転職を機に上京する人のデメリットとメリットを考えよう

転職を機に上京する人がいますが、住み慣れた場所を離れて新生活を始めるのは、色々な心の準備も必要です。しかし地方と大都市では、求人数は明らかに違いますし、自分の夢やキャリアのためには転職を機に上京しなければならない場合もあるかもしれません。

勤務先を変えるだけならまだしも、生活の場を同時に変えるのはメリットもデメリットもあります。転職を機に上京を考える場合は、慎重にあらゆる角度から考えてみましょう。

 

なぜ地元を離れる人がいるのか？

上京したいために会社を辞めるのか、それとも会社が嫌になって転職のために上京するのか、人それぞれ色々な理由があるもの。そこでよくある、上京を考えるきっかけについてご紹介しましょう。

 

東京に憧れがある

大都会で暮らすことを夢見ている人や、東京で働いてみたいと思っている人は、いつも東京に憧れを持っています。いつかは暮らしたいと思っても、なかなかタイミングがなく生まれ育った街でずっと過ごすことに。

東京はオシャレなお店や最新の流行もあり、あらゆる刺激が得られます。地方では開催されないイベントやコンサートも多く、趣味がある人にとっても東京は魅力的な生活の場になるようです。

 

可能性を求めるため

地元で就職して、職場環境や仕事も不満なく毎日過ごしていても、何か物足りなさを感じる人は多いでしょう。東京や大阪などの大都会では、キャリアを伸ばすための勉強会やセミナーがよく開催されていますし、あらゆる技術やトレンドも地方以上の速さで進んでいます。

このまま自分は地元に残っていてもよいのか、そんな不安を抱き始めると可能性が多く秘められた都会に行き、閉鎖感のない生活を始めたいと思うのも理由です。

 

夢を叶えたい

転職を機に上京する人や、進学で上京する人などタイミングは色々とあります。東京に住んでいる人の多くが地方出身者というデータがあるように、誰しも上京をするのは目的があるため。

環境を変えたいだけでなく、上京したほうが夢を叶えやすいのです。たとえば俳優を目指す人。東京のほうが地方よりも芸能事務所はたくさんありますし、オーディションに行くにも簡単です。同じく大手企業に勤務、また豊富な職種があるのも大都市の魅力ですね。

 

転職を機に上京するメリット

転職を機に上京するメリットについて、詳しくご説明していきましょう。地元を離れる以上は、新たに手にするものがないと後悔する可能性があるので、なぜ大都市を選ぶか魅力を考えてみる必要があります。

 

やりたい仕事が見つかる

転職を機に上京するのは、やりたい仕事が見つかるメリットがあります。たとえば販売業。地方と都会では店舗数が違うので、それだけ求人も多いことになります。

またトレンドの発信地となる都会には、地方にはないお店も多く、海外から進出する珍しいお店もあるでしょう。このようにあらゆる職種や企業が集まる都会では、やりたい仕事が選びやすいのがメリットです。

 

スキルアップができる

学校や勉強会などが多い大都市。地方の企業から、東京のセミナーに出席するために出張する人も多いですよね。転職を機に上京すると、スキルアップができます。

やりたいことがわかっている人なら、上京したほうが自分の可能性を見つけやすいといえるでしょう。オンラインスクールなら地方でも通えますが、現地まで行かなければならない説明会や勉強会、講習会などは東京のほうがたくさんあります。

 

給料が高い

生活費が高いため、給与も地方より高くなります。バランス的には同じかもしれませんが、節約生活して上京している間に貯金額を増やす人もいるでしょう。

バリバリと働きたい人にとって、給料が高いのは重要なメリット。出世欲がある人にもモチベーションになります。

 

求人がいつも多い

いつでも仕事があるのは、都会の魅力です。求人が豊富にありますので、転職するのも簡単。また自分のやる気次第では、どんどん能力を発揮して可能性が広がりますし、あらゆる仕事を通じて出会う人も上京する価値のひとつになります。

地方だと仕事を見つけるのが大変なため、自分のキャリアプランも幅広く計画できないでしょう。人口が多い分、仕事がたくさんあるのは転職を機に上京するメリットです。

 

転職を機に上京するデメリット

転職を機に上京するのは、覚悟が必要です。「やっぱり地元に戻りたい」と弱音を吐きたくなる場面もあるかもしれませんが、そもそも上京する際にはどのようなデメリットを知っておくべきか、詳しくご説明していきましょう。

 

知り合いがいないので寂しい

上京するというのは、生まれ育った慣れた環境を離れ、友人や家族とも離れ離れになることです。転職を機に上京した場合、最初は仕事や生活の新しい環境への適応が求められ、何かと忙しく不安も増えるでしょう。

そんな時にそばにいてほしい、大切な人たちの存在がないのは、上京するデメリットだといえるもの。中には恋人を地方に置いてきてしまう人もいるように、知り合いがいない場所は思った以上にホームシックになるでしょう。

 

健康管理が不安になる

地方と都会の暮らしは違うところが色々とあり、とくに全てにおいてスピード感が異なります。のんびりと暮らしていた地元生活。

上京すると時間に追われて、精神的な負担も増えてしまうかもしれません。すると徐々に蓄積されるストレスにより、体調を崩す可能性もあるでしょう。

健康管理する心の余裕もなくなり、万が一のことがあっても看病してくれる家族がいないのは不安です。風邪で熱を出しても、自分でなんとかしなければならない場面は、さらに体も辛くなりそうですね。

 

どこに行っても混雑して疲れる

上京して驚くのは人の数。今はネットやSNSで、ある程度の情報は上京する前に確保できますが、実際に上京すると思った以上にどこも混雑が気になります。

毎朝の通勤電車。知らない人とこんなに接近しているなんて、地方では考えられないことかもしれません。休日に近所のモールに出かけてもまた混雑。

そんな時に自然豊かな田舎暮らしは、とても懐かしくなって帰りたくなるかもしれません。

 

地方出身で疎外感がある

転職を機に上京した人は、早く東京の生活に慣れて「都会の人」を目指すでしょう。素敵なファッションで、颯爽と仕事に向かう自分の姿に満足する場合もあります。

しかし出身地が方言の強い地域の人など、東京の人と話をするとなじめないケースがよくあるのです。自分が地方出身者であるため、職場内で疎外感を覚えることもあるでしょう。

話題が通じない、昔の東京の話をされるとわからないなど、地方出身であることを人には言いたくない時もあるようです。

 

仕事が合わない

やっと憧れの企業に転職が決まり、仕事がスタート。上京して住む場所も全て整い、新たな生活が始まったにもかかわらず、肝心な仕事が合わない場合があります。

また転職先を探すのは簡単ですが、上京した人にとってはあらゆるリスクがあるのです。暮らしの場はどうすればよいのか、地元に戻るべきなのか。

また上京しているために、嫌な仕事でも我慢して続ける人もいるでしょう。仕事に慣れてから生活の場を変えるのも方法ですが、離れたところだと転職と上京はセットにならざるを得ません。

 

まとめ

東京には外資系企業やベンチャー企業など、地方にはない仕事がたくさんあります。転職を機に上京すべきかどうかは、やりたいことやスキル、経験などを合わせて判断が必要です。困った時は転職エージェントに相談して、ベストな道をアドバイスしてもらいましょう。