りにやったのに…」と不満が募ります。丁寧すぎるほど指示をするのが、お互いに嫌な気持ちにならないコツですね。
まとめ
新人指導でイライラしないつもりでも、必ず不満を抱く場面があるでしょう。仕事を早く覚えてもらうためにも、コミュニケーションが大切な鍵を握っています。